2008年11月23日

日中子育て論争&母子手帳を入手

 同じアジアの国とはいえ、日本と中国との子育てのスタンスの違いは、非常に大きいものです。日中間というより、家庭間の育て方の違いという方が正しいかもしれませんが。

 実は、この週末はうちの両親が孫を見に日本から来ていました。我が家は3人兄弟で、私は一番上でしたので、そこそこ両親がしていた育児のことは覚えています。さらに、弟は私と12歳離れているので、弟が生まれる決定的瞬間も分娩室で見て知っています。

 そのため、見よう見まねでもなんとなく育児の知識はあるものです。これは非常に助かっています。やはり、書物で読むだけでは実感が湧きませんから。お風呂も難なくこなせるようになりました。

 ただ、育児の根本的発想は、日本と中国とでは大きく違います。衣類一つにしても、日本は薄着。というか、今や上海のマンションだったら部屋の温度は20℃前後はあるわけで、3枚も4枚も着せる必要はありません。逆に、着すぎで動きが妨げられ汗かく方が心配です。こういうところは、日本式に薄着にさせました。

鏡に映った自分の姿を見つめています


 あと、中国人の友達の話を聞くと、やはり中国では泣くとすぐに誰かがだっこするところが多いこともわかりました。家族の数が多いですからね。少しでも泣くと、心配になるそうです。
 一方で、興味深いのは、近くの韓国人の家庭で、ここでは毎日朝夕に15分ずつ赤ちゃんを思いっきり泣かしたりするそうです。我の両親からも、「赤ちゃんの仕事は泣くことだ。」と教えてもらっていますが、それでも経験がなければ気にかかるものです。

 いま、この泣き声がいったい何を意味しているのか、いろいろ赤ちゃんの立場になりなら考えるようにがんばっています。それでも、なかなか分からないものですが。

 中国の多くの家庭では、「月嫂」と呼ばれる出産後1ヶ月にわたって赤ちゃんの面倒を専門にみるアイさんが雇われます。確かに便利なのですが、その結果、新ママ・新パパが赤ちゃんに対して十分に接するチャンスを逸しているとも言えます。一人っ子の家庭だったら、一生に子育ては1回しかないわけですから、それでもいいかもしれませんが、我が家のように2人目・・・n人目を考えているところでは、あまりいい方法とは言えません。

 やっぱり出来る限り私も時間を割いて自分で体験したいと思っています。

 日本・中国の育児書をめくりながら、日々格闘していますが、そんな中での私の父・母の育児アドバイスは非常に助かりました。(中国の育児書の大部分は日本の本の翻訳というのも気になりますが。。。)

 娘ですが、少しずつ成長が見られるようになりました。最近、日本の童謡CDを聴くと泣きやむようになりました。また、げっぷをさせるときやお風呂に入れるとき、私の服やガーゼをしっかりとにぎるようにもなりました。もっとすごいと思ったのは、目の前にある物体を目で追うようにもなりました。少しでも分かっているのですね。

 時期的にまだ早いようにも思うのですが、笑うような表情を見せることもあります。泣き方などを観察すると、そろそろいろいろな知恵がつき始めているようにも思います。不思議なものです。

 ところで、日本の母子手帳(日本語・中国語対訳版)を手に入れました。

 母子保健・家庭保健教育普及グループで手に入れることができます。インターネットで購入し、それを日本の実家に送ってもらいました。ちゃんと中国語の翻訳がついていますので、中国人のお母さん・お父さんでも便利に使えます。

 本当は妻の妊娠直後に手に入れたかったのですが、のびのびになってしまい、いまこれまでの記録を照らし合わせて埋めていっています。

日中対訳付きの母子手帳
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類