2009年04月11日

いらち

 なんだろう、中国人といったら語弊があるかもしれませんが、私の住んでいる周りでいらちの人が多いような気がします。
 特に、日常生活で感じるのは、車を運転している人のいらちは特に顕著ですね。

 今日、娘をつれて閔行区の実家から浦東にタクシーで戻ってきたときのこと。

 住宅地の中に入って、入り口の前で精算を済ませて下りようとしたとき、前から来た車が「ぶーぶー」とクラクション。

 はっきりってアホだと思います。

 住宅内の狭い道だし、子連れで、荷物を降ろしてもうすぐタクシーから離れるのは誰の目を見ても明らか。なのに、5秒も待ってられないのですね。よっぽど仕事が忙しいのでしょうか。

 運転手の顔を見ると、60歳前後のいい年の熟年夫婦。夫が運転していましたが、カンカンにクラクションを鳴らしていました。

「ガンデウー」といってやると、普通語で言い返してきたので、田舎からきた成金なんでしょう。

 結構な高級車を乗っていましたが、こうなるとまるでサルが運転しているような感じでした。最近、こんな人を上海でよく見かけます。

 うちの住宅地の道路が狭く感じるのも、お前ら見栄で大型車を乗り回しているヤツの路上駐車が原因なんだ!と言いたいものです。

 割腹のあるお腹に、真っ赤な顔。きっと高血圧なんだろうなとか思いつつ、我々は家路につきました。

 上海では、ワケ分からないクラクションとカチャカチャハイビームが横行しています。

 まあ、そうした人の怒りを買わないように我々も注意しましょう。
 でもイラチは血圧に良くないですよ!

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posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

墓立ち退き前の墓参り

 清明節の墓参りですが、家によってする時期が異なるようで、うちの妻の実家では、清明節を起点に前後2週間の間に墓参りすればよく、今日行ってきました。

 といっても、たいそうなイベントがあるわけでもなく、川縁にある村の公共墓地へいって、墓石を探し出し、銀紙を燃やして終了。

 この川縁の公共墓地も工業地の開発で立ち退きが要求されており、来年もここにあるかは疑問です。

 墓地には妻の祖父が眠っています。当然、新中国がはじまる前生まれの民国世代なのですが、その当時は現在地下鉄1号線の莘庄駅エリアにも土地をもっていたいわゆるブルジョアで、その後の新中国以降のゴタゴタと文革でスッテンテンにされた世代でもあります。

 お墓に眠る妻の祖父の心境も複雑でしょう。
 ちなみに、祖母は86歳でまだまだ健在で、1人で暮らしています。体もしゃきっとしてピンピンしておられます。

 これは後日談なのですが、日本の我が家の父母が、今の上海人の妻との結婚を反対しなかった理由の一つに、この86歳の祖母の写真を見てからというエピソードを聞きました。

 中国ではお金持ちは沢山いますが、きっちりと育てられた大人は意外にも少ないような気がします。そんな中、こうした祖父母の写真をみると、その家がどんな家なのかイメージできるというのです。

 もちろん、写真を見る程度では表面的かもしれませんが、子供3人をすべて大学に通わせた祖父母の教育にかける情熱はその当時の中国の時代背景から鑑みると、すごいことです。

 私たちの国際結婚の影の功労者が実は妻の祖父母かもしれません。

 中国人との結婚は、まさに相手方の家族との結婚でもあるので、国際結婚を考えられている方は、祖父母が健在なら交流することも大切だと思います。

 お土産に、実家から自家製のニワトリの卵をお土産にもらいました。

 親戚が江蘇省で養鶏場をやっているので、新鮮な卵をぜひ持って帰って欲しいといただきました。

 いつももらうのですが、籾殻に詰め込まれ、結構美味しいのですよ!
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

ニセ留学生

 4月10日付けの「青年報」にあった記事です。

 最近、中国の名門大学で、アフリカなどの留学生が増えているのですが、その中に、中国人とおぼしき名前をもって入学してきている人が多いというのです。

 ははは、やっと気付いたか、みたいな感じですね。

 私が医学生だった頃、中国人と変わらない中国語能力をもっておきながら、留学生クラスで勉強している人が少なくなく、中国語を母国語としない留学生からブーイングが出ていました。彼らがネイティブ並の中国語で奨学金などを総ナメにすることも。

 実は私は、そんなイザコザがいやで、1年生は留学生のクラスに居ましたが、2年生から博士課程までは中国人と同じ講義と試験をうけてきました。結果的には、これが功を奏し、妻とも出会えました。中国全国にいる友達もこのときに知り合いました。
 しかし、特に台湾人などで、海外の国籍を取得して、留学生として留学生クラスでラクして卒業しようとする輩も少なくありません。

 さらに、そうした留学生のなかに、実はれっき中国で中国人として育ったのに、大学に入るのが目的で、留学生待遇を受けるために、外国のパスポートを取得したという人たちもおり、これがいま不公平だと中国人学生の間で問題になっているのです。

 そこで、大学側も、高校をどこで卒業したかなど、情報の確認に力を入れているようですが、こうした大学受験の難関を避けるため、わざわざ海外でパスポートを取得するルートがあるというのも台湾人から聞きました。

 やろうと思えば、なんとでもできてしまう中国人の社会。

 ただ、実際には、名門大学を卒業したからといって、将来が約束されたという時代は過ぎ去っており、そこまでやることがどこまで意味があるかは不明です。

 また、中国の世界的地位向上により、中国留学の意味が昨今大きく変わってきており、さらに大学や大学院の制度もより厳しくなってきています。

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posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

アカガイもどきの貝殻

 上海で80年代にA型肝炎を大流行させたサルボウ貝。上海人は半生で食べるのが大好きです。
 外観がアカガイにそっくりなため、日本では、アカガイもどきとして料理の材料に使われることがありますが、この貝殻も大切な生薬です。

 私も患者さんに処方することが多い生薬の一つです。

 この生薬そのものの効能は、体にできたかたまりを取り除くものでした。もともとは、甲状腺や、リンパ節結核の治療にも使われました。最近では、「かたまりをとる」という発想から消化器系の腫瘍の治療にも使います。漢方や中医学の煎じ薬は、内臓に直接的に作用できるため、消化器疾患には一定の効果が期待できます。

 このサルボウ貝の貝殻は、中国語では瓦楞子といいます。中国の沿海エリアで捕獲できますが、その身は生薬では使いません。

 粉にすると、出血を抑える作用もあり、外用薬としても使うこともあります。

 日頃、臨床でよく使う効能として、胃酸を抑えたり、胃痛の和らげたりする作用も確認されています。出血を抑える効能から、慢性胃炎や十二指腸潰瘍、胃潰瘍にも使われるようになりました。胃のもたれ・胃酸過多症などにもなかなかいい効果を発揮します。

生薬として使うときは一度強く熱して粉々にします


 生薬として使う場合は30グラムぐらいまでは大丈夫。特に、消化器系の疾患に使う場合は、しっかりと火であぶって粉々にして使います。

 生薬はとにかくなんでも再利用してしまいます。言い換えてみると、我々が日頃使えないと思っているものでも、思わぬ効力を発揮することがあるのです。そんな生薬、思いついたらまたご紹介します。

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posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類