2008年09月28日

9時間半でバンクーバー

 今回は東方航空のマイレージを稼ぐために、上海−バンクーバーは東方航空MU581を使いました。時刻表では12時間ほどかかるようですが、実際にはかなりぶっ飛ばしたのか、9時間半で着きました。なぜ「ぶっ飛ばした」と書いた理由は、数分後に離陸したエアカナダが10時間40分もかかっていたからです。そんなに差が出るのでしょうかね。

 東方航空で長時間の移動は初めて。もちろん、まずは心の準備です。

 狭いシートに浅いリクライニング、液晶テレビなどの娯楽設備は一切なし。まさに、シンプルそのもののサービスは、人によっては苦行になるかもしれません。

 そういったことを前もって知っていたので、i-pod touch には大好きな音楽を詰め込み、読み物の本も数本持って搭乗しました。

 しかし、エコノミーの座席間隔が狭いなあ。。。前がリクライニングすると、床に落ちたものを拾えないぐらいの狭さです。

 しかも、今回の便は満席。利用者が非常に多いのです。

 

まずは夕食(暖かいバターロールもきました)


 ざっと面々を見てみると、華人が全体の7割ぐらい、あとは西洋人です。体型のいい西洋人にとっては、東方航空のエコノミーはきつそう。

 いつものように、東方航空は定刻より遅れて離陸。原因は、機材の融通がつかなかったかららしいです。だって、搭乗時刻になっても飛行機が到着していませんでしたからね。機首はA340-300の4発ジェットです。

 

真夜中忘れた頃に、中華風の調理パン(あつあつでした)


 全体にファミリーが多く、ビジネスマンもちらほらといった感じです。国慶節休み前というのも関係があるでしょう。

 しかし、さすが華人の多いバンクーバーですね。言葉を聞いているだけでも、北京語・上海語・広東語・福建語・その他の方言などなどオンパレードです。

 いつものように中国人の乗客の多くはさっそくトランプに興じていました。なんか、旅慣れたようです。

そして朝食(あたたかいクロアッサンも)


 まあ、10時間を切るというぐらいが、長距離でいえばまあ許せる範囲かもしれません。この前、ヨーロッパへ行ったときは遠回りをしたのでトータルで26時間飛行機に乗っていました。これはなかなりきつい!!

 残念だったのは、今回の飛行機はエコノミーにコンセントがなかったこと。たまに東方航空の新しい飛行機は、コンセントがあります。コンセントさえあれば、かなり仕事ができたのですが。。。

 とまあ、寝たり・食べたりしているうちにバンクーバーに到着しました。朝は機内で乗務員と一緒に体操。そして、眼下に雪が載っかった山々を見ると、なかなか感動ものです。

 今回の東方航空の長距離便、体験して思い出したのが夜行バスでの旅行。あれに慣れている人ならば、問題ないと思いますよ。

 そして、バンクーバーについて、黄色人種の大群に目を丸くするのでした。
 ちなみに、時差の関係で、こちらはまだ27日の夜21時20分です。

 

バンクーバーの山並みが見えてきました
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

カナダにも簡単にいけない

 今回、私のほかに中国から衛生部門や医学の専門家40人がバンクーバーにいく予定だったのですが、このうちビザ申請で成功したのは30人だけ。10人にはビザが下りませんでした。

 みんな中国で社会的地位のある人ばかりあのですが、たとえば保証金が足りないとか、過去にカナダに来たことがある、などなど様々な理由で拒否されたそうです。

 一方で、日本人である私はビザなし渡航ができます。いかに中国人に対して、カナダが厳しいかわかりました。そして、ビザなし渡航の意味の重さを、改めて実感し、日本人の一員として、恥じない行動をしなくてはならないと思うのでした。

 バンクーバー国際空港のロビーには、多くの東洋人がいましたが、そのほとんどは香港・台湾・日本・韓国系で、大陸系の人は非常比較的少ないのも理解できます。そして、特に日本人の数も半端ではなく、日本語のアナウンスや、日本人の担当者もたくさんいました。

 

 私は、電話で予約しておいたホテルのリムジンが迎えにきてくれて、さっさと空港をあとにできましたが、中国人ご一行様は、観光ガイド+観光バスというおきまりのセットで、全員が入国審査を終えるのを待っていました。
 中国大陸人の入国審査も、時間をかけた厳しいものでした。

 そう、今回はこうやって英語が使えるのがうれしいです。聞き取りはほぼ100パーセント大丈夫なのですが、しゃべるときに中国語が混じってきて、舌がもつれるのですが、これも徐々にもとに戻ることでしょう。英語をしゃべるのは楽しい。

 昔は英語>>中国語だったのに、今では英語<中国語になってしまい、悔しい。
 でも、どんな言葉でも外国語をしゃべって、見知らぬ人と交流でき、ビジネスにも使えてしまうという快感はたまりません。

 バンクーバーの街に一旦足を踏み入れると、英語+中国語+日本語というのが、実は黄金の組み合わせであるということが実感できるようになります。

 強いて言うならば、さらに上をねらって、中国語でも広東語+北京語という組み合わせができれば、もう鬼に金棒でしょう。 

 上海、中国という狭い殻の中にとどまらず、なんか太平洋を吹っ飛んで、一気に爆発させたいという予感に心がうずうずしてきます。

 これも、バンクーバーが美しい山々に囲まれ、ベンチに座りながら聞く潮騒の音が気持ちよく私の大脳を刺激するからでしょう。


 30年ぶりのバンクーバー、そしてその日がなんと私の誕生日。この記念すべき日にカナダ上陸できたことに乾杯。

 なにより、こんな私をカナダまでに招待してくださったカナダ現地の華僑の皆様や、中国の衛生関係の専門家の皆様、そして私の中医学の師匠に大感謝です。

八佰伴、大阪スーパーINバンクーバー

 私がバンクーバーで宿泊しているホテル「Radisson」は、市の郊外のRIHCMONDというエリアで、DOWNTOWNエリアからちょっと離れているのですが、なんせ、中国人が多い。

 看板も中国語+英語という組み合わせで、下手したら中国語の看板の方が多いぐらいです。街を歩いていても、普通に広東語・普通語を耳にします。

 ホテルの近くに、八佰伴という巨大ショッピングセンターを見つけました。英語読みではYAOHANだそうで、上海の(日本の)八佰伴と関係があるのか分かりませんが、このなかに入っているスーパー大阪(笑)では、日本の食材がしっかりと手に入ります。そう、私が上海で買っているあの冷凍うどんや、冷凍納豆もありました。

 お寿司やウナギはもちろんのこと、日式ラーメンなど上海久光あたりで手に入る程度のものは、十分に揃います。

 お客はすべてといってもいいぐらい中国系の人たち。レジも中国人なので、香港かどこかと錯覚を覚えるほどの中国化率です。フードコートも、台湾・香港系の流れ。ほぼすべてが中華料理で、台湾屋台に出てきそうなメニューが多かったです。

 このエリアではほとんど白人を見かけません。これほどにまで、中国系住民がバンクーバーで地位を占めているのとは、恥ずかしながら想像できませんでした。道理で、鍼灸院や中医病院が多いわけです。私の上海の医学部同級生や先輩たちも移民してバンクーバーで開業しています。

 時差ぼけなんか言ってられない。いい加減に寝ないと徹夜になっていまいます。いま午前2時35分です。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類