聯通で申し込んだ新しいUIMカードを握りしめて、一路上海駅前へ。
上海駅には、上海有数の携帯電話関連の店が集まっていて、私もWCDMA用の端末を買いに行きました。もともとシャープの聯通公認のSH0902Cが日本で使っているものに近かったため、欲しかったのですがまだ店頭には並んでいませんでした。(発売記者会見は行われましたが。)
そこで、こうなったらとことん日本語が使える端末にこだわろうと思い、いろいろ調べたら結局iPhone 3GSに決まりました。
中国でも、聯通が今年中にもiPhoneの導入を考えているようですが、正確な発売時期は未定。さらに、Wi-Fi機能は聯通公認の機種ではカットされることも明らかになっており、それだったらiPhone 3GSの魅力は半減してしまいます。
でも、その程度でへこたれる中国人の商売人ではありません。上海の街中で未発売であるはずのiPhoneが大繁殖しているところからも、かなりの普及率であることには間違いなく、中国の地元の報道でWCDMA陣営の聯通もこうした密輸携帯電話ユーザーもあてにしている胸算用だそうで、WCDMAが全世界で使われている方式だけに、端末に関しては強みがあります。
私の行きつけの携帯電話端末販売店はオフィスビルの19階。とても携帯電話を売っているようには思えない場所で売られています。しかしショーウインドーにはiPhone 3GSがどっさりと並んでおり、人気の高さを実感しました。
行きつけの店員によると、iPhone 3GSもどこで発売されて持ち込まれたかで値段が違うということでした。
SIMロックに関しては、日本などの製品はロックされているので、販売時に強引に解除されます。一方で、香港やオーストラリア、欧州向けの機種は、一部はもともとロックされておらず、解除の必要もありませんが、上海での発売値段が500〜700元程度あがります。白色も100元UP。
もともとSIMロックがないので、アップルHPで携帯電話ソフトのアップロード受けられます。
こうした密輸製品には、必ず運び屋がいて、差額を業者が稼ぐわけですが、その人たちの間でも香港のSIMロックなしの機種に人気が集まっているそうです。最近ではなかなか製品が手に入らないという悲鳴も聞きました。だったら、少々高くても上海で手に入れるのもありですよね。
iPhone 3GSを選んだ最大の理由は、やはり日本語入力。
中国で発売されている「高級」携帯電話の多くは日本語表示はディフォルトで表示可能ですが(テスト済み)、入力の問題はまだほとんど解決されていません。そういった意味では、初めから多言語で設計されているiPhone 3GSは極めて便利ということになります。
また、何も改造しなくて、聯通のUIMカードを入れ込むと、WCDMAがその日から使えるというのも魅力。
上が日本語入力画面、下が中国語の入力画面 あと、iPhone 3GSはGMAILとの相性もよろしい。前代のDOPOD製の携帯電話は、GMAILの設定に苦労しました。今回はもともとiPhone の中にGMAIL用のアイコンもあり、そこをクリックすれば受信トレイにすぐにいってくれました。加えて、私のメールサーバーにきたメールもGMAILに転送すれば、すべてのメールの管理をiPhone 3GSでできます。ここでも、WCDMAの回線速度の威力を感じられます。
改めて、iPhone 3GSをもって上海の街を歩いてみると、3Gが使えるところが多いことにも気づかされます。中国電信のCDMA2000よりも活用範囲が広いようにも。私の場合、中国移動、中国電信の無線LANネットワークのIDを持っているので、電波さえあればWi-Fiの接続も簡単。当然、自宅のルーターにもすぐに接続できました。これができるとできないとで電話代節約に大きな差があります。
さて、肝心のサイトの表示ですが、明らかにGPRS・EDGEよりずいぶん速度が速いことが体感できます。やっと中国でも携帯電話でなにかしよう!という気になりました。もちろん、日本のYahoo!ニュースなどのサイトにもつながるので、上海地下鉄の待ち時間にでもみてしまいそうです。
SMSのショートメッセージでも日本語の使用が可能ですし、日中混合の文章も簡単に切り替えができました。すばらしい!
もちろん、GMAILをつかったメールの送受信も問題なくできますので、急な返事を書くのにも重宝しそうです。携帯電話を中国で使い始めて10年、やっと当初の夢が中国でも実現してきたことになります。
そのほか、便利な機能としてGoogle MAPを使った上海地図も便利です。GPS機能とあわせて、上海で道に迷っても大丈夫。3Gの回線速度があれば、地図はすぐに出てきました。
私は、自分のスケジュールはVaioのOutLookで管理していますが、こちらはiTUNEを使えば、簡単に同期できました。もちろん、日本語の表記もOKです。
唯一の不満といえば、やはり入力のタッチパネルでしょうが、これは日中混合をするために仕方がないとあきらめ、慣れるしかないなと思いました。しかし、画面が大きいので、DOPODよりははるかに入力しやすいです。
ちなみに、上海エクスプローラーの「どこどあ」もちゃんと見ることができました。iPhone 3GSは良き相棒になりそうです。
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posted by 藤田 康介 at 00:00|
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