私は中国茶の専門家でもないので、あまり大きな顔をしてお茶のお話はできませんが、でも中医学とお茶というのはかなり密接な関係があり、豆知識として知っておくと、中国での生活には便利です。
例えば、上海でレストランに入ったとき、「どのお茶にしますか?」とよく聞かれたりして、困ってしまうこともあるかと思います。
まず、春になると、上海では新鮮な緑茶がどんどん市場に出てきます。ただ、緑茶自身は体を冷やす性質があるので、冷え性の体質の方や、胃腸の調子が今ひとつの方は控えめにされるのがベストです。また、新鮮しすぎる緑茶も胃腸に不快感を与える場合がありますので、少し葉っぱを保存して置いてから飲むのが望ましいと言われますね。
そして、この時期は上海でも店頭にいろいろなお花系のお茶が並びますが、アレルギー体質の方はご注意を。大量に買わず、まず試飲をしてから決めてください。特に、体にきついお茶は量の加減が難しいので、注意が必要です。
花茶と呼ばれるジャスミンティーは、精神の安定や疲労回復にいいと言われます。胃腸の消化吸収を助けたり、胃痛や頭痛を緩和したりします。
白い花びらの菊茶は、体を冷やしますが、でも高血圧や咽の痛み、目の腫れなんかにいいと言われています。一方で、小さめで黄色い花びらの菊茶は、苦みが強く、飲用するときは医師と相談して量を加減してください。解毒作用が強く体を冷やす働きも強いからです。
バラ茶なんかは、血の巡りをよくし、婦人病などにもいいとされています。ストレス解消の癒しの力なんかも有名ですよね。ストレスで胸がつまった感じがする人など、一度試してみてください。中医学の五臓六腑で、ストレスを受けやすい肝をほぐし、軟らかくしてくれる作用があると言われています。
こう見ると、花系のお茶では、一般的に漢方薬としても使われるものが少なくありません。そのため、婦人科の処方にはよく登場するのです。
そのほか、体を温める桂花茶は、四肢の冷えや消化器の潰瘍、胃痛にもいいとされています。体を温めるので、血の巡りも改善してくれるはずです。
春にお茶を飲むというのは、乾燥した今の上海の気候にはマッチしていますし、体全体の新陳代謝を高めることができます。もちろん、消化吸収を助けたり、老廃物の排出など様々な効能がいわれています。
といっても、お茶はあくまでもお茶です。中国でも医療用に使われる生薬とお茶は別扱いされています。そういった意味でもお茶をブレンドするときは慎重にしてください。
治療効果を期待するのなら、やはり煎じ薬など生薬の助けを借りる必要がありますが、でも日常生活ではお茶を活用するのもよいかと思います。
あと、中国人の食生活を見たら分かりますが、食べながらお茶を飲むというのは慎んだ方がいいです。中国人はまずしません。我の妻も、食事中は絶対お茶を飲みません。タンパク質を多く含む肉類を食べるとき、緑茶と一緒に食べると消化吸収を妨げることがあるからです。食事中は水(おさゆ)にしておきましょう。
日本人は抹茶を飲むときにお菓子を食べますが、これも単にお茶がおいしくなるためだけではなく、甘い物で胃腸を先に潤し、空腹時における刺激を緩和する働きがあるのです。特に、空腹時に緑茶などを飲むと、カフェインの吸収が促進され、体に不快感を与えます。
ここから分かるように、朝、コーヒーだけで朝食を済ますこともよくないことは当然です。
生薬について研究すると、本当にいろいろなところと繋がってくると感じる今日この頃です。
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上海の若者に増える大腸癌
働き盛りの世代といえば、接待や外食が多く、食生活が乱れがちです。もちろん、なんとか「普通」の食生活をしたいと思っても、仕事などの関係となると無理もありません。
しかし、上海での外食は、往々にして高タンパク質・高脂肪の傾向があり、さらに中華料理にしても野菜類がかなり少なく、果物の摂取が十分ではないことも問題になっています。
上海市で30〜40歳の世代に大腸癌が増えているというデータがありました。特に、改革開放後のこの20年間、毎年2%のスピードで大腸癌の患者が増加しているということです。(交通大学結直腸癌診治センターによる)
上海では年間5000人にスピードで増えている大腸癌。これまでは、70〜80歳の世代での発生が多かったのですが、若年層が増える傾向です。
車社会の急速な発展、運動不足、さらに若い女性のダイエット茶による無理なダイエットも腸に負担をかけており、大腸黒変症となっているケースが増えていることも分かってきています。
中国での大腸癌の特徴として、発見が遅れるケースが多いという点も挙げられています。早期検出率も5年間生存率も中国では先進諸国と比べると低く、市民への認識もまだまだ不足しています。
また、大腸癌は遺伝との関係が比較的明かな癌です。大腸癌患者の2〜3割は遺伝と関係があると言われており、家族の中に大腸癌の人がいれば、危険性は3倍以上に高まります。
症状が出にくい癌だけに、1年に1回は腸の検査をすることが、大腸癌の予防に欠かせません。
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上海では年間5000人にスピードで増えている大腸癌。これまでは、70〜80歳の世代での発生が多かったのですが、若年層が増える傾向です。
車社会の急速な発展、運動不足、さらに若い女性のダイエット茶による無理なダイエットも腸に負担をかけており、大腸黒変症となっているケースが増えていることも分かってきています。
中国での大腸癌の特徴として、発見が遅れるケースが多いという点も挙げられています。早期検出率も5年間生存率も中国では先進諸国と比べると低く、市民への認識もまだまだ不足しています。
また、大腸癌は遺伝との関係が比較的明かな癌です。大腸癌患者の2〜3割は遺伝と関係があると言われており、家族の中に大腸癌の人がいれば、危険性は3倍以上に高まります。
症状が出にくい癌だけに、1年に1回は腸の検査をすることが、大腸癌の予防に欠かせません。
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posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類