2009年02月24日

ゲロは・・・・・・

 地下鉄2号線の公共広告。新しいバージョンを見ました。

 おなじみの緑豆くんが主人公のものですが、車酔いで吐きそうになったときは、窓から顔を出さず、ちゃんとエチケット袋を使ってください、というようなものでした。

 ただ、アニメでは、緑豆くんが窓に向けて吐いていると、それが後ろで弁当を食べていた人(モンスター?)の中に入るという設定。なんかちょっと無理がありますが、言いたいことは分かります。

 やっぱり、だれが見ても窓の外へむけてやるのはよろしくないわけで、中国のマナールールでもみっともないということが認められているのでしょう。ちょっと安心しました。

 でもよく見ますね。窓から外へむけてする人を。。。

 ちなみに、私がよく使う路線バスには、運転席の後ろぐらいにエチケット袋がぶら下げてありました。でも、その前に、乗客が酔わないような運転を心がけて欲しいです。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2009年02月23日

上海にもVAIO Pが姿現す

 先日、地下鉄1号線の陜西南路駅から淮海中路を歩いて、ふとSony Styleの、前を通ったら、おやおや、上海でもあの話題のポケットにも入るミニパソコンVAIO Pがショーウインドーに陳列されているではないですか!

 日本ではかなりの人気だと聞いていましたが、こちら上海でも若者が結構興味深そうに見ていました。なんせ上海っ子は新しいものが好きですから。。。

 中国のSony StyleのHPをみると、なるほどすでに予約がはじまっていました。日本と比べるともちろん発売時期は若干遅れていますが、それでもなかなかのスピードで販売されています。

 価格は日本円に換算すると95000円。日本と違ってSSDなどの選択はなく、天板の色だけ選べるようです。人気のオニキスブラック(中国語で曜石黒)もありました。

 スペック的にもAtomZ530+60GB HDDで、決して一番高いものではありません。日本で同じぐらいのスペックを選択すると、89800円になったので、すこし割高といった感じでしょうか。

 実は、私もこの機種を日本で注文していまして、製品は実家に到着しているのですが、まだ実物を見たことがありませんでした。このチャンスに上海のSony Styleで少し遊ばせていただきました。なるほど!いろいろ創意工夫がされている興味深いパソコンでした。

 ちなみに、私はAtom Z540+128G SSDで選択。SSD搭載のパソコンはこれまで使ったことがないので、すこし楽しみです。ソニーのVAIOを買うのも生まれて初めて。

 ところで、上海の地下鉄でPSPで遊ぶ若者をよく見かけますが、Sony Styleには売られていないのです。そのほとんどがいわゆる水貨といわれる密輸品というわけですから、そんな状態でこれほど普及するというのはすごいですね。 
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

台湾・香港・華僑系の企業

 中国人と言われる範囲はあまりにも広く、一概にこうだとは言うことは出来ません。さらに華人と呼ばれる人たちの範囲もこれ以上に広い。

 しかし、最近、台湾系・香港系・華僑が経営する企業に勤める日本人や中国大陸人の悩みをいろいろ聞くことがあり、これは気をつけなければならないと思いました。

 中国大陸人の間でも、台湾系・香港系・華僑が経営する会社と取引する場合は要注意ともいわれています。ましては就職する場合はもっとでしょう。美辞麗句をさんざん並べ、すっかりその気にさせてしまい、いざ現実的実行段階となるとちっともそうではない。
 中国に生活したことがある人なら、中国的「誇張」には慣れてきて免疫力があるのですが、そうでなければ本当に信じてしまう。よく日本人も中国ビジネスで「政府とのパイプ」という言葉を持ち出して、自分は絶対失敗しない的な表現をする人が多いですが、実体のない誇張に踊らされる人は少なくないのです。

 そして、我々日本人が絶対忘れてはならないのは、台湾系・香港系・華僑も含めた中華民族の特徴として、彼らはまずリスク管理とは別の次元で、「性悪説」に基づいて行動しています。これは、日本人とは根本的に違う点だと思います。「部下は悪いことをして当然だ」という発想であり、従業員に対する信用度が非常に低いのです。でもこの思想は仕事を一生懸命する人に対しては極めて失礼極まりません。 

 これまでの中国経済の発展方式が「搾取」であるとするならば、台湾系・香港系・華僑が経営する会社というのはその典型でもあると思います。とくに台湾人の残業狂の話は有名ですが、大陸人にも同じように要求し、それでいてそれに見合った対価を支払おうとしない。大陸人から「台湾人がケチだ」というのは、よく耳にしますが、まさしくそうでしょう。先日相談を受けた話も、やはり搾取に絶えられない大陸人からでした。

 この背景には同じ中華民族でありながら、いまだに大陸人に対する「さげすみ」的な思考がどこかにあり、自分たちのやり方が絶対間違っていなくて先進的と主張し、いわゆるご都合主義とも言える「中華思想」がはびこっているのとも関係があります。
 さらにどこかに「人は使い捨て」という考えがあり、用が済めば契約期間中であっても容赦なく「サヨナラ」ということになります。先日もそうやって首を切られた日本人の話を耳にしました。
 シンガポール政府が人材抜擢に必死ですが、これも結果が出なければすぐ「サヨナラ」の厳しい条件下での話で、日本的な「人材育成」といはワケがちがいます。

 台湾系・香港系・華僑+中国人があつまる会合などに出ると面白いです。必ず「我们中国人---」という言葉が出てきます。「俺たち中国人は-----」といって、仲間意識を鼓舞する。「団結」という言葉が中国人の世界ではよく使われますが、それはウラを返すと「団結」することが非常に苦手で、個人主義か蔓延しているからとも言えます。

 私が思うに、中華的グローバル化は、世界民族の共存という発想よりも、むしろ如何にして世界中に散らばる華僑をまとめて、華人たちに都合の良い社会をつくっていくのか?という思想もあるのではないかと思います。いや、グローバル化というのは本来はそういう利己主義的なものですよね。
 だからこそ、中国人が世界各地で強固なコミュニティーを作り上げることが出来たのではないかと思うのです。

 例えば、中国人が主催する「国際学会」に参加すると、90%は中華系で、西洋人やましてや我々アジア系などお飾り程度しかいません。それでも「国際」という言葉がつきます。そうなると、英語もあまり必要ではなく、中国語で用事も片付きますが、来ている人はどう見ても華人ばかり。そこには、自分たちを中心にした「グローバル」な仕組みで完結しているのです。

 一昔前、「日本人社会は排他的」、「日本人は日本人ばかり固まって」とかよく言われたものですが、華人の社会も結局は同じなわけで、でもそれは自分たちの経済・社会を発展させるのは、ある意味必要不可欠なのかもしれません。

 とはいうものの、私のまわりには台湾系・香港系・華僑の友達が沢山います。長年の親友も少なくありません。そして、いいアドバイスをいつももらっています。一緒に仕事をすることもよくあります。でも、そのときは脳みそのスイッチを中華モードに切り替えて対応しています。

 日本人と比べると、彼らの人間関係には人情があるようにも見えますが、実は日本人以上にドライであることを決して忘れてはいけません。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類