2009年02月09日

高校で文系・理系の廃止目指す中国

 最近、中国教育部が高等学校で理系と文系の区分を廃止する動きに出ています。高等学校の段階で、文系と理系を分けることに対しての弊害にそろそろ気づき始めてきたようです。『国家中長期教育改革と発展計画綱要』に明記されました。

 中国で大学入試が復活して30年。中国の大学入試が大変なのは、みなさんのご存じの通りです。しかし、あえて文系と理系の区別をなくしてしまうというのは、かなり先を行っていると思います。
 
 そもそも、高校の段階で文系と理系を分けてしまって、そのまま大学でも文系と理系に分かれてしまうことは、生徒たちの可能性を早期につぶしてしまって、あまりにももったいないという中国の専門家の考え方です。

 ボーダーレスな時代となり、様々な分野で学問の融合がはじまっていて、なにが文系でなにが理系、というような分け方が難しくなってきています。分けてしまうこと自体が時代に逆行するという考え方も納得できます。

 私は高校時代は理科系でした。しかし、一方で公立高等学校の普通科だったので、文系科目もしっかりと授業がありました。日本史とか私も大好きだったし、海外に出てきた今の私にとって、古文にしろ、漢文にしろ、これらは日本人として教養として欠かせないものだと実感します。あえて言うなら、高校時代にもう1科目社会を履修すべきだったと思うぐらいです。

 ちなみに上海市の場合、2008年に大学定員に占める文系の割合は37.78%なのに、受験志願者全体の42%が文系と、文系の競争率が高まっているようです。でも総じて、理科系の方が人気があるみたいです。

 日本もやっとゆとり教育からの脱却が進み出しているようですが、中国ではまたその先を行こうとしています。

 さらに上海市では、よく各国別の学習到達度ランキングで使われる(Programme for International Student Assessment, PISA)に2009年から参加することになりました。これにより、上海の教育レベルが、全世界でどの程度通用するのか、見極めたいとし、不足点を補って、学生の不合理な学習負担を改善したいと考えているようです。

 日本国内の学力テストの成績公表ですらもめている我がニッポン。もっとグローバルな競争に打ち勝てるような戦略がなければ、未来が本当に心配です。周りの国々の追い上げはすごいものがあります。

 不況なの、金融危機なの、停滞している時間の余裕はあまりありません。

 これは余談ですが、高校の社会の時間に、自国の税制度や社会保障制度についてもっと詳しくやってくれれば、確定申告などで悩まなくても済むのにと思うのですが、そういう実用的なことも社会に取り入れて欲しいですね。
 そうすれば、国民年金の納付率ももっと高まるはずでは。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

頭を上げると新しい世界が

 今日は元宵節。爆竹がバリバリと鳴っておりますが、春節ほどではありません。

 娘はOPV(経口生ポリオワクチン)の2回目とDPT(三種混合)の2回目を受けました。私は仕事で付き添うことが出来ませんでしたが、義父が駆けつけてきてくれ、家の近所の衛生中心で無事完了。特に泣くこともなかったようです。

 3ヶ月を過ぎた頃から、またまた新しい発見です。

 まず、手で遊ぶようになりました。自分で手を目の前に持ってきて、いろいろ動かして見つめています。さらに、物を掴んで握りしめることもできるようになりました。だっこしてあげても、服などをしっかりとにぎっています。

 そして、最近の大きな変化は、頭をぐっと持ち上げて、見渡すことが出来るようになりました。今までは、持ち上げることまでは出来ていたのですが、持ち上げて左右まわすことは出来ませんでした。

 寝てるときとは違う、あたらしい世界を眺めているようです。

 また、世紀公園デビューを果たしてから、昼間は妻が毎日のように公園に連れ出しています。
 折しも、上海の寒波はほぼ姿を消し、今週ぐらいから最高気温が20℃を超えそうな勢いなので、あとは早く太陽が出てくれないか、心待ちにしています。

 昼間、娘をベビーカーに乗せてあげると、非常に喜ぶようです。

 ただ、なぜか最近、入浴中に泣くようになりました。とくに、水に対しての恐怖心などを与えたような記憶はないのですが、どうも泣きだしてしまいます。
 う〜ん、あの風呂場の密室環境がきらいなのか、ちょっと研究してみます。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類