2009年01月21日

枸杞パン

 葡萄パンがあるぐらいだから、枸杞(クコ)パンがあってもいいとは思っていたのですが、実際あったので驚きました。私の行きつけのパン屋であるマルコポーロで見つけました。

 枸杞の実は、中医学の生薬でもよく使いますが、中国人はよくお茶に入れていますね。医食同源の代表選手的な生薬です。私もクリニックでよく処方します。

 主な効能としては、頭がクラクラしたり、腰がだるかったりするいわゆる「肝腎陰虚」と呼ばれる証や、疲労回復などの作用があります。また、ドライアイなど目の乾燥や、目の疲れなどでも処方することがあります。
 といっても、枸杞だけではパワーが弱いので、普通は他の生薬を組み合わせることが多いです。

 あまり知られていない効能として、肺を潤す作用もあります。なかなか止まらない乾燥した咳などにも使われます。昔は肺結核などにも使われたという記録もありますが、これは私は経験ありません。また、肝腎陰虚が原因の出血として、鼻血や喀血の治療にも使われます。虚証にいいということになりますね。

 性質は比較的穏やかなので、長期に服用しても大丈夫ですが、ただ尿酸値をあげる作用もあるので、メタボの人の服用は要注意です。

 話はすこし脱線しましたが、この枸杞パンは、実にぎっしりと枸杞が入っていて、食べ応えがありました。枸杞自身、若干甘い味がするのですが、干しぶどうと比べると味には癖があり、好き嫌いがあるかもしれません。ただ、私は結構好きです。

 日本だったら「薬膳パン」で販売するのでしょうか?

 でもアイデアとしてはなかなかだと思いました。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

電子レンジが買えた!

 中国は日本と違って、廃品回収は現金と交換してくれるので、ちょっとした「へそくり」風にお金を貯めることができます。

 うちの会社でも、今日電子レンジが来ました。

 これは、コピー機のトナーカートリッジや新聞紙・段ボールなど日々の廃品を売って貯めたお金。ついに電子レンジを購入できるまでお金が貯まりました。去年半年間の成果です。

 ちなみに、コピー機のトナーのカートリッジは空のもので1本20元前後で取引されています。

 ちりも積もれば山となる。まさにそれを実感できました。

 はは〜!これで私も明日から暖かい弁当が食べられる。弁当を持ち込む社員も増えそうです。いや、健康の為にはそれが一番

posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

まもなく出版

 何年かかったのだろうか。。。

 2003年頃から取り組んでいた中国の大学の教科書である「中医内科学」の翻訳原稿の訳者校正原稿がほぼ終わったと日本の出版社から連絡がありました。

 本当に息の長い仕事です。日本の本屋に並ぶまであとすこしです。できたら、今年中には出版にこぎ着けたいと願っています。

 「中医内科学」というのは、中医学の臨床のなかでも基礎の基礎にあたる教科書で、臨床のバイブルの本でもあります。私も、こちらの医師国家試験のときに必死に覚えました。それだけ、思い出深い本であり、日本の出版社から依頼を受けたときは、非常に嬉しかったものです。

 でも、基礎の基礎となる教科書だけに、翻訳には非常に気を遣いました。

 中国側の出版社からも翻訳許可をいただいてから、かれこれ5年以上かかってしまったことになりますが、ここまで来たのだから絶対いいものを出せたらと思ってます。

 私もあれから様々な臨床経験を積んできました。校正原稿をみるのが楽しみです。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類