2009年01月03日

今日はお粥を食べる日、腊八粥

 2009年になっていますが、旧暦ではまだ2008年の状態でして、今日は旧暦の十二月初八になります。中国では、この日にお粥を食べる習慣がありますが、これを「腊八粥」といいます。

 旧暦の12月のことを、腊月(layue)と言いますが、旧暦の12月8日は釈迦が悟りを開いた日で、この日にお粥を食べることが起源とも言われています。中国の仏教徒の間で行われていた年中行事ですが、その後広く広まり、今では健康のための養生の一つとして受け継がれています。

 上海の豫園でも、中医薬局(いわゆる漢方薬局)の老舗、童涵春堂が1000食分のお粥を作り、無料で振る舞いました。この腊八粥は、単なるお粥ではなく、お粥の中には、様々な具が入れられるのですが、とくに豆類が好まれます。上海語の「頭」と「豆」の発音が煮ているからで、日本で言うとさしずめ「芽が出ますように」というような意味合いでしょうか。

 腊八粥には、様々な穀物をいれます。落花生やくり、胡桃、小豆、棗、緑豆、百合根、蓮の実などです。こう見ると、中医学で使われる生薬とも重なりますね。薬膳お粥とでも言えそうです。地域によって、入れる具が異なるのも特徴です。私はみたことはありませんが、羊肉や牛肉を入れたりするところもあるそうです。

 このお粥は今では宗教儀式的な意味合いは薄まり、むしろ冬場に体を温める一種の「薬膳」的な食事として人気があります。

 今日、上海のレストランでは無料で腊八粥を振る舞ってくれるところもあるかと思います。中国の伝統的な習慣ですので、ぜひ一度ご賞味ください。

 ちなみに、胡桃ですが、中医学では腎臓結石の石を排出する作用があるといわれているのですよ。ご参考までに。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

(リバイバル)配管工事とガス工事

2004年12月18日

  水道の銅管を取り付けにきた職人さんは、なんと数十キロに及ぶ銅管の材料を自転車の両サイドにくくりつけて、虹橋から浦東までしかも雨の中を自転車でやってきました。これにはびっくり。片道2時間もかかるそうです。日本の業者のように自動車に荷物を載せて現場を訪問する、というのは夢のまた夢のようです。1日がかりで銅管を取り付けたあと、早速水圧テストです。通常の3倍以上の水圧をかけても問題がないかチェックしました。

 とにかく配管工事は大変でした。これだけで2日間は必要としました。とくに我が家では各部屋にLANができるようにケーブルを配線したため、さらに複雑に。また将来ウオッシュレットをトイレに取り付けるために、トイレにもコンセントをつけました。トイレにコンセントをつけると、どうしても床の防水を傷めてしまいますので、防水はもういちどやり直す必要があります。
 

 さらに湯沸かし器や換気扇の通気口のために、外壁にも穴を開けます。穴あけ専門の職人さんがいて、大きさや穴の材質にもよりますが、一穴10元〜30元が相場のようです。 大工がそこらから呼んできました。とくに湯沸かし器の排気口は十分な面積を確保し、将来ガス中毒でオダブツとならないようにしなくてはいけません。

 湯沸かし器のサイズも大切です。私は風呂が一箇所しかないのですが、大型タイプの湯沸かし器を買いました。上海でいま流行の風呂場が2箇所用のものだそうです。
 今までの経験で、お湯の勢いが欠けることの多い上海の湯沸かし器ですが、これは水圧に大いに関係があるようで、とくに「公房」と呼ばれるアパートではその傾向が強く、昔アパートにいたとき冬場に水圧不足でお湯すら出なかったという苦い思い出もありました。こういう場合は、増圧ポンプを設置して、圧力を高めるという裏技を使います。
 しかし今の新しい高層マンションなら水圧も十分にあり、排水も問題ないようです。

 

 給湯器はどこのメーカーのものを使うか、かなり迷いましたが、結局日系のノーリツものにしました。この機種は、給湯器の操作用のリモコンが2箇所以上取り付けることができるというのに惹かれました。
 なんせ、いま住んでいるマンションの湯沸かし器は台所にしかスイッチがないために、スイッチを入れるのを忘れて風呂場に行ってしまったという苦い経験があるからです。どこまで中国メーカーのものを使えるのか、と試したい気持ちもあるのですが、ここは無理をせず、日本で使い慣れたメーカーのものを使う結果になってしまいました。

【今振り返ってみると】
 やはり、LANのジャックの位置が不足し、あとで再工事することになりました。もちろん、パソコンだけなら無線LANで十分なのですが、IPTVなどはどうしてもLANコードが必要です。特に、テレビ周りにはLANのジャックをつくっておかれることをおすすめします。
 冬場になると、風呂の追い炊きができたらと思うのですが、上海ではまだまだ普及していません。子供をお風呂に入れるときなど、便利ですよね。(どこかのメーカーのもので追い炊きシステムを上海で見たことはありませんが、値段は知りません)
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類