2009年02月01日

酪農でも使われ始めた生薬

 中医薬といえば、人間が服用するように思われがちですが、実は意外にも応用範囲が広いのです。

 最近、上海では「夏ばて」する夏場の乳牛に対して、生薬を活用して成功した例が発表されています。乳牛は夏に弱いので、気温が27℃以上になると、産乳量が激減するのだそうです。そこで、人間にも使われる「夏ばて」用の生薬処方を牛用に開発し、ナノテクノロジーで粉末にして、飼料に混ぜて服用させると、産乳量が10%以上増加したということです。

 中医学を人間以外のところで使う試みは、有名な話では競馬にあります。ウマのツボに針を打って治療につかったりすることは、かなり前から行われているようで、大陸の針灸の専門家で、競馬の世界に転向してしまったという話を聞いたことがあります。

 さらに、農業の分野でも害虫駆除にも使えますし、肥料の代わりに生薬の煎じたあとのガラを使うと、成長がよくなったという話も聞きました。

 人間に使えるわけですから、当然ほかの動物・植物に対しても使えるわけで、中国の伝統的な生薬の分類法や効能は、まだまだこれからも活躍する場所が出てくることでしょう。
 

 ちなみに、「夏ばて」には生薬による治療は比較的効果的です。こういう人間が古来から抱えてきた悩みに対して、中医学には様々な先人たちの解決法が秘められているのです。有名な生薬では、藿香・佩蘭をはじめ、香薷・薄荷・緑豆などが挙げられます。

posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

上海市の鳥インフルエンザ対策

 中国で2009年に入って8人目の鳥インフルエンザ患者が発生しました。これで、北京・山西・湖南・山東と相次いでH5N1型鳥インフルエンザが発生したことになりますが、上海市でも市民に注意を呼びかけています。極めて当たり前の対策かもしれませんが、予防のためには非常に大事な心がけです。

1.日頃からしっかりと体を鍛えて、過労をさける。

2.室内の換気を十分に。また、最低1日2回は窓を開けること。

3.家禽類(ニワトリ・アヒル)の肉や卵はしっかりと加熱。(注:中国の卵は殻が洗浄されていないものが多いので要注意)食べ物を保存するときは、生ものと火の通ったものを十分に分別。台所の衛生状態をしっかりとチェック。さらに、生きた家禽類を処理したあとはしっかりと手を洗う、生で家禽類の肉を食さない。(注:上海でよく食べられる半生の蒸し鶏料理などは食べないほうがいいと言われています)

4.食器の消毒に気をつける。一般に、鳥インフルエンザウイルスは100℃で1分間加熱したら死んでしまうと言われています。紫外線や乾燥原理をつかった殺菌も有効なようです。

5.人混みに行かない。(とくに子ども、高齢者)

 そのほか、上海市では帰省客やUターン客に対しても、生きた家禽類を交通機関への持ち込みを禁止にいしています。上海でも、毎年、地下鉄に生きた鶏・アヒルを持ち込む人をたまに見かけますので、そういった行為は禁止です。

 市場での生きたニワトリ・アヒルの交易は、上海市でもいまだ禁止されてはいないようです。また、検疫検査を受けていない路上でのニワトリ・アヒルの違法売買も市場周辺では相変わらず見受けられます。そういったところには近づかないことが大切です。いずれ、当局の取り締まりがはいるのもと思われますが、だれが見ても不衛生極まりない。

 また、発熱や呼吸器感染の症状があり、体調が不良だったら外出を控えることも大切です。
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生誕100日記念

 正式には明日なのですが、閔行区の村の習慣で、2日前に娘の生誕100日記念をお祝いしました。上海の村々では、それぞれの習慣があるようで、妻の実家では写真のようなお餅をつくってみんなでいただきました。(娘はまだ食べられませんが。。。)

 なんか、あっという間の100日でした。
 家の中のリズムが、やっと娘中心に規則正しく動くようになってきました。

 まあ、親指広場にたま〜に美味しいものを食べに行くときは、娘の寝ている合間を見てのダッショとなるのですが、そういう時間に追われる生活も慣れてきました。

 基本的に生まれてからずっと、私たち夫婦で娘の面倒をみてきましたが、時々我が家に顔を出してくれる義母・義父には、本当に感謝しています。
 義父は相変わらず閔行区の莘庄から世紀公園の我が家まで、片道2時間を体力作りのために自転車に乗ってきます。 

今日は、フランス在住の妹からプレゼントされた真っ赤なセーターで


 義母はというと、時々美味しい物を料理してくれます。
 そして、妻方の多くの親戚には本当にお世話になりました。妻が上海人なので、地元上海の親戚たちにも助けられながら、100日目を迎えることが出来たことに感謝ですね。彼らが居なければ、もっと大変だったと思います。

 中国人の人のつながりは、本当に大切です。上海に住んでいるので、上海人のつながりはなおさらです。そんなことを実感しながら、娘の生誕100日を祝福しました。

 そして、娘もついに世紀公園デビュー。今まで、近くの川や住宅地内での散歩が中心でしたが、これから徐々に暖かくなってくるので、しっかりと日向ぼっこをさせてあげたいと思っています。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類