2009年04月20日

上海花粉情報

 上海には確かに杉・檜の花粉は殆どありませんが、それでも花粉症がまったくないというわけではありません。やはり花粉症で悩む上海人はいます。

 代表的なのが街路樹に使われているプラタナス、そして川沿いや公園に植えられている柳も花粉症の原因になっています。写真のような綿毛がこの時期になると飛び交い、木の根元の芝生はごらんの通り綿毛が積もっています。人によっては上海で咲き誇る菜の花でもアレルギーが発生する場合もあります。

 そこで、毎日1回、上海市でも花粉情報が発令されるようになりました。

 詳しい情報は、上海浦東新区気象局が情報を発信しています。あまり詳しい情報ではありませんが、参考にはなりそうです。

 ここ上海での花粉情報は、4ランクに分けられていて、低・中・高・極高の4ランクになります。高や極高の場合は要注意となります。

 

柳のワタもアレルギーのもとです


 上海市では2006年ごろから花粉濃度の観測を行っているそうです。それによると、時期的には3月中旬から6月上旬にかけて上海では花粉が多く舞います。

 臨床では日本ほど花粉症の方には出会いませんが、春先には皮膚などのアレルギーの人が多くなるのも、そうした花粉とも関係があるのは確かです。

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posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

ヘチマ

 もうすぐ夏野菜の季節です。

 うちの食卓にも、キュウリやトマトが並び始めるのですが、忘れてはならないのがヘチマ。妻もヘチマ(絲瓜)をスライスした炒め物をよく作るようになります。

 我々のもつヘチマのイメージは、まさに小学校の時にタワシを作った程度かもしれませんが、このヘチマは生薬にも使われ重宝します。

 それも、ヘチマで生薬として使われるのがあのタワシの原料となる筋も部分です。ヘチマを腐らせて、実や種を取り除き、そのあと干すのですが、小学校で習ったあの工程です。

 こうやって作られたヘチマの生薬を、「絲瓜絡」と呼びます。中医学・漢方での効能は、鎮痛剤や解毒、腫れを抑えたりします。特に、肝の経絡に属するので、乳の出を良くする「通乳」の作用や、関節や脇腹の痛みにも使われます。熱系の咳や、熱を冷やすという性質からも乳腺炎の治療にも使われますが、何かを通じさせる、といったベクトル方法の作用は面白いですね。 

なかなかリアルな生薬、「絲瓜絡」


 私は個人的には、「痛み」の治療によく配合します。網の目のように形成された生薬をみると、如何にも経絡の詰まりを取り、痛みを取り除いてくれるようなイメージを持ちますが、リウマチの関節痛などにもいいです。

 さらに、咳止めにも使うことも。

 なんと言ってもマイルドな性質なので、他の生薬と配合しやすいというメリットもあります。

 臨床で使う量は一般に5グラムから15グラム程度。煎じて使うのですが、夏の野菜だけに、体を冷やしすぎないように体質を考えて使うことが大切です。

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posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類