2008年10月17日

常識破りの花火

 夜9時頃、いつものようにNHKのテレビを見ていたら、突然とんでもない爆竹の嵐。

 その後、20分ぐらいでしょか。延々と花火がはじまりました。どうやら、誰かが結婚したようです。中国では、めでたいことがあるときは花火をあげたり、爆竹をして賑やかにするのが習慣です。

 しかし、みんな食事が終わって家族団らんしている時間帯です。私も、いくらボリュームをあげても、テレビの音が聞こえません。

 山の中の一戸建てならともかく、今回はマンションの敷地内です。

 ドカン、ドカンととにかくやかましい。

 そうしているうちに、口論をしている声が聞こえてきました。どうやら、近隣の住民たちが、うるさいと文句を言っているようです。 

 私も、ヤジウマをかねて、見に行ってきました。

 結婚をしたのは、その棟の6階の住人。なぜ分かるかと言えば、あの「喜喜」の字が窓に貼ってあるから。そして、下から6階の住人に対して、ヤジの飛ばしあいをしていました。

 めでたいと思ってやったことが、近所の人から思わぬ非難をうけたことで、びっくりしたかもしれません。結婚式場でお酒を飲んですっかりできあがって、これから来賓に自分たちの自慢の新居を見せびらかす大切なシーンです。なのに、階下から非難の応酬とは思いもしなかったことと思います。

 中国人はあまり他人のことを考えません。だから、その新婚さんはこうやって花火をならしたことが他人に迷惑になっているということは、おそらく微塵も思わなかったことでしょう。逆に、賑やかでいいことではないか、と思っていることでしょう。

 しかし、時間帯も時間帯です。さすがに、近隣の住民たちは堪忍袋の緒が切れたようで、水入りのバケツをもって出てきた人もいました。水をぶっかけるつもりだったのでしょう。
 

 個人差はあるにしろ、こうやってトラブルを起す住民に限って、ぶん殴ってしまいたいような根性を持っていることが多いのも事実。

 これからこの住宅地で住んでいくことになるのに、わざわざ争いの種をつくってどうするのだろう、と思うところですが、意外に彼らは何も思っていないでしょう。

 「俺の知ったことか」というぐらいの根性が坐っていることが多いものです。

 だから、なかなか中国人が好かれないのですよね、残念ながら。。。。

 もちろん、花火や爆竹のゴミは片付けません。なぜって?

「翌日、お掃除のおばさんがかたづけるから」

 中国でゴミのポイ捨てがなくならないのは、どうせ誰かが掃除をするからと思うからです。いや、人によってはゴミポイ捨てによって「彼らに仕事を与えている」と真剣に思っている人もいますよ。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類