2009年06月17日

これは漢方薬ではなく中医薬だと思う

 新型インフルエンザの治療で、中国では中医学を積極的に使っていることは、新型インフルエンザ、中医学の動向で、昨日ご紹介したばかりですし、このブログでもたびたびご紹介しています。
 が、日本のマスコミも中国のマスコミ記事の翻訳の形で、【新型インフル】タミフル使わず、漢方薬で回復 中国と産経新聞が報道しています。

 漢方薬と書いてしまうと、日本漢方、すなわち和漢で治療してしまったようなイメージを受けます。漢方は中国でも日本の伝統医学のことを指します。正確には中医学(中医薬)と訳しださないといけません。

 日本で新型インフルエンザの治療で、厚生労働省が漢方を使いなさい、というわけはまずないだろうし、ここはやっぱり「中医学」と表記しないと語弊がでると思います。

 漢方を専門に研究なさっている日本の専門家には、中医学と混同されることを嫌う方が少なくありませんし、中国医学の中国人専門家は、やはり日本の漢方医学は自分たちと系統の違ったものであるという考えを持っています。私もそうだと思っています。

 でも、こうやって新型インフルエンザの治療に対して、日本のマスコミが生薬を取り上げてくれたことは大きな進歩だとも思います。日本でもタミフル以外の治療の選択肢が増えることを私は望みます。

 中医薬や生薬などの言葉も広く普及して欲しいですね。


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posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

言葉の問題

 今朝も娘は元気に起床。朝起きる時間は、私の方が早いのですが、娘も朝は至極ご機嫌なことが多く、1人で遊んでいることが多いです。最近、上の歯も2本生えてきて、乳首を咬むようになってきました。もともとミルクと母乳と併用していたのですが、天気が暑くなってきて母乳を嫌がるようになりました。といっても、朝夕は飲むようにはしています。

 さて、ハイハイをし出す頃から知能がついてきて、また運動能力も少しずつ進歩しているのが分かるのですが、最近、「手をたたく」という動作ができるようになりました。今まで、「手をたたく」ことのまねごとができたのですが、両手が当たりませんでした。

 そして、義母が来たとき、「パーパー ソー(無錫方言)」を聞くと、なぜか喜んで手をたたくようになります。一方で、夜になると私が「手をたたきましょう♪」と一生懸命教え込んでいます。

おはよう!


 娘の言語環境は非常に複雑です。

 なんせ、上海語と普通語、無錫語、日本語と4つの言語環境で育っています。
 
 状況は以下の通りです。まず、上海語と普通語は母親や義父が喋ることが多いので、おそらく一番進歩が早いのではないかと思います。しかし、義母は普通語が苦手なので、無錫語が炸裂しています。最近、義母がよく我が家に遊びに来ていて、よく無錫語で話しかけているのですが、おかげで「パーパー ソー(無錫方言)」ができるようになったのではないかと思っています。

 ちなみに、テレビ環境はNHKばかりつけていますので日本語ですし、日本の童謡は1日中かかっています。そして、私は日本語で娘と話すようにしています。家に戻ってくるのが遅いので、日本語を浴びる時間が最も少ないのが心配なのですが、そこはテレビで補填できないか少し期待しています。

 フランスにいっていたとき、ポーランドとフランスで言語学の研究をしている日本人と知り合い、子供の言葉の習得について、いろいろアドバイスをいただきました。

 その中で、子供にとって、「この人と喋るときは、この言葉」という反射的行動が大切だと言われたました。つまり、私と喋るときは、反射的に日本語が出てくるといったシチュエーションです。これは、なるほどだと思います。

 上海人の場合、上海語の環境と普通語の環境がありますが、家族では普通語というように切り替えがされていることが多いです。実際、妻の実家では家族同士で普通語を喋ることはまずありません。

 さて、我が家の娘はどうなるのか?興味深いのですが、多国語環境に意外と順応性が高い中華民族の血が混ざっているだけに、楽しみです。

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posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2009年06月16日

夏はあっさりだけではダメ

 上海の猛暑で毎年体調を壊す方が少なくありません。あまりにも暑くて、体が言うことをきいてくれないのです。

 夏になると、日本ではスタミナをつけるために「焼き肉」などを食べる人が多いですが、中国では「清淡」な料理、すなわちあっさりしたものを食べることを強調するようになります。 極端な人は、それこそ日頃あれだけ食べていた肉類などのタンパク質を一切食べないようになる人もいるぐらいです。

 といっても、夏に体を「補」ことをしないのも間違っています。夏に補うことを「清補」と中医学で表現することもあります。これは、冬場の「補」と違って、スタミナをつけるとともに、解熱と暑気払いできる食べ物を同時に摂取することを示します。

 ここは、中国式と日本式をドッキングさせるやり方がよさそうです。

 特に、高齢者になると、夏場は舌の味蕾が衰え、味覚が鈍くなってしまい、食欲が衰えてします。そこで、あっさりとしたものを食べすぎると、さらに食欲が落ちてしまうという悪循環にもなっていまいます。元気をつける目的以外にも、抵抗力をつけるために適度なタンパク質と脂肪を摂取することが必要です。

 おすすめの食材としては、冬瓜や西瓜、ヘチマ、苦瓜、ひょうたん、セロリ、ニンジン、キュウリ、キクラゲ、トマトなどが中国では喜ばれます。やはり瓜類が多いですね。

 この時期に来られる患者さんには、私はよく「薬膳というほどではないですが、麦茶にちょっと工夫」に書きましたように、佩蘭(フジバカマ・蘭草)を処方するようにもしています。
 上海では、民間で真夏のお茶代わりに佩蘭を使いますが、医療の世界でも藿香(カッコウ)と一緒に使うことが多いです。

 だからといって、瓜類を食べるすぎるのも、胃腸を冷やしてしまい、陽気が傷つき、「湿」が体に滞っていまいます。油物を摂取しすぎると、胃腸の負担が増大し、そのために血液が消化器に相対的に増加、大脳への血液が減って疲労感が増します。


  一方で、夏場で体が弱っている時にむやみにスタミナをつけすぎるのも問題があります。補いすぎると、「火熱」が体内で発生し、熱の解消にさらに時間が発生します。

 ということで、何でもホドホドに「中庸」を心がけてください、というのが中医学の古人たちの教えです。
 そんな原因からでしょうか、中医学に携わっている人の先輩諸氏は、実に気性も穏やかになってしまいます。ガツガツしても仕方がないんです。私も見習います。

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posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類