2008年11月19日

自分の体を弁証する

 まったく風邪ひきは困ったモノです。今日は、一日中家にこもっていました。
 
 私の症状は、主に透明な鼻水、咳、のどがかゆい、暑がりよりもむしろ寒がり、食欲は一般、便通は問題ないけど体がだるい、痰は透明ということで、中医学的には風寒の邪気が肺を襲い、肺の気が胸に滞ってしまっています。その結果、鼻水や喉がかゆいなどの症状が出ます。
 また、風寒の邪気が体の表面を襲うので、汗は出にくいが体が寒く感じられます。舌の苔はうっすらと白色で、舌の地の色はピンク。脈は少しさわるだけで躍動感を感じることができる浮脈。特に、肺の部分の浮きようが半端ではなかったです。

 ということで、治療方針が立ちました。

 中医学用語では、まず「証を決める」ことになりますが、この場合は、私は外感の咳で風寒が肺を襲う、という証になり、治療方法は疏风散寒,宣肺化痰にしました。

 そして、生薬の処方を考えます。

 一番典型的なのが、止咳散の加減というこになります。

 炙麻黄6g 甜杏仁6g 紫苑9g 百部9g
款冬6g 陈皮4.5g 荆芥9g 桔梗4.5g
开金锁9g 炙甘草3g


炙麻黄6g 甜杏仁6g で体や肺にとどまっていた風寒を吹き飛ばします。紫苑9g 百部9g で、肺を潤して咳を止める。款冬6g 陈皮4.5g 荆芥9g 桔梗4.5g で、喉の症状を和らげ、痰を除きます。全体的に温める系の生薬が多かったので、清熱解毒作用のある苦い系の生薬をいれてバランスをとってみました。炙甘草3gは、生薬のバランスを整える働きがあります。もちろん、胃腸の働きを整える作用も。

 とりあえず5日間服用ということで、私が週末に診療に出ているクリニックへ出しました。

 私は、生薬にやたら反応するので、普通の中国人の量の三分の二程度で十分です。このあたり、患者さんを見てみてもかなり個人差があります。

 明日には煎じ済みのパックが届けられるので、まずは5日間服用してみます。

 こういう風邪は、意外と効果があります。

 また、水分もしっかりと摂取し、市販されている『午時茶』も1日2回服用することにしました。これは、生薬でできているお茶で、風邪の症状があるときに我が家では常備薬にしています。

 では、事後報告しますね。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

熱、咳、くしゃみ

 やられました。

 この時期、毎年1回は風邪ひくのですが、今年も案の定。
 原因は、最近の過労かと思います。

 過去では、春節や新年早々に寝込んだこともあります。

 昨晩からどうも体がだるく、さっさと寝たのですが、夜熱があったようです。

 今日も相変わらず咳とくしゃみ。生薬を煎じて暖かくしてさっさと寝たらだいぶ良くなりました。

 でも娘にうつしたらだめなので、私は書斎の簡易ベッドで寝泊まり。マスクもしっかりして書斎で監禁状態です。

 私は、徹夜用と腰の負担を軽減するために、書斎にソファーベッドを置いているのですが、こういうときにも便利です。なかなかゆっくりと休ませてもらえないときなど重宝しています。

posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類