大工が決まり、部屋の不要な壁のぶち壊しが終わると、次は木材の購入です。この木材の購入がはっきりいって難しいし、住む人の健康に直接関わってくるので注意が必要です。さらに購入する量も大量です。一般に一軒の内装でトラック一杯分の木材は必要です。
一番簡単なのが、ホームセンターで木材を調達してくることです。品質は安定していますが、値段が高い。卸売り市場で買い付けるよりも場合によっては1.5倍〜2倍の値段がつきます。上海の事情に精通している方なら、卸売り市場で購入すると安くつきますが、この場合は、環境基準をクリアしているかをしっかりと見極める必要があります。
私は新居が浦東新区にあるので、楊高南路にある東明建材市場で材料を調達しました。浦西だったら、九星建材市場などが有名ですが、私の場合トラックで帰ってくることを考えると浦東が便利です。特に浦東でも有名な恒大石材市場での種類と量には圧巻されました。内装工事でつかう大理石やタイルはここでばっちりです。これだけの種類を見ると、ワクワクしてきます。
木材の量は、設計図面をもとに大工が計算していきます。まず、どういう木材を買うと、いくらぐらいかかるのか、ホームセンターに行って価格調査をします。そうすると卸売り市場でいくらぐらいまで値引けるか、検討がつきます。
またホルムアルデヒドについての知識もネットで調べました。中国ではE2基準とE1基準があるようですが、E1基準の木材がよいようです。よく木材にAAA基準とかAA基準とか書かれていますが、これは企業が独自に定めた基準で、中国国家の基準ではありません。さらに木材業者からその木材が取得している品質検査合格証のコピーをもらいましょう。どこ産の木材で、どういう検査を受けたかが分かります。
偽物の心配があるのなら、携帯でその業者に直接電話すればいいのです。最後に忘れてはならないのが、木材の運搬。マンションの下まではトラックが行きますが、高層階になると運んでもらうのが大変です。
なぜならエレベーターが小さすぎて使えないからです。従って誰がいくらで木材を運搬するのか、はっきりさせる必要があります。私の場合は、大工に木材運搬などすべての運搬をお願いすることで契約しています。
【今振り替えると。。。】
木材選びが一番厄介でした。あまりにもいろいろな種類があるので、プロでないと使い方がわかりません。ここは、大工についてきてもらっていろいろ指導を受けました。
木材のホルムアルデヒドの合格証も、まあ気休めにはなると思いますが、業者の証明が本当かどうかは分かりません。
でも実際に部屋の汚染を決めるのは、どうやら家具のようです。
いくらいい材料をつかっても、大抵、家具を持ち込むことで、シックハウスの状態になってしまうということです。