2008年10月12日

臍帯血の準備

 もうすぐ長男か、長女か、とりあえず子供が生まれる予定です。中国の慣例に従い、我が子の性別はまだわかりません。生まれてきたときに初めて分かります。

 これは、農村などだと女の子だと分かると、堕胎してしまうことが多いので、中国では性別については最高機密として教えてもらえません。(といっても、自分とこの病院でエコーかければ分かるのですが、カンニングはせずに楽しみに置いておきました。)だから、名前も2つ考えました。

 さて、分娩のために必要な産婦人科へ納めるデポジットもなんとか確保できたし、今は臍帯血を保存するための登録準備をしています。

 臍帯血は、胎盤やへその緒から集められる少量の血液のことで、白血病の治療やひょっとしたら医学の発展で将来の臓器再生医療で活用される可能性もあります。

 この臍帯血を、中国では子供自身のために保存しておく方法と臍帯血バンクへ無償で提供するのと2種類のやりかたがあります。自分の子供のために保存するには、20年保存で約2万元かかります。ただ、この場合には50万元分の子供の移植・手術用の医療保険もついてきます。

(あ、この写真は内緒です。。。)


 子供の公的医療保険がまだ貧弱な中国ですので、こうした制度はぜひ活用しておきたいと、私たちは有償で20年保存する方向で決めました。

 臍帯血の移植は、骨髄移植にくらべて、幹細胞の増殖能力が高く、また採血が簡単であるというメリットがあります。また、移植による排斥反応も少ないという特徴もあります。もちろん、HLA適合率も遙かに上昇します。今後、臍帯血を使った様々な研究が発展するはずです。

 上海の場合、この臍帯血は上海臍帯血造血幹細胞庫が管理し、もっぱら公共の施設で管理されることになります。また、仮に我が子が日本など海外で臍帯血が必要になっても、郵送してくれるサービスもあります。詳しいことは、=http://www.shcordblood.comで知ることができます。

 ちなみに、中国在住期間が長い妊婦さんは、日本での臍帯血バンクへの提供は断られるそうです。(経験者談)
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類