2008年12月24日

(リバイバル)木材に石材に。。。購入に走り回る

2004年12月11日 

  大工が決まり、部屋の不要な壁のぶち壊しが終わると、次は木材の購入です。この木材の購入がはっきりいって難しいし、住む人の健康に直接関わってくるので注意が必要です。さらに購入する量も大量です。一般に一軒の内装でトラック一杯分の木材は必要です。

 一番簡単なのが、ホームセンターで木材を調達してくることです。品質は安定していますが、値段が高い。卸売り市場で買い付けるよりも場合によっては1.5倍〜2倍の値段がつきます。上海の事情に精通している方なら、卸売り市場で購入すると安くつきますが、この場合は、環境基準をクリアしているかをしっかりと見極める必要があります。

 私は新居が浦東新区にあるので、楊高南路にある東明建材市場で材料を調達しました。浦西だったら、九星建材市場などが有名ですが、私の場合トラックで帰ってくることを考えると浦東が便利です。特に浦東でも有名な恒大石材市場での種類と量には圧巻されました。内装工事でつかう大理石やタイルはここでばっちりです。これだけの種類を見ると、ワクワクしてきます。
 

エレベーターに乗るように大きな木材は小さくしてもらいました


 木材の量は、設計図面をもとに大工が計算していきます。まず、どういう木材を買うと、いくらぐらいかかるのか、ホームセンターに行って価格調査をします。そうすると卸売り市場でいくらぐらいまで値引けるか、検討がつきます。

 またホルムアルデヒドについての知識もネットで調べました。中国ではE2基準とE1基準があるようですが、E1基準の木材がよいようです。よく木材にAAA基準とかAA基準とか書かれていますが、これは企業が独自に定めた基準で、中国国家の基準ではありません。さらに木材業者からその木材が取得している品質検査合格証のコピーをもらいましょう。どこ産の木材で、どういう検査を受けたかが分かります。

 偽物の心配があるのなら、携帯でその業者に直接電話すればいいのです。最後に忘れてはならないのが、木材の運搬。マンションの下まではトラックが行きますが、高層階になると運んでもらうのが大変です。
 なぜならエレベーターが小さすぎて使えないからです。従って誰がいくらで木材を運搬するのか、はっきりさせる必要があります。私の場合は、大工に木材運搬などすべての運搬をお願いすることで契約しています。

スケルトン状態の我が家。下は台所です。これでは使えません。


【今振り替えると。。。】
 木材選びが一番厄介でした。あまりにもいろいろな種類があるので、プロでないと使い方がわかりません。ここは、大工についてきてもらっていろいろ指導を受けました。

 木材のホルムアルデヒドの合格証も、まあ気休めにはなると思いますが、業者の証明が本当かどうかは分かりません。

 でも実際に部屋の汚染を決めるのは、どうやら家具のようです。

 いくらいい材料をつかっても、大抵、家具を持ち込むことで、シックハウスの状態になってしまうということです。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

不覚!スリに遭う

 私の朝の出勤時間は、午前中に予定がなければ、社員よりも早くというのが私のモットーです。私よりも先に社員が来ていると、「くっそー」と思ってしまうこともあるのですが、とりあえず朝に一仕事やってしまうのが気持ちいい。

 そして、何より、早朝7時頃なら地下鉄が混まないのが最高です。今日も座ってこられました。朝と夕方の地下鉄移動時間は私にとっては大切な読書の時間。上海科技館〜中山公園まで、約20分ほどを充実して過ごしています。

 そんな中、今日は上海13年目にして、初めてすりに遭いました。それも、人の少ない道路の真ん中で。考え事をしていたので、スキをつかれたのかもしれません。

 しかし、全く気がつかなかったのです。でも、今回のスリにはちょっとオチがありました。

教訓1:上海の街では考え事をして歩かない。

7時半頃の地下鉄なら座れます


 いつものように、東華大学のキャンパスの中を通って歩いていたのですが、キャンパスの外を出るぐらいから、雨が降り出してきました。仕方がなく、傘を広げます。

 人通りの少ない歩道を歩いていたときです。私の脇を通った自転車のお兄さんが、「注意!泥棒」と中国語で叫んでくれました。
 そのとき、はっと気がついて後ろをみると、新疆ウイグル地区系とみられる20前後の男性が私のすぐ後ろにぴったりとつけていました。

 私に気づかれたと思い、その男は数歩後ろに下がりました。そして、目があったのですが、私はまだ自分の盗られたモノがとっさに判断できませんでした。

 2秒ほどして、ジャンパーのポケットのファスナーが開けられていたことに気づき毎ました。見事に財布がないではないですか。

 再び後ろを振り向くと、その男性はまだ私の後ろ50メートルほどのところに立っています。
 手に私の財布を持っていることも、はっきりと分かりました。間違いなく泥棒です。

犯行現場


 そこで、私は彼を追いかけようとしました。

 なのに、彼は逆に私に近づいてきます。そして私に財布を手渡すではないですか。

 小銭の部分を開けていたようですが、結局カード類もなにも盗らず、財布は私の手に戻ってきました。まあ、日頃から現金を持ち歩く習慣がないので、大事に至りませんでしたが、後から考えると、ぞっとするような出来事でした。

 犯人からすると、私が財布を落とした、とでも言いたげな様子でしたが。。。

教訓2:雨の日は、傘で手がふさがるので特にポケットの物品に注意。荷物が多いときは、犯人はねらっています。

教訓3:人が少ない通りほど、スリに対して油断しない。

 いずれにしろ、この時期はスリが横行しています。とくに、ウイグル族に出くわしたら、上海でも厳重注意です。
 うちのニュースにもありましたが、男性で30歳〜50歳ぐらいが一番よくねらわれるそうです。自分は大丈夫だと油断するからでしょう。

教訓5:すられているのを発見したら、声をかけよう。

 私は、たまたま横を通りかかった自転車の男性に、すられることを教えてもらいました。もし声がなかったら、私は職場に着くまで気がつかなかっただろうし、こう早く解決もしなかったと思います。

 「九死に一生を得る」とは、まさにこのことなんだとしみじみ実感するのでした。

 しかし、泥棒はなぜ財布を返してくれたか?あまりにも財布の中身がなかったから?。。。。。。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

(リバイバル)建築用木材購入

2004年12月12日

 木材を購入する過程で、いろいろな発見がありました。

 まずは木材の種類です。私は自宅の雰囲気をチーク材を中心に極力人工物を使わずに自然の材料を使うことをモットーに考えました。といってもとても本物のチーク材を買うことはコスト的に無理ですから、天然木化粧合板を使いました。これがじつにいろいろな種類があって面白い。台所には合成の防火板を使います。システムキッチンは中国でもかなり高価なので、人工大理石と吊戸棚の扉を業者に注文して、あとは大工に作ってもらうことにしました。まさにオリジナルキッチンです。

 木材は杉を中心に極力3枚重ねのベニア板を使わず、杉板を継ぎ足した板を中心に使うことにしました。これならどのような木材を使ったのか一目瞭然ですし、ホルムアルデヒドの問題も若干は安心です。

 3枚重ねのベニアを使った場合、中間の部分を粗悪な木材を使ってごまかした木材も出回っているので要注意です。ベニアを買った場合は真ん中で切ってもらって持って帰ると品質も把握できて運搬も便利です。
 

前から見るときっちりと寸法がそろえてられているが、後ろから見るとバラバラ


 また木材の寸法にも注意が必要です。ここ中国では大抵標準の寸法より小さいのが慣例になっているようで、それこそ一本一本巻尺で確認したほうがよさそうです。床の梁に使う木材(竜骨といいます。)も、表から見たらキレイに長さが揃えられておるのに、裏から見ると長さがまちまち。ひどいものです。定価は普通はついていませんから、業者と直接交渉しなくてはいけません。従ってホームセンターで相場を知っておくことが大切なのです。

 内装業者に任せた場合、木材商と組んで木材費からマージンをとっているケースも少なくありません。設計無料などをうたっている内装業者もありますが、その多くはそういうところから収益をあげているのです。従って木材を買うときは極力設計士や内装業者の薦める木材商を使わないのが賢明かもしれません。

 運搬は市場周辺に運送業者が沢山いますので、木材業者が手配してくれます。場合によっては木材を運ぶ人たちの手配もしてくれます。値段は交渉次第。木材の購入は選別から搬入まで行うと1日作業です。十分に時間をとって行いたいものです。

台所の骨組みを作っています


【今振り返ってみると】
 すでに4年間、このときに内装したマンションに住んでいますが、やはり木材の乾燥が不十分なのか、縮んでしまったところが何カ所かありました。見た目は汚れていたりした木材ですが、表面をペンキ屋が加工すると、なかなか既製品には負けない質感たっぷりの建具が完成しています。手作りの暖かさとでもいいましょうか。

 台所は一応防火作用のある板を使っていますが、果たしてどこまで効果があるのかは、不明。こういうところがしっかりと信用できたら、こうした中国式DIYは本物です。台所を作るためのパーツは、本当にいろいろ販売されているので、建材市場や電気屋で設備さえ購入すれば、自分の好きな台所ができます。

 大理石のカウンターも、恒大石材市場にいけば、すきな形にカットしてくれます。もちろん、収納棚の天板などは自分で選び放題。日本だったら数百万円する台所工事一式は、いとも簡単にできてしまいます。

 ただ、品選びの根気が必要ですが。。。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類