2008年10月28日

緊急に帝王切開へ

 破水後、羊水の状態が思わしくなく、胎児への影響を考えて4:30ごろ帝王切開に決定。5:30にはすでに手術室に入りました。

 現在、手術室の前で待っています。

(すみません、家族用の連絡になってしまいました。ご了承を。)
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転院

 浦東金橋にあるローカル産婦人科医院の対応に、堪忍袋の緒が切れたのと、ついに妻に「おしるし」が出たので、夜中、タクシーを飛ばして、退院手続きも済ませず、徐家匯の国際和平婦幼保健院に転院しました。

 妊婦を見るやいなや「帝王切開」を口走る浦東の病院と、救急外来に入った途端に「うちでは自然分娩が中心だけど、それでもいい?」と聞いてくる国際和平婦幼保健院とでは、ポリシーもまったく違います。
 いや、涙がでるほど嬉しかったです。

 同じ上海にいて、これだけ病院の対応が違うのです。車でたった30分程度の距離なのに。。。でも、中国の地方で出産したら、もっとすごいのだな、と思うと発展途上国中国の現実を思い知らされた3日間でした。

 徐家匯の国際和平婦幼保健院に入った途端に「これぞ、産婦人科」と安堵した気持ちと、民工さんや農民の子供たちが出産に来る浦東新区の金橋の病院とは、環境も職員・スタッフの対応も雲泥の差でした。国際住宅地「金橋」というのはウソだったのか?いや、これが格差社会上海の現実です。不平等と文句を言うのではなく、明らかに格差です。

 もちろん、国際和平婦幼保健院では満室で、すぐにはベッドはないですが、予備ベッドも前みたいに廊下に置かれることはなく、病室は静かで妻も安心して入院できました。

 前みたいに、妊婦が寝ている廊下でタバコを吹かしている家族もいません。VIP病棟でなくとも、日本の病棟とは遜色はないでしょう。

 それだけでも安心しました。。。。

 ちなみに、上海ではどの病院も救急の患者を受け入れなければなりません。私も、昔救急センターにいたときは、忙しさのあまり目が回りそうでしたが、拒絶した救急車は1度もありませんでした。

 もし、日本のようにやってきた救急外来にやってきた救急車を拒絶すると、その病院の責任となり、大問題となります。どんな場合でも、初期処置はしなくてはいけません。

 そのあたり、上海の医療制度は社会主義の国だけあって、しっかりしていることを付け加えておきます。

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生まれて6時間後の姿

朝どたばたしていて、何があったのかさっぱり分かっていない徹夜状態の私ですが、とりあえず、娘がやってきて、データが分かりました。

 彼女がこの世に登場してきたのは、10月28日6時02分。体重は3588グラム。身長は50センチ。そして、今朝10時ごろ、私が初めて抱きました。

 感動の瞬間で、涙が止まりませんでした。

 生命の神秘なんて薄っぺらい言葉で表現したくありません。

 でも、不思議です。自分の分身が一つできたなんて。
 まだこの世に登場して6時間ほどしかたっていません。

 私がこの世に生きていくための生き甲斐がまた一つ増えました。

 妻も、いまのところ順調に病室に戻ってきました。

 将来、娘がこのブログを読むことがあるでしょう。そのために、足跡を残しておきます。
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