今日から妻の病院勤務が始まっています。病院は妻の実家の近くにあるので結果的に、娘は妻の実家と私のマンションと2カ所での生活となりました。週の半分は妻と実家にいますので、その間は私は単身赴任状態です。
いつもいた娘が、急にいなくなるとなにかと寂しいものです。ただ、独身時代の1人生活が、いまさらながらこれほどまでに静かだったのか、とても不思議な感じがします。
妻の勤務している病院はいわゆる公立の病院です。帝王切開の場合、通常は4ヶ月半の産休がもらえます。その後は、有無なく出勤しなくてはいけません。もちろん、子育てのために一時は妻が退職してしまうことも検討しました。
しかし、上海の病院業界の場合、途中退職時に数万元の補償金を病院側に支払うことが暗黙の了解になっていて、辞めることもそう簡単なことではありません。結局、月数千元程度の薄給に対して、数万元もの補償金を支払うぐらいだったら、「勤めてしまえ!」ということになってしまいました。
中国式布おむつ おむつカバーはなし 確かに快適そうです そもそも、1人の医者を育てるのには、就職後も結構なコストもかかります。病院も医師の研修などの投資をしなければならないからです。しかし、辞められてしまうと、そうした投資がパーになってしまうので、辞めるときは一定額の補償金を支払うことになっているようです。
こうした子育ての背景にあるのは、やはり家族の誰かが子供の面倒をみるという中国の社会の習慣と関係があると思います。職場の託児所などの整備はまだまだですし、小さすぎて保育所も難しい。だけど、普通はおじいちゃん・おばあちゃんのだれかがいるわけだから、勤めることが可能だという論法です。
実際に、病院からも、「子供はおじいちゃん、おばあちゃんに見てもらいなさい」という連絡が妻にあったといいます。
こういうわけですから、上海では男性の育児への参加は、絶対的に必要となります。社会福祉が未熟な国では、なおさらでしょう。
今週から我が家では新しい生活パターンに変わっています。私が家族のために何ができるか?いろいろを考えさせられます。
とりあえず、今日から数ヶ月、週半分の単身赴任生活を続けてみて、なにかうまい解決策がないか考えることにします。
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posted by 藤田 康介 at 00:00|
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