仕事の帰り、東華大学のキャンパスを歩いていたら、大学宿舎から蚊取り線香のにおいが漂ってきました。なんか、懐かしいです。
私が、上海師範大学で中国語を勉強していた頃、なんせ貧乏学生だったもので、招待所に潜り込んでいたのですが、そのとき夏の蚊対策で使ったのが蚊取り線香でした。
共同台所や洗面所にも蚊が大量に発生したので、蚊取り線香のにおいをかぐと、その当時の生活が走馬燈のように思い浮かんできます。国費留学で来ていたベトナム人のグループも一緒でした。
私は、夜は蚊帳を使って寝ていました。中国式の天井からぶら下げる蚊帳は、重宝したものです。招待所の階下がなぜか女子寮でして、階下から華やかな声が聞こえてきたものです。
夕方5時半にはお風呂セットをもって共同シャワーに行ったものです。7時にはお湯がなくなるので、必死でしたが。。。裸電球のシャー室は、まるで監獄の様でした。
しかし、これも15年近く前の上海のこと。いまやその招待所もすっかりと様変わりしました。立派なホテルになっています。
香りから様々な想い出がよみがえるものです。
今週末からはバンクーバーですが、昔の想い出がすぐによみがえってくるのでは?と期待しています。その当時、私は英語はおろかフランス語も喋っていたそうです。
子供の時の語学力はすごいですね。
その当時の記憶は断片的でも頭に残っています。視覚と嗅覚が合体したとき、なんかすごい想い出がよみがえりそうでワクワクしてきます。