また、流行エリアに出国する場合は、国際旅行衛生センターに問い合わせて状況を把握するようにということです。大きなニュースにはなっていますが、だからといって街で豚肉を食べない、というようなことにはなっていません。
なんといっても、中国は豚肉大国です。豚肉が食べられなくなると、たちまちその日の食事メニューに困ってしまうぐらいよく食べます。鶏同様、農村では豚が普通に飼育されており、もし豚インフルエンザが流行するようなことになれば、それこそとんでもない騒動になるはずです。
今回、メキシコで流行し死者も出している豚インフルエンザは、A/H1N1型で、人インフルエンザや北米・欧州・アジアの豚インフルエンザが混合したものと言われており、新種の変異したウイルスです。
現在は、豚用のワクチンはあるのですが、人用はまだありません。
薬は、タミフルやリレンゼは効果があるようですが、一部治療薬は効果が無いことも分かってきました。ウイルスは熱には弱いので、71℃まで加熱すると死滅します。よって、しっかりを火を通せば、豚肉は食べても問題ないようです。
さらに、豚と身近に接触している人が多く感染しているというアメリカのデータもありますが、人と人とで感染することも分かっています。さらに、メキシコの症例では、豚と接触していなくても人が感染しています。また今回の特徴としては、今までの子供や高齢者に多い感染と違って、若者(25歳〜45歳)に感染が多いのも注目されています。
ワクチンがない以上、人混みに出ず、咳やクシャミをまき散らさないことも大切です。また、手すりなど公共の物をさわった場合は、しっかりと手を洗うこと、鼻をほじくれないことなど基本的な注意のほか、部屋の風通しをよくする、動物との接触を減らす、手を洗ってから目や鼻、口を触るといったことも注意事項として上海疾病予防コントロールセンターは挙げていました。
SARSの時と同じですね。今後も、中国での動きも引き続き注目していきます。
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