2009年07月31日

緑豆と緑豆もやし

 昨日、NHKのニュースで緑豆の栽培のことが紹介されていました。

 これを見て、将来、自分の畑にも絶対植えたいと思いました。

 緑豆は比較的乾燥に強い品種で、雨の少ないところなどでも十分に発育するという強者。また雑草に負けずにぐんぐん育つと言いますから、便利です。
 ただ、日本人にはあまりなじみがありません。とりあえず「緑豆もやし」が有名かと思いますが、私も患者さんに「緑豆」を紹介するのはすこし骨が折れます。

 しかし、こちら中国では緑豆は夏には欠かせない必要なアイテムです。生薬にも使いますし、日常生活でもよく見かけます。ぜひ夏のメニューに取り入れたい一品の一つですよね。

 緑豆の中医学的な効能は「清熱解毒」と「消暑止渇」と言われています。特に「消暑止渇」に関しては、夏場の暑さにのどがカラカラになったとき、緑豆湯(スープ)を飲むと乾きが癒されます。私の妻もよく作っています。

 解毒に関しては粉にして薄荷の葉っぱなどと混ぜ、外用で皮膚の腫れなどに使うこともあります。中医学では時々使う附子(トリカブトの根っこ)などの解毒にも使います。以前、どこかの論文で読んだのですが、中国の田舎では農薬による中毒にも緑豆を使うそうです。高脂血症にもよいというデータも見たことがあります。

 

 では、緑豆もやしにしてしまうとどうでしょうか?緑豆を水に浸して発芽させ、若い芽を食べる習慣は、中国では1000年ほどの歴史があります。他の豆から発芽した「もやし」と比較すると、臭みが少ないので緑豆もやしが重宝されました。

 実は、明代の『本草綱目』には緑豆もやしは生薬として記載されています。もやしにしてしまう方が、緑豆そのものより各種アミノ酸の含有量が大幅に増えることも分かっています。

 緑豆もやしの中医学的効能は暑さを解消し、解毒する作用のほかにも、利尿や湿をとる作用もあります。お酒の飲み過ぎや食欲不振、倦怠感のあるときなどに使います。そのほか、高血圧にもいいとも言われています。

 中国の民間では、緑豆もやしと豚肉を炒めてお母さんの乳の出をよくするというような薬膳もあります。繊維質も豊富なので、ニラと緑豆もやしを炒めて子供やお年寄りの頑固な便秘にも使います。なにかと便利ですよね。
 ビタミンB類も豊富に含まれているので、口内炎にも使えます。

 簡単に発芽してくるので、緑豆もやしも昔から中国でも重宝されてきました。

中国関連ブログランキングに参加しています。
新しいブログ、増えています。
中国関連ブログランキングへ
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

今日〜明日は蘇州出張です

 まあ、旅行記というほど大したものではないと思いますが、今日から明日にかけて蘇州へ出張です。

 蘇州で旅行会社を経営している生粋の蘇州人の親友が、ぜひ蘇州にも足を伸ばして欲しいというご招待。最近、観光地以外の蘇州には殆ど行けていないので、いろいろ教えてもらおうと思っています。

 旅行ガイドとしての仕事経験もあり、ガイドとしての腕はVIPを接待するほどのもので、なかなか。96年に初めて蘇州に行ったときも、彼の案内でした。
 南京東路でのVCDの購入で、店員のアルバイトをしていた彼と知り合うや否や、実は上海師範大学時代に彼も同じ大学に在籍していて、中国語の勉強を手伝ってもらったりして、ずっと連絡を取り合っているのも何かの縁だと思います。

 今では家族ぐるみのつきあいとなっていますが、人の縁というのは中国生活での楽しみの一つですよね。

 おっと、パスポートがないので写真つきの出入境管理局の受領書と結婚証明を忘れないように。

中国関連ブログランキングに参加しています。
新しいブログ、増えています。
中国関連ブログランキングへ
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2009年07月30日

皆既日食以降、何かがおかしい

 昨夜も寒かったです。
 
 皆既日食以降、気温がずっと涼しい状態が続いている上海。夜になると、私は布団を出してきて、窓を閉めて寝ています。あの40℃の天気はどこにいったのか、という感覚です。

 皆既日食当日、沖縄の気温が下がったというニュースがありましたが、上海の気温もそれいこうずっと低いまま。例年だったら、この時期に30℃を超えないというのは非常に珍しいです。

 ここまで涼しいと、逆に心配になります。特に、農作物。夏だというのに雨ばかりの天気で日照時間が少なく、上海市内の市場へいっても、葉物の価格上昇が顕著です。うちのベランダ菜園のチンゲンサイもどうも発育が悪いです。

  昔の人だったら、さしずめ皆既日食が天災をもたらしたと大騒ぎになるかもしれませんね。皆既日食以降、ここ上海ではまだ満足に太陽を見られていません。 

雨こそないものの、今朝もどんより曇っています


 ただ、こうした情況をうけて上海の農業関係者のコメントが面白い。夏場はとくにチンゲンサイやほうれん草など葉物を食べたくなるシーズンだけど、農薬の使用量も多いのでちょっとガマンしてあまり食べない方が望ましい。安全指数が低いからだそうです。
 逆に、タマネギ・大根・ジャガイモ・茄子などを食べるのが比較的農薬が少なく安全だと市民に紹介しています。確かに土のなかにできるモノの方が安全そうですよね。


中国関連ブログランキングに参加しています。
新しいブログ、増えています。
中国関連ブログランキングへ
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類