今日はまさにその日で、クリニックでの診察を終えて、娘と一緒にお風呂に浸かるのをすごく楽しみに自宅へ戻りました。
フィルターを交換したその日は、水が最も澄んでいる日で、透明すぎてブルーに感じるぐらいです。今日はその一番風呂に入りました。
しかし、この澄んだ水も1月もすればだんだんとうっすらですが色が出てきてしまいます。それが上海の水道水の悲しいところ。それでも、上海の水道水を直接使うよりはずっとましだと思います。
大都会大阪や東京の水でも、お風呂の水が透き通っているのは当然のことですが、上海では非常に非常に貴重なことなのです。それが人工的な方法でも実現できるのですから、やはり感謝しなくてはいけません。
浄水するとどういう変化になるのか?ということを知らなかった義母も、今では我が家で水を飲むのを楽しみにしているぐらいです。
上海人のとっては、飲み水とは水道水を沸かすという生活が基本でしたから、それほど「浄水する」ということの意味が大きいわけです。いまではとても沸かした水を飲めないです。
高度に都市化されて来つつある上海。平均余命も年々長くなってきています。しかし、深刻化する大気汚染に水質汚濁、交通ラッシュに複雑な人間関係。お金があっても、手に入れることのできない健康の問題。
今まで高齢者にしか見られなかった疾患が、どんどん低年齢化しているのも、こうした上海の変化によるものであることには間違いありません。
しかし、いい空気といい水を手に入れるには、お金を投入しないといけないという現実は、すこし寂しいですね。
「名水」を探しに行くようなハイレベルな問題ではありません。いま、このとき生きるためのきれいな水が、上海ではなかなか手に入らないのです。
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少しでも上海の環境が改善できるよう、我々一人一人が努力しないと。
