私はタバコも酒もやらないので、それがどういう享楽をもたらすか分からないのですが、ただタバコの煙が体に良くないのは、誰の目から見ても明らかだと思います。
だから、山などに登って、せっかくいい空気の場所にいるのに、タバコを吹かしている人を見ると、その理由が分かりません。上海のように汚染都市にいると、いい空気は非常に惜しいモノなのですが。
それはともかく、実は上海市でもいま禁煙や分煙に大きく動き出しています。これは非常にいいことだと思います。南京東路などを歩いていても、煙にまかれないことがないぐらいモクモクしており、吸いたくもない煙を吸わされるのはまったく頭にきます。
中には、悪気がないとはいえ、子供のいる我が家で平気でタバコを吸おうとする人もたくさんいます。もちろん、一言言えばすぐにやめてくれますが、中国には、まだまだそういうマナーが浸透していないというのも確かです。娘が直面する環境は、過酷です。
一方で、上海市では2010年の万博に向けて、禁煙エリアを拡大する方針を打ち出しています。レストランでは、禁煙エリアを作ったり、今までは公共の場所では禁煙だったのが、広く室内ならすべて禁煙にしようとするなどの動きも出ています。また、歩きタバコに関しても、上海では禁止にしようということです。
タバコが大好きな中国人にとっては、かなりハードルが高いような気がしますが、罰則規定もいろいろ出てくることでしょう。
そうでなくても、大気汚染で空気がよくない上海。わざわざタバコまで吸って、他人の周りの空気を汚染させることはないでしょう。
上海市では、市内の1130カ所の学校に通う子供の父兄に対して、子供の前ではタバコを吸わないようにするという誓約書にサインをさせ、99%の父兄の支持を受けたそうです。
また、15歳以下の未成年の喫煙率も、1996年の6.4%から2006年の3.2%に減少したと報道されていますが、私個人的な見解からすると、街の様子を見る限り、未成年者と女性の喫煙者が増えているように思います。特に、中高生。。。
分煙の問題、禁煙の問題、まだまだ山積みです。
2008年11月25日
できるか?!禁煙都市を目指す上海
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類