2009年08月27日

危険な壁

 上海市内を歩くと、市全体が工事現場であるかと思わせるぐらい、ものすごい数の建築現場が動いています。その数は、なんと7000箇所だそうです。

 そうした工事現場の周りを囲っている塀なのですが、これが安全面で要注意だということが報道されていました。

 そもそも、中国の工事現場では、建設資材などの盗難が非常に多いので、どんな現場でもしっかりと塀が建設されています。ブロックなどを積み上げて外壁を塗装した立派なものもあります。
 時には潰してしまうのがもったいないぐらいです。

 ただ、大抵は見かけ倒しで、こうした塀に鉄筋などを入れているのを、私自身も見たことがありません。滅多に発生しませんが、地震などがあれば一発で倒れるでしょう。

 最近も、この壁で最近悲劇が発生しました。上海市内のマンションの工事現場で、突風により長さ60メートルにわたって壁が倒れてしまい、その近くを歩いていた親子2人が亡くなりました。こうした事故は工事現場が多いだけに、人ごとではないように思います。

 建設現場の塀に関しては、安全規定もなく、安全検査も行われません。手抜きで作られても、是正させる手段がないのが上海の現状のようです。

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見るからにお粗末そうな塀ですね(江蘇路にて)
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類