何でも食材にしてしまう中華料理。とくに広東省などに行くと、本当にこんな物も食べられるのか!というようなものも登場します。
ただ、問題となるのは食べ方です。中華料理の多くは火を通すものが多いのですが、広東省エリアでは生や半生状態で食べることも少なくありません。広東料理では、なぜか淡水魚を生で食べる習慣があるところもあり、寄生虫の問題が懸念されています。上海で80年代に大流行したA型肝炎も、半生の貝が原因でした。
広東省衛生部門の調査で、広東省に住んでいる人々の16.2%が、吸血虫に感染しているともいわれています。これは、中国全国の中でも感染率の割合が多い部類に入ります。
その原因が、やはり淡水の魚やエビ類を生で食べる習慣。厄介なのは、そうした食べ物を食べてもすぐに体に反応がでるわけではなく、卵が発育して1ヶ月ほどしたら1センチ〜2センチ程度の成虫になり、その頃から症状が出始めます。
もし肝臓や胆嚢に寄生すると、食欲や下痢、食欲不振、便秘、肝臓肥大などの症状が出てきます。さらに、胆嚢に寄生して増殖すると全身に黄疸が出ることもあります。
よく白酒などアルコールに漬けると、寄生虫が死んでしまう、とおおぼらをふく人もいますが、それはウソです。
吸血虫でも、目に見えない幼生の状態だったら、お酒や醤油、酢程度では死滅しません。
また、吸血虫に一度寄生してしまうと、自然治癒は難しく、下手すると体内で30年近く生き延びるほどの生命力をもっています。体の中で密かに増殖していくのです。
とにかく、生の淡水魚を食べてしまった!と思ったら、病院に行って検便をしたり、血液検査で抗体を調べたりすることが必要です。抗生物質を使っての駆除も行われたりします。
日本では、最近まで日本吸血虫の撲滅・駆除に苦労しています。もちろん、ワクチンもまだありません。
国土の広い中国では、完全に無くなるまでまだまだ時間がかかるだけに、寄生虫汚染エリアでの川などに淡水に直接皮膚を触れないようにするのも予防の一つと言われています。もちろん、淡水の魚は、中国ではとくにしっかりと火を通すことが大切です。
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2009年04月02日
淡水魚、日本吸血虫にご注意を
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類
煎餅作りに見とれる
煎餅と書いて「センベイ」と読まず、「ジエンビン」と反応してしまったら、なかなかの中国通かもしれません。
小麦粉をベースにして、鉄板で薄く焼き上げる中華クレープである煎餅は、豆乳や饅頭同様に中国の朝食の代表の一つでしょう。
地域によってかなり値段の違いがありますが、上海の場合、以前住んでいた浦東張江エリアでは1こ1.8元だったのですが、市中心部の延安路となると、2.5元もします。
でも、作るのが非常に簡単なので、日銭稼ぎに煎餅作りの起業をする人は多いです。
私の通勤途中のルートにも、店を出している人が少なくありません。大抵は、昼・夜はラーメンや弁当などの料理を提供しているレストランが、朝になるとこうしたミニ「起業家」たちにスペースを貸しているところもよく見かけます。
煎餅はある意味、ものすごくポピュラーな食べ物なのでしょうが、日本ではまず見かけない中華料理ですね。
虹橋開発区の延安路にて
私が時々買ってしまう煎餅屋さんも、まさにミニ起業家が一人でがんばっています。お金を計算する人もいません。
一人でものすごく手際よく煎餅を焼き上げるのですが、1枚焼くのにかかる時間は1分程度でしょうか。お金は、お客が直接箱にいれ、おつりも自分で取る方式。お金のやりとりで時間を無駄にできませんから、入れられるとすぐ料理が始まります。
観察していると、最後に袋をいれる瞬間まで、一瞬の無駄な動作もありません。
彼らにすれば、流れ作業的な動作の繰り返しなので、1秒でも無駄にできないのはご承知の通り。少しでもミスると後ろまで行列が続きますから、少なく見積もっても1時間に50枚ぐらいは焼いているのでしょう。朝2時間ぐらいの通勤時間帯が勝負です。
単純計算で、50枚×2.5元×2時間=250元のあがり。ウィークデーしか通勤客は前を通らないので、20日間ぐらい時間いっぱい働くと考えると、月5000元ほどの売り上げになります。
日本円にしたら、数万円ですが、こちらにするとやはり結構な売り上げです。どれぐらい場所代が取られているのか想像はつきませんが。。。。
こうしたミニ起業家が、上海にはたくさんいます。飲食関係でスタートする人も少なくありませんが、中国人のバイタリティーを感じる風景でもあります。
中国には様々な朝食の屋台が並びます。日本では見られない風景ですが、日本人の伝統的な朝食って、屋台にしにくいなあとか考えてしました。可能だとするとおにぎり程度でしょうか?
でも、この煎餅も、時々無性に食べたくなる中華料理の一つですね。(笑)
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小麦粉をベースにして、鉄板で薄く焼き上げる中華クレープである煎餅は、豆乳や饅頭同様に中国の朝食の代表の一つでしょう。
地域によってかなり値段の違いがありますが、上海の場合、以前住んでいた浦東張江エリアでは1こ1.8元だったのですが、市中心部の延安路となると、2.5元もします。
でも、作るのが非常に簡単なので、日銭稼ぎに煎餅作りの起業をする人は多いです。
私の通勤途中のルートにも、店を出している人が少なくありません。大抵は、昼・夜はラーメンや弁当などの料理を提供しているレストランが、朝になるとこうしたミニ「起業家」たちにスペースを貸しているところもよく見かけます。
煎餅はある意味、ものすごくポピュラーな食べ物なのでしょうが、日本ではまず見かけない中華料理ですね。
私が時々買ってしまう煎餅屋さんも、まさにミニ起業家が一人でがんばっています。お金を計算する人もいません。
一人でものすごく手際よく煎餅を焼き上げるのですが、1枚焼くのにかかる時間は1分程度でしょうか。お金は、お客が直接箱にいれ、おつりも自分で取る方式。お金のやりとりで時間を無駄にできませんから、入れられるとすぐ料理が始まります。
観察していると、最後に袋をいれる瞬間まで、一瞬の無駄な動作もありません。
彼らにすれば、流れ作業的な動作の繰り返しなので、1秒でも無駄にできないのはご承知の通り。少しでもミスると後ろまで行列が続きますから、少なく見積もっても1時間に50枚ぐらいは焼いているのでしょう。朝2時間ぐらいの通勤時間帯が勝負です。
単純計算で、50枚×2.5元×2時間=250元のあがり。ウィークデーしか通勤客は前を通らないので、20日間ぐらい時間いっぱい働くと考えると、月5000元ほどの売り上げになります。
日本円にしたら、数万円ですが、こちらにするとやはり結構な売り上げです。どれぐらい場所代が取られているのか想像はつきませんが。。。。
こうしたミニ起業家が、上海にはたくさんいます。飲食関係でスタートする人も少なくありませんが、中国人のバイタリティーを感じる風景でもあります。
中国には様々な朝食の屋台が並びます。日本では見られない風景ですが、日本人の伝統的な朝食って、屋台にしにくいなあとか考えてしました。可能だとするとおにぎり程度でしょうか?
でも、この煎餅も、時々無性に食べたくなる中華料理の一つですね。(笑)
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