2009年06月25日

富裕者層の子供

 上海では本当に金持ちが増えました。車も一昔前のサンタナ一色から、今ではBMWやアウディーなどドイツ高級車一色になってしまったようにも思います。先日行ったフランスでは、それこそハッチバック式の小型車が多かったので、走っている車からいうと、上海の自動車の大型化はとても顕著だと思いました。

 こうした中国の富裕層を支えているのは300万を超えると言われる中小企業の社長さん。苦労して会社を立ち上げ、大金を掴めるようになり、成金ぶりを謳歌している様子は、不景気とはいえ、上海の街でも十分に観察できます。そのほか、地方から上海に出てきて、商売に成功したというパターンも非常に多い。

 偽物の家賃領収書を我が事務所に発行し続けた以前の大家も、見るからに成金。用心棒の運転手をつけて乗り込んできたし、やれ海外旅行だのなんだの自慢げに話します。その後、我々との関係が悪化すると、ヤクザを向けるぞ!とかいって脅してきます。まあ、中国というのはそういう国なのです。強いものが勝ちといった風潮がまだまだ色濃くあると思います。
 

 さて、こうした富裕層に生まれた子供。私は正直かわいそうだと思います。ある調査では、中国の中小企業の95%は優秀な後継者を育てられていないそうです。商売に成功して3代豊かになるどころか、2代目まで会社が続けられるかも危ない。

 これは、中国の今の富裕層にいえることだとおもうのですが、自分自信が時代的にも非常に苦労していたため、その子供たちには絶対苦労させたくない、と考えるケースが多いです。
 そのため、苦労を知らない子供は豊かな生活から浪費を覚え、最終的には家庭が崩壊するというようなケースが最近の上海で増えています。

 2009年上半期に摘発された麻薬中毒者の半分は35歳以下であったり、若年層の犯罪が増えていたり、改造暴走車や暴走族を上海でよく見かけるようになったことからも、今の上海の若者が、私が10年前にイメージしていた上海の若者と大きく変わってきていることは事実です。

 こうした中小企業の富裕層は、子供を海外に出すことに積極的です。苦労して海外でバイトさせなくても、留学費用はなんてことないという感覚なので、そのために海外にマンションを買ったりすることは今では珍しくありません。

 たとえば、アメリカ留学の場合、通常なら年間10万元程度で十分生活できるのに、一部では年間100万元〜200万元を持たせて留学させるケースも実際にあるということです。地元アメリカの住民ですら違和感を感じるぐらいの豪遊ぶり。

 中小企業の第3代がなかなか育たないという問題の背景には遺産相続などの税制度が未熟であったり、競争原理がうまく働かず特権階級ばかりがトクしているというような不公平な現実が大きく影響しているようにも思います。
 こうした人が増えてくることは、普通に生活している一般庶民にも悪影響を与えるし、強いては社会情勢を不安定にする要因にもなることでしょう。

 子供にとっても健全な街。それがきっと本当に住みやすいと思うのですが、今の上海にはそれが大きく欠けていると私は思います。
 

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posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2009年06月24日

上海地下鉄の延滞証明

 今朝は朝も涼しかったので、いつもより15分ほど早く家を出て歩いて地下鉄駅まで行きました。これだけでも2キロの道のりがあるので、万歩計の歩数を稼ぐには十分。朝だけで5千歩歩けました。

 上海ではタクシーも路線バスも安全面から言えば、今ひとつ。だったら、地下鉄がいい、ということになるのですが、最近の上海の地下鉄の安全もなんか今ひとつですね。

 地上なら何かハプニングがあっても逃げられそうにも思うのですが、地下の密室地下鉄となると、そう簡単ではありません。とくに、トンネルの中で停まられたりすると、私も一瞬ぎょっとします。

 実は最近4日間だけでも、2号線・8号線であわせて3件の故障が発生し、ダイヤが大幅に乱れました。特に、8号線の故障は、8号線第2期開通に伴う無線信号システムのバージョンアップが原因ということが分かっていますが、夜間試験が間に合わず、昼間に列車を運行しながら試運転をしているのだそうです。

上海地下鉄で発行される延滞証明


 地下鉄の運行が遅れたとき、地下鉄の駅では延滞証明書を発行していますので、うちの事務所では遅滞の理由として提出してもらっています。一昔前は、結構適当に延滞証明書が発行されたようですが、最近はかなり厳しくなっていて、勝手な遅刻の理由には使えないようになっています。その代わり、立派な延滞証明になりました。

 地下鉄は毎日利用する交通機関だけに、安全には十分に気をつけて欲しいと思います。たとえ、停車位置にちゃんと停まることができない程度のハプニングでも嫌ですね。

 ところで、アメリカワシントンで発生した地下鉄追突事故の原因は、運転手が携帯でメールをしていたのが原因かもしれないという報道が中国でされていました。そんな理由で追突されて人命が失われるのはとてもいたたまれません。

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posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2009年06月23日

インタビュー

 私自身、いろいろな分野の専門家などを訪れて、インタビューなどをすることは多かったのですが、最近、ちょくちょくとインタビューされることも増えてきました。

 自分が答えたインタビューが、例えばネットなどに残っていたりしていると嬉しいものです。「人民中国」という雑誌に、サイトに大学院生の時の私のコメントが残っていました。いや〜、書いていることも写真もなつかしい。この写真の経穴模型は、今は日本にあります。撮影のために、わざわざ下宿から病棟に運び込んだのですよ。

 実は、最近、NHKテキスト「テレビで中国語」で、「上海で働く日本人」のコーナーに登場することになりました。2ページの見開きで夏頃に書店に登場すると思います。

 私が上海に来ることになったのは、そもそも中医学が縁。その当時、上海で生活したいということは微塵も思っていませんでした。むしろ中医学を勉強したい、というのが最大の目的でした。
 結果的に、上海が私の第2の故郷になってしまったのですが、中国に留学した当初、まさか15年も中国に居続けるなんて、思いもしませんでした。いま思えばあっという間ですが。いまや私の2代目までもいます。変な感じです。

 その後、私の中医学の師匠にあたる陳以平先生との巡り会いにより、中医学を一気に博士課程まで突っ走ることになりました。たくさんの患者さんとも出会い、この間の収穫は数えきれません。
 
 大学院を修了してしまった今でも、時間を見つけては中医学の書籍を引っ張り出し、もちろん学会にも顔を出し、知識を磨くことに励んでいます。地下鉄の通勤も、私にとっては大切な知識充電タイム。ここ数年で、時間を細切れにつかうということを、しっかりと修得できたように思います。

 さらにもし今から5年後にもインタビューを受けたとき、どんな藤田 康介が表現できるか、焦らないけど着実に毎日を過ごしていきたいと思っています。

 (でも、3時間近くもインタビュー、すこし喋りすぎていしまいました。)

 仕事でいかに社会に役立てるか?
 まだまだ大きなことはできないけど、私なりに次なるステップへの挑戦が続きます。

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posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類