ここも30年ぶりです。記憶に残っているのは、地面がツルツルだったことと、氷河が非常にでかかったこと。雪上車については、なにもイメージはありません。
なんせ、ここの氷河は氷河時代からの雪が残っているわけで、雪が積もってできた雪渓とは歴史の重みが違います。しかし、地球の温暖化により、この氷河がみるみる溶け出しており、公式データよりも、遙かにその速度が速まっているということでした。
まあ、それはともかく、日本人の観光客の多さにはびっくり。いや、日本の観光地よりも日本人の数が多いのではないでしょうか。ロッキーの旅では、英語はまったく必要なく、日本語と中国語で十分です。(笑)
さて、氷の上を走る訳ですから、雪上車も巨大タイヤのものが使われていて、車両も特注。垂直に近い崖を降りていくと、そこから氷の上を走ります。
車内では、我々の左側に日本人ツアー客、右側に私も含む華人グループが座りました。そして、まずは華人グループのガイドが説明を始めます。
ところが、氷の上を走り出して数分すると、突然雪上車のタイヤがとられて、右側に脱輪してしまいました。どうやら、路肩の氷は柔らかかったのでしょうか?
左側に座っていた日本人乗客の一部は、座席から落ちて右側に転倒。私たちのグループはとくに何もなかったのですが、それでもかなり傾きました。
結局、雪上車は前にすすむことができず、しばらくバックしてやっと側溝から抜け出すことができました。
車体が不安定な姿勢だったので、一瞬ひやりとしました。
うちの華人ガイドも、ガイド歴16年だそうですが、こんなことは初めてだとびっくりしていました。
一方、大変だったのは、日本人のグループの方で、何人か座席から滑り落ちて、腰を打たれていました。
ただ、ここで一言カナダ人運転手がお詫びとか説明とか入れればよかったものの、結局なにもなく、目的地について20分後に雪上車に乗って引き返して戻ってきました。
その後のことは私はわかりません。
というわけで、コロンビア氷河の雪上車に乗られるかたは、しっかりといすに座っていただき、滑り落ちないように手すりなどをしっかりと持っておく必要があります。
氷河が残っているというのに、異様に暖かかったコロンビア大氷河。
写真ではこれまで何回となく見てきましたが、実際に見てみるのとは実感が違います。なにより、天気が非常によかったので、まわりの山並みがくっきりと映え、ちょっと冷や汗はかいたものの、いいリフレッシュになりました。
このあと、ロッキー山脈ツアーの拠点で、温泉もあるBANFFへ向かいます。そう、大橋巨泉の店があるのもここです。