2009年03月31日

タダで入場できる数の恐怖

 (すみません、今日は久しぶりに外回りだったので、書きたいことが一杯出てきます。)

 サクラのネタに入る前に、もう一つ今日体験したできごと。といっても、中国ではとくに不思議でもないのですが。

 上海植物園は、入場料がこの時期15元になります。サクラも含めた様々な花が開花しており、市民には人気のスポットでもあります。ただ、全体的に設計が古く、今ひとつパットしない印象がありますが。
 浦東の世紀公園のほうがずっとしゃれています。

 さて、入場券を買っていざ中に入ろうとすると、入り口のところで人だかりができています。上海人とおぼしきおじさん、おばさんのグループと、チケットを切るおじさんとでトラブルが発生しているらしく、ものすごく白熱していました。

 一部始終を見ていたわけではないので、喧嘩の原因は私は知りません。
 でも、現地人に混じって、私もその騒動を見ていました。

 そこで、上海でもよくあることなのですが、チケットを切るおじさんは、すっかり頭に血が上ってしまい、自分の本来の仕事である「チケットを切る」という作業を放棄してしまっています。
 こういうとき、よく全体を見通せなくなる人が多いんですよね。

 そうすると、入り口には人だかりがどんどん増え、家に帰る人も門から出られなくなってしまいました。園の内、外ともにものすごい人だかりです。

 そのうち、園の中にいた人が、閉まっている鉄格子を勝手に開けてしまいました。その勢いで、中からどんどん人が出ていくと思ったら、今度は外からも園内にどんどん人が入ってきます。

 そして、私もその人波に流れに押されて、知らぬ間に園内に。

 結局、チケットを切られることもなく、突入した形になってしまいました。

 みんなニコニコしながら、どさくさに紛れて中に入り込んでいます。この中国の人特有の「ニコニコ」をしながら。。。。
 
 この間に何十人という来場者がおそらく無料で入ったことでしょう。
 チケット切りのおじさんは、そのときに事の重大さ?!に気付いて、必死に門を閉めに戻ってきました。(時はすでに遅し!いわゆる、コントロールを失った「失控」状態になっていまいました。)

 蛇足ですが、私が上海植物園といってまず思い出すのが、サクラのほかにも、必ず通らなければいけないどぶ川。

 私が上海にきたその年から今まで、110数年にわたっても一向に改善されていません。
 今日も、しっかりと腐爛臭を発生させていました。いったい、いつになった少なくとも人に見せられる川になるのだろうか。。。。

 園内の美しい花々とは対極的なのも一種の演出なのでしょうか。

 でも数のルールは怖いですね。数さえあればなんでもできてしまう。

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きれいなものを見たあとだけに、この川をみるとけっこうきます
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

ゴミの中でピクニック

 3月31日、上海植物園のサクラは満開。。。。とブログに報告しようと思ったのですが、まずはこの写真からお見せしましょう。

 おなじ植物園の中の芝生での写真です。

 こんなゴミのなかでも、小学生はピクニックしています。なんか、美的感覚というか、清潔感に対する感覚がまったく違うのではないかと疑ってしまいます。

 ゴミ箱にはゴミは入れないし、もってきたピクニックシートは殆ど使い捨て、ジュースなどのペットボトルやお菓子の袋などは散らかっているし。。。

 単に楽しいだけではだめだと思うのです。まずはしつけができないと。

 以前、イギリスだったと思うのですが、しつけを厳しくした子供の方が、忍耐力や根気、人とのコミュニュケーションにおいて、放任主義で育てられた子供より上回っているという論文を読んだことがあります。

 一人っ子なのは十分分かるのですが、けじめやルールがあってこそ、楽しい春の遠足だと思うのですが、こんなゴミのなか、気分も楽しいのでしょうか?

 きっとこの子たちの親も、同じようなんだろうなと想像し、自分の娘がこれから直面する社会の現実について、いろいろ詮索してしまいました。

 こんなの、法律とか規定以前の問題ですよね。

posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

上海植物園、満開の桜

 前置きが長くなりました。やっと本題です。

 上海植物園の桜ですが、今が満開です。ただ、遠足で上海植物園にくる小中学生が非常に多く、とてもゆっくりと桜を観賞できる状態ではありませんが、私と一緒にいったうちの中国人スタッフの話では、人が多い方が観賞する雰囲気があるということでした。

 でも、賑やかですよ・・・・。中国の小中学生は元気いっぱいです。以前、上海の中学校で日本語科を受け持ったときのエネルギーを感じました。

 日本人の家族連れもチラホラ。ただ、今年は池の周りに立ち入り禁止のロープが張られていたので、例年ほど自由に動けません。

 まだ上海が日本であまり注目されていなかった頃、上海植物園の桜情報を初めて日本人向けに流したのがうちのサイトで、その当時、日本のマスコミでもちょっと話題になったぐらいなのです。
 そもそも、上海植物園に沢山の桜があることに気がついたのも、我が妻との恋愛中のデートがきっかけ。
 植物園には実プライベートでもいろいろ想い出があるんです。。。(笑)

 今年は、桜の種類を紹介したり、日本文化と桜についても解説があったり、いつもと趣向が違っていました。

 桜が恋しくなったら、ぜひ上海植物園へ行ってみてください。いまちょうど、チューリップもきれいに咲いています。

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posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類