2008年12月07日

台湾人マダムの会に出席

 上海生活の興味深いところは、それぞれの階層で、それぞれのコミュニティーを作っていて、またそのコミュニティー同士が意外にも交流が少ないという点だと思います。

 言葉の障壁や生活習慣に違いなどがそうした独自の社会を築き上げていると思うのですが、今回は台湾人の職業女性の会、「1881」に招待され、参加してきました。

 「1881」の会は、18歳〜81歳までの上海で仕事をしている台湾人女性の交流の会で、上海でさまざまな活動を行っています。今回のパーティーは、慈善事業を行うのが目的で、四川省塩源県に希望小学校と浙江省新華愛心教育基金会への募金活動がテーマです。2007年度は、このパーティーで8万元の寄付を行ったそうです。

 場所は蘇州河の畔にある「蘇河芸術 Creek Are」(住所:上海市光復路423号)。いわゆる、蘇州河の倉庫群を芸術的な空間に改造したところで、建物自体はかなりいい雰囲気でしたが、残念ながらまだ周りの環境が整備されておらず、再開発のど真ん中の雑然としたところでした。それでも、主催者の予想を大きく上回る参加者で、会場は大きく盛り上がりました。

 台湾人の女性は、非常にキャリア指向が強いというのは有名ですが、これは上海人も含めて、中華民族の女性全体にいえることかと思います。今回のパーティーも、ドレスアップした会社経営者、銀行の管理職など、見るからに「デキル」オーラを漂わせる若い女性が非常に多かったのが印象的です。

 女性の会だけに、「きらびやか」なのですが、しかし何か中国の社会に貢献しようとする意気込みは強く感じられ、単なるパーティー以上の有意義なものとなりました。

 もちろん、私も沢山名刺を交換させていただきましたが、さすがに日本とも関係の深い台湾人も多く、終始和やかな雰囲気でした。

 日頃、大陸の普通語に聞き親しんでいると、台湾人の喋る言葉はなんとなく慣れないのですが、台湾人と話すときは、個人的には同じ中国語でも私は「丁寧」に喋ることを心がけています。

 彼らからすると、大陸中国語のなかには、かなり「失礼」なフレーズが多いからです。同じ中国語とはいえ、言葉遣いには気を遣います。

「海宝」を胸につけた巫永堅さん


 そういえば、今回はあの上海万博のマスコット「海宝」をデザインしたのは台湾人の巫永堅さん。今日のパーティーにも参加されておられました。

 台湾人の間では、ちょっとした有名人で、「海宝」のデザインが決定したときは、台湾で大きく報道されました。非常に気さくなデザイナーでした。

 上海に50万人いるという台湾人。上海在住日本人の数の比ではありません。私も、上海で知り合った台湾人の友人が非常に多く、上海におけるビジネスの参考になっています。上海で成功している台湾企業が少なくないことも、すごいことだと思います。

 ただ、意外と日本人との接点がないことが多く、今回の交流会も非常に有意義なものとなりました。

 今回は、なんと20万元も募金が集りました。チャリティーオークションでは、数千元単位で値段が付けられ、1万元を超えるようなものも沢山でてきました。これには驚き。

 時々呼ばれることもあるので、また参加してみたいと思います。

ドレスに着飾った若き台湾人女性経営者たち 皆さんやり手です
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類