2008年09月28日

カナダにも簡単にいけない

 今回、私のほかに中国から衛生部門や医学の専門家40人がバンクーバーにいく予定だったのですが、このうちビザ申請で成功したのは30人だけ。10人にはビザが下りませんでした。

 みんな中国で社会的地位のある人ばかりあのですが、たとえば保証金が足りないとか、過去にカナダに来たことがある、などなど様々な理由で拒否されたそうです。

 一方で、日本人である私はビザなし渡航ができます。いかに中国人に対して、カナダが厳しいかわかりました。そして、ビザなし渡航の意味の重さを、改めて実感し、日本人の一員として、恥じない行動をしなくてはならないと思うのでした。

 バンクーバー国際空港のロビーには、多くの東洋人がいましたが、そのほとんどは香港・台湾・日本・韓国系で、大陸系の人は非常比較的少ないのも理解できます。そして、特に日本人の数も半端ではなく、日本語のアナウンスや、日本人の担当者もたくさんいました。

 

 私は、電話で予約しておいたホテルのリムジンが迎えにきてくれて、さっさと空港をあとにできましたが、中国人ご一行様は、観光ガイド+観光バスというおきまりのセットで、全員が入国審査を終えるのを待っていました。
 中国大陸人の入国審査も、時間をかけた厳しいものでした。

 そう、今回はこうやって英語が使えるのがうれしいです。聞き取りはほぼ100パーセント大丈夫なのですが、しゃべるときに中国語が混じってきて、舌がもつれるのですが、これも徐々にもとに戻ることでしょう。英語をしゃべるのは楽しい。

 昔は英語>>中国語だったのに、今では英語<中国語になってしまい、悔しい。
 でも、どんな言葉でも外国語をしゃべって、見知らぬ人と交流でき、ビジネスにも使えてしまうという快感はたまりません。

 バンクーバーの街に一旦足を踏み入れると、英語+中国語+日本語というのが、実は黄金の組み合わせであるということが実感できるようになります。

 強いて言うならば、さらに上をねらって、中国語でも広東語+北京語という組み合わせができれば、もう鬼に金棒でしょう。 

 上海、中国という狭い殻の中にとどまらず、なんか太平洋を吹っ飛んで、一気に爆発させたいという予感に心がうずうずしてきます。

 これも、バンクーバーが美しい山々に囲まれ、ベンチに座りながら聞く潮騒の音が気持ちよく私の大脳を刺激するからでしょう。


 30年ぶりのバンクーバー、そしてその日がなんと私の誕生日。この記念すべき日にカナダ上陸できたことに乾杯。

 なにより、こんな私をカナダまでに招待してくださったカナダ現地の華僑の皆様や、中国の衛生関係の専門家の皆様、そして私の中医学の師匠に大感謝です。

八佰伴、大阪スーパーINバンクーバー

 私がバンクーバーで宿泊しているホテル「Radisson」は、市の郊外のRIHCMONDというエリアで、DOWNTOWNエリアからちょっと離れているのですが、なんせ、中国人が多い。

 看板も中国語+英語という組み合わせで、下手したら中国語の看板の方が多いぐらいです。街を歩いていても、普通に広東語・普通語を耳にします。

 ホテルの近くに、八佰伴という巨大ショッピングセンターを見つけました。英語読みではYAOHANだそうで、上海の(日本の)八佰伴と関係があるのか分かりませんが、このなかに入っているスーパー大阪(笑)では、日本の食材がしっかりと手に入ります。そう、私が上海で買っているあの冷凍うどんや、冷凍納豆もありました。

 お寿司やウナギはもちろんのこと、日式ラーメンなど上海久光あたりで手に入る程度のものは、十分に揃います。

 お客はすべてといってもいいぐらい中国系の人たち。レジも中国人なので、香港かどこかと錯覚を覚えるほどの中国化率です。フードコートも、台湾・香港系の流れ。ほぼすべてが中華料理で、台湾屋台に出てきそうなメニューが多かったです。

 このエリアではほとんど白人を見かけません。これほどにまで、中国系住民がバンクーバーで地位を占めているのとは、恥ずかしながら想像できませんでした。道理で、鍼灸院や中医病院が多いわけです。私の上海の医学部同級生や先輩たちも移民してバンクーバーで開業しています。

 時差ぼけなんか言ってられない。いい加減に寝ないと徹夜になっていまいます。いま午前2時35分です。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2008年09月27日

VIP

 現在、中国のお産の世界では、VIPという言葉が流行しているように思います。

 なんでもかんでもVIP待遇ということで、お金は出すのですが、結局みんながVIPに殺到するため、VIPがVIP担っていないという現実も。

 もうすぐ出産を迎える私の妻も、かかりつけのローカル病院に行ったら、病院も一生懸命VIP待遇の説明をしていました。VIPで申し込むと、出産時に一人立ち会えたり、助産師さんが専属で付き添ったり、一人部屋が確保できたり、いろいろとおまけがついてくるのだそうです。

 昨日は、妻は出産後1ヶ月宿泊できるホテルというのを見に行ってきました。もちろん、我が家にはそんな財力はありませんが、なんと1ヶ月7万元。産婦人科病院を出た後、1ヶ月「月子」を過ごすのですが、そのための保養宿泊施設だそうです。

 5星ホテルの設備を完備していて、食事などもなんかすごいシェフが産後のことを考えた献立を考えたり、静かなリラックスできる環境があったり、至れり尽くせりのサービスが受けられます。ウオッシュレットも、水道水ではなく、飲み水で作動するのだそうです。へえ〜と感心しました。

 

 ところで、ローカル病院でVIPで申し込むと、一人付き添うことができるのですが、大抵は夫が選ばれます。ただ、医師は付き添いの1人の人選はちゃんとするように妻に言ったそうです。

 というのも、付き添いの夫というのが、お産に立ち会って失神してしまったり、オドオドして医者の作業を邪魔したり、余計な口を出したりすることが多いのだそうです。まあ、男性には分かりません。。。。

 今日から私はバンクーバーに飛びます。

 では、またカナダでブログを書きます。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類