暑くなってきて、7ヶ月になった娘の皮膚にも時々汗疹(アセモ)やおむつかぶれの症状が見られるようになってきました。
この梅雨前後のジメジメした時期、大人も子供も皮膚にトラブルを抱えて私のもとに来られる方が少なくないのですが、私の娘も又然りです。
とくに、紙おむつの通気性に関してはどうもよくないようで、義母が作ってくれた中国式の布おむつに取り替えました。おむつカバーはどう見ても暑そうなので、こまめにおむつを替えることを前提に、ふんどし式にしています。これはなかなか効果ありです。
そのほか、おむつかぶれやアセモ対策で乳幼児用にも使える生薬がありますので、ご紹介しておきます。娘にも使っています。
まずはドクダミ。中国語では魚腥草といいます。主な効能は清熱解毒や利尿などがありますが、子供のおむつかぶれにも使われます。
使い方は、ドクダミ30グラムを煎じて、おむつを交換するときに患部(おしり)を洗ってあげます。その後、天然シッカロールと私が勝手に言っている
青黛(せいたい)を使います。この生薬は、アトピー性皮膚炎や湿疹の治療にもつかうことがります。
もちろん、ドクダミは飲んでみてもかまいません。ドクダミ茶の味はけっこういけると思いますよ。風邪薬などでもよく使います。
ドクダミ茶 そのほか、金銀花という風邪薬にもよく使う花があるのですが、その植物の枝・葉を使った忍冬藤という生薬も、解毒作用があり、子供の湿疹や汗疹などの治療につかえます。お茶として少し薄めて乳幼児に飲ませます。夏の暑さや体の火照りを醒ます作用もあります。
中医学の世界では、肺と皮膚は強いつながりがあるとされています。そこで、肺に効果のある生薬は、皮膚病に使うことも多いのです。ドクダミなんかはその典型でしょう。
ところで、先日診察した患者さんに生薬で使う蝉の抜けガラに興味を持たれたお子さんがいたのですが、アレルギーの疾患ではよく使います。
その蝉の抜けガラの効能の一つに、「子供の夜泣き」に使うことがあります。教科書にも出てくる効能の一つです。
残念ながら、私にはまだこの生薬を使った「子供の夜泣き」治療の臨床経験がないのですが、消化吸収を促す生薬に、この抜け殻を数グラム加えて煎じるといいとされています。
しかし、乳幼児に生薬を飲ませるのは大変です。お茶感覚で飲めないか、私もいろいろ研究しています。
生薬は本当に興味深い世界です。
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posted by 藤田 康介 at 00:00|
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