2008年12月27日

85℃を体験

 上海で急増しているコーヒー、カフェ、ケーキ、パンの店「85℃」。どの店もすごい集客力なので、私も一度行ってみました。

 今回訪れた場所は、浦東新区の崂山路の店です。

 私はてっきり焼きたてのパンを売る店だと思っていたのですが、実際はカフェがメインだったのですね。しかも台湾系でした。店の雰囲気からしても、それに近いモノがありました。

 私はコーヒーはあまり好きではないので、日頃まず飲まないのですが、店内を見渡すと、お茶をしている人が多かったです。でも、あまりにも多い来客数で、落ち着いてコーヒーという雰囲気ではなく、非常に中華系です。明るい雰囲気ですね。

 でも、すごいなと感心したのは、価格が非常に安く抑えられていて、しかもボリュームたっぷりという点です。今日は4つパンをかって20元でした。

 さらに、本当に様々な種類のパンがあり、創意工夫しているのがよく分かります。

このレジの行列はいつもすごいとおもいます


 私は、「大阪焼」というパンを買いましたが、これはいわゆる「お好み焼き」をモデルにしたパン。鰹節をパンの外側にまぶし、パンの中にキャベツやハムをいれたボリュームたっぷりのもの。なかなか美味しかったです。

 イカスミをつかった真っ黒なパンも人気がありました。中にはチーズがしっかり入っています。

 北海道の牛乳を使ってみたり、日本の地名がパンの名前にちょくちょく出てくるのも、面白かったです。さすが台湾系。

 おかず系の、腹持ちがいい(カロリーが高そうな)パンが多いのも、日系のヤマザキなどと比較しても違いますね。

 しかし、来ているお客さんの割には、パン売り場の面積が小さく、通路をあるくのが大変でした。これだけ現地中国人にも受けているのは、すごいことだと思います。ただ、台湾人だけでも上海に50万人前後いますから、彼らが利用するだけでもかなり繁盛するでしょう。
 

味はまあまあでした。全体的に甘く感じるかもしれませんが、美味しかったです。


 不景気で外国人がどんどん上海をあとにする昨今。韓国人に至っては、すでに半数が帰国してしまったとも言われています。一方で、同じ中華民族として台湾人の存在感は、上海で高まりつつあるように思います。

 私も、今年に入って台湾人との交流がものすごく増えました。台湾人ビジネスマン、いわゆる「台商」の会合に参加したり、先日いった慈善事業のパーティーもそうでした。彼らとは同じ中国語で交流できるのも助かっています。

 そもそも台湾人は、文化も言葉も殆ど同じだし、上海への親近感は我々の比ではありません。中華圏だけに、対中国人ビジネスも心得たモノです。 

 ちなみに、パン屋が使っている袋には、しっかりと日本語がありました。
「健康と幸せの手作りのパンをはんばい」だそうです。なぜ「「はんばい」がひらがななのか、ちょっと分かりませんでしたが。

 日本への親近感もあるため、彼ら台湾人の大陸で果たす役割も、日中間の交流に欠かせないモノになっているのは確かです。

 この「85℃」は、上海で最も流行しているパン屋といっても過言ではないでしょう。

 ちなみに、店の名前である「85℃」(正式には85度Cと書かれていました)とは、コーヒーは摂氏85℃が最も美味しいから、というところから来ているそうです。ということは、こだわりのコーヒーということなのでしょうね。

 しかし、10年前の上海では、まさか焼きたてのパンの店がここまで増えるとは思いもしませんでした。その当時、ローソンの食パンでも十分に珍しい時代でした。菓子パンなんて、口にすることは殆どありませんでした。

 上海の社会の変化はすごいものです。

posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2008年12月26日

どう考えても着すぎ

 私は日本では本当に薄着で育てられました。

 なんせ、長ズボンを初めてはいたのは、中学校に入ってから。

 それまでは、夏も冬もずっと半ズボンでした。小学校の制服も半ズボンだったし、学校の体操服では長袖を着たことがありませんでした。まあ、中医学的には、寒邪をうけるので、あまり良くないといわれるかもしれませんが、慣れてしまうとそう苦痛でもありませんでした。

 先日クリニックで診察した台湾人の男の子。この子の厚着はすごかったです。

 ダウンの上着はともかく、セーターやフリース、さらにシャツに、綿の下着数枚化重ね着。。。私も、何枚衣服を引き上げたか。聴診器を当てるのに、肌まで到達するのが一苦労でした。

 厚着すると、必然的に運動も鈍くなるし、汗をかいたら大変です。もう少し薄着をして、元気に走り回ったほうがいいように思います。中医学を使って体質改善にきているので、衣類ももう少し指導してあげたいと思っています。

 台湾人は、そこそこ暖かいところで育っているので、上海の冬は少々つらいかもしれません。だから、彼らの家にいったらかなりの温度まであげて暖房していることが多いです。

 一方で、寒いところに住んでいるはずの韓国人も、強暖房派ですね。それでいて、部屋の中では薄着でいることが多いです。

 上海人はどちらかというと耐寒性抜群の類。多少暖房がなくても、十分に冬を越せます。逆に、部屋の温度が高くなることを嫌がります。地下鉄の冬場のクーラーは、果たしてこれと関係があるのでしょうか?

 これだけ体感温度が違う民族が一つの街で生活しているわけですから、大変ですよね。

posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

離婚が増える?

 金融危機の影響が、上海の家庭にもじわじわと影響を与え始めているようです。

 特に、今年下半期に離婚するカップルが、上半期と比較しても15%も増加している、というようなことを新聞でみると、結婚ブームの一方で広がる離婚危機に、夫婦の絆が試されているような気もします。

 上海にも「離婚クラブ」なる組織があるのですが、ここでは様々な離婚に関する相談を受け付けています。その中で、2009年3月〜4月が離婚のピークになるのでは?というコメントも報道されています。

 離婚が多い世代は、俗に言う「80後」と言われる1980年代に生まれた人たち。考えてみれば、ここ数年に一気に結婚した世代ですよね。

 上海は共働きが多いので、夫婦ともに経済的に自立しており、意外とあっさりと離婚してしまうようです。中国人らしいといえばそうかもしれません。

 給与削減やレイオフなど、これからさらに家庭を取り巻く経済環境は厳しくなることでしょう。でもそういう時ほど、家庭のバックアップが大切だと思います。

 我が家でも、かわいい娘が家で私の帰りを待ってくれています。そう思うと、仕事へも一段とやる気が出てくるわけですが、家庭の存在は大きいと思います。

posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類