2008年05月29日

無事終了

 29日はこれまで実験と研究をしてきた成果を専門家に発表する日。
 いろいろ討論などもあり、家に帰ったらもう夜の8時を過ぎてしまいました。かなりくたくたで、そのまま眠りについてしまいました。

 発表はおおむね成功。30分の時間も守れたし、でも西洋医学の先生からはかなり厳しいご指摘もいただきましたが、これも大切な意見として参考にさせていただきました。

 昨今の中国での中医学研究は、単なる陰陽五行や五臓六腑などの研究にとどまらず、遺伝子や分子生物学、タンパク質などいまの西洋医学での最先端と言われるレベルまで求められ、研究する手段もますます高度化しています。

 一方で、伝統的理論の軽視が心配されていますが、この日私と一緒に発表した他の3人もやはり現代医学の路線からのアプローチでした。

 中医学の実験室的証明はかなり難しいもので、私は臨床からいかに成果を導き出すほうが中医らしいのではないかと思っています。
 なぜならラットと人間とでは、対象がまったく違うからです。しかし現在の中国の中医学では全体的に実験のほうに傾斜しています。これは仕方がないことでしょう。

発表風景


 とりあえず合格の決議書が専門家5人の全会一致で採択されましたが、これから様々な部門からの審査が続きます。

 その書類がまた膨大で、書き上げるまでもう少し時間がかかりそうです。さあ、ラストスパート!

posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類