サクラのネタに入る前に、もう一つ今日体験したできごと。といっても、中国ではとくに不思議でもないのですが。
上海植物園は、入場料がこの時期15元になります。サクラも含めた様々な花が開花しており、市民には人気のスポットでもあります。ただ、全体的に設計が古く、今ひとつパットしない印象がありますが。
浦東の世紀公園のほうがずっとしゃれています。
さて、入場券を買っていざ中に入ろうとすると、入り口のところで人だかりができています。上海人とおぼしきおじさん、おばさんのグループと、チケットを切るおじさんとでトラブルが発生しているらしく、ものすごく白熱していました。
一部始終を見ていたわけではないので、喧嘩の原因は私は知りません。
でも、現地人に混じって、私もその騒動を見ていました。
そこで、上海でもよくあることなのですが、チケットを切るおじさんは、すっかり頭に血が上ってしまい、自分の本来の仕事である「チケットを切る」という作業を放棄してしまっています。
こういうとき、よく全体を見通せなくなる人が多いんですよね。
そうすると、入り口には人だかりがどんどん増え、家に帰る人も門から出られなくなってしまいました。園の内、外ともにものすごい人だかりです。
そのうち、園の中にいた人が、閉まっている鉄格子を勝手に開けてしまいました。その勢いで、中からどんどん人が出ていくと思ったら、今度は外からも園内にどんどん人が入ってきます。
そして、私もその人波に流れに押されて、知らぬ間に園内に。
結局、チケットを切られることもなく、突入した形になってしまいました。
みんなニコニコしながら、どさくさに紛れて中に入り込んでいます。この中国の人特有の「ニコニコ」をしながら。。。。
この間に何十人という来場者がおそらく無料で入ったことでしょう。
チケット切りのおじさんは、そのときに事の重大さ?!に気付いて、必死に門を閉めに戻ってきました。(時はすでに遅し!いわゆる、コントロールを失った「失控」状態になっていまいました。)
蛇足ですが、私が上海植物園といってまず思い出すのが、サクラのほかにも、必ず通らなければいけないどぶ川。
私が上海にきたその年から今まで、110数年にわたっても一向に改善されていません。
今日も、しっかりと腐爛臭を発生させていました。いったい、いつになった少なくとも人に見せられる川になるのだろうか。。。。
園内の美しい花々とは対極的なのも一種の演出なのでしょうか。
でも数のルールは怖いですね。数さえあればなんでもできてしまう。
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