2009年04月22日

駅ナカのエッグタルト

 地下鉄2号線と3号線とを乗り換える中山公園駅の駅ナカ(改札口に出ないエリア)のコンコースに、『東方既白』がOPENして、朝など結構朝食をかう通勤客の姿を見るようになりました。値段は少々高いですが、位置的に便利ですね。

 今度は、その斜め向かい側に澳門風エッグタルトの店で、淮海路などにも店を持つ莉蓮蛋撻餅屋が最近OPENしました。

 ここも朝から結構客足がとぎれません。「朝食にはあまったるいなあ〜」とか私は思うのですが、特にOLたちには人気のようです。

 私も、夜帰宅時に妻へのお土産に買ってみました。

 いいにおいが漂ってくるのとも関係があると思いますが、時間帯によっては並ぶ必要もあります。チーズ味(3.8元)とオリジナル味(3.5元)を購入。個人的には、オリジナル味のほうが美味しかったし、売れているのもオリジナル味の方でした。

 熱々なので、そのまま地下鉄に乗って浦東についても、まだホカホカでした。

 確かに若い女性が、家に着くまでに小腹が空いたのをエッグタルトで補うのにはいいかも。ちょっと男性には気恥ずかしい感じもしますが、お土産と思えば大丈夫です。

 地下鉄ネットワークが充実してきて、地下鉄駅での乗り換えが増えてきました。今後は、キヨスククラスの何でも揃うよな店が増えてくるかも。

上海エクスプローラー・中国関連ブログ人気ランキングへ

上海で最も美味しいエッグタルト「かもしれない」とちょっと謙遜気味
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2009年04月21日

大気汚染再考

 私のブログでも、情報があれば中国の環境問題について紹介しています。皆さんと情報を共有したいという意図からです。
 2008年6月に書いた肺が真っ黒けに関して、よりつっこんだ話がありました。中国のメディアが発表しているよくないニュースですので、信憑性はそれなりにあるとも思います。

 折しも、上海モーターショーで、上海人の自動車購入熱は高まっていますが、自動車メーカーに儲けさせるほど地球の資源や環境には余裕はないし、人間の健康へのダメージが大きい。でも経済を発展させるのには、そんなことも言ってられないのが現実ですよね。

 上海でも3月〜4月にかけてキリやスモッグ(煙霧・Haze・中国語では灰霾)の日が非常に多く、特に朝のもやったような状態の日が少なくありません。中国の南の広州ではその日が増えており、2009年4月11日以来、スモッグの日がほぼ1週間続いるという状態です。

車・車・車・・・・・・・


 そこで、中国でもPM2.5と呼ばれるサイズの微粒子濃度の測定を行うべきだという声が高まってきています。PMとはparticular matterのことを指し、例えばPM10以下なら呼吸器や鼻から吸い込まれる粒子、PM5以下なら気管支にも行ってしまう粒子、PM1以下なら肺胞にまで行ってしまう粒子の大きさとなります。

 このうち、PM2.5クラスなら病原菌も運ぶことができますし、それが原因で体内で炎症も発生し、これより小さければ体の血液にまでも入り込むことも可能です。これが体に様々な悪さをすることになります。最近の研究で、これらが広州エリアでの皮膚ガンや肺ガンの発生率増加と関係があるといわれるようになってきました。

 中国の呼吸器内科の権威、鐘南山教授も、広州・珠海・香港・マカオで比較すると、広州での肺ガン発生率が最も高く、90年代の27.5/10万の発生率が、今ではその倍にまで高まっているということも分かりました。もともと肝炎による肝臓ガンがガンのなかで最も多かった中国で、今や肺ガンがトップに躍り出るようになりました。

 中国の場合、喫煙によるリスクも高いのですが、これに関しては昨今の禁煙ブームにより、むしろ喫煙者は減少傾向にあるのに、中国の肺ガンは一向に改善されないのです。

 最近の広州の研究で、肺ガンの発生率とスモッグの発生に一定の関係があることも分かってきました。さらに、このスモッグの天気が積み重なり、7〜8年後時間がたつと肺ガンも増える傾向にあることも分かりました。今すぐ、というわけではないですが、この10年での上海での車の増えようをみると、上海での大気汚染問題もむしろこれからなのかもしれません。

 いずれにしろ都会で発生するキリもスモッグも人体に有害であると言うことには変わりません。我々ができることは、そういった汚染源からなるべく遠ざかり、空気の悪いときには外に出ないようにする程度でしょうか。

 「灰霾」という言葉は、スモッグの意味をもつ新語でもあります。
 事務所の引っ越し先は、高架道路・メインストリートのそばを外さないと。

上海エクスプローラー・中国関連ブログ人気ランキングへ
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

もじゃもじゃ

 この写真を見ただけなら、なにか分からないかもしれません。でも、結構身近に眼にするものです。このモジャモジャは何でしょう?

 ずばり、「トウモロコシのヒゲ」です。中医学・漢方では「玉米須」といいます。

 この生薬は、以前は私も殆ど使いませんでしたが、私の師匠の陳以平教授がよく使われ、私も勉強しました。

 主に利尿作用とか熱を排出し、肝をしずめる平肝などの作用もあります。浮腫にも使えますので、ネフローゼにも処方することがあります。腎臓内科ではよく使われます。

 利尿作用+平肝とくれば、高血圧にも使われます。トウモロコシのヒゲの場合、性質が比較的穏やかなので、一般的に体の冷やす作用の多い血圧を下げる作用のある生薬のなかではすこし特異とも言えます。

 トウモロコシのヒゲは、もちろんお茶としても使えます。血糖値を下げるともいわれていますので、そういった意味でも重宝します。

 そのほかに、止血作用があるところから、尿路結石や血尿の治療にも使えます。

 では尿酸値も下げられないか?実はラットを使って以前研究したこともありますが、見た目は数値は下がりましたが、残念ながら統計学的には有意義ではありませんでした。今後の研究が待たれますが、なんらかの作用はあるように思えました。

 しかし、欠点もあります。なんせ、軽い生薬ですので、量をコントロールできないと、煮つめるときにとんでもないことになります。それこそ、煎じ鍋に入りません。よって、お茶にして併用するのも悪くない選択肢だと思います。

 生薬はとにかく使える部位があれば、何とかして使わなければなりません。一瞬無用に見えるトウモロコシも、こうやって我々の貢献してくれるのでした。

上海エクスプローラー・中国関連ブログ人気ランキングへ

 
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類