このことについて調べてみると、実は単なる真似やコピーという意味ではないことに気がつきました。そこには、どうやら庶民からは「暴利」をむさぼっていると見られているブランド品に対する、庶民のささやかな対抗意識があるようです。
・・・といえば、聞こえはいいですが、要は「パクリ」なんですよね。でも、一昔前とはすこし違ったパクリ方があります。それを「山寨」というのです。
もちろん外観はデザイン的にはそっくりかもしれませんが、機能面ではいろいろ強化されていたりするのです。携帯電話に何個もスピーカーをつけてみたり、自由自在に楽しんでいます。しかも、非常にオーダーメードしやすいというメリットもあり、何でも客の要望を実現してしまうのです。
こうしたことができるようになったのも、中国の中小の工場がそれなりに実力をつけてきたなのかもしれません。それでいて値段が本物の半分以下。これは明らかに本物に対する挑戦ですよね。
そもそも、なぜ「山寨」というのか?それは規制や法律などの枠にとらわれず、山賊のように自由奔放に振る舞う、といったところから名付けられたようです。
日本では違法コピー商品は「海賊版」と言われる一方で、中国ではさしずめ「山賊版」ということになりますが、この違いもなにか面白いですね。
で、すこし前に話題になったのが、写真のような「山寨」検索ページ。
百度+グーグル=Baigle
百度+グーグル+ヤッフー=baigoohoo
さて、ここにキーワードを入れるとどうなるか?一度お試しください。
「山寨」は単なるバッタものではない、と主張したそうですが、やっぱりバッタものなのですね。