たった数年で人口2000万人を越える大都市になった上海ですが、その根底に抱える健康問題と仕事継続との関係の難しさを浮き彫りにしています。
この調査では、調査したホワイトカラーの8割が、自分たちの生活が農村にいる人たちの生活内容に及ばず、さらに58%がそうした農民たちの朝起きて田んぼにでて、夕方には家に帰ってくる生活にあこがれていると答えています。
その最大の理由が、そうした農村には大気汚染や電磁波などによる汚染がないから、と答えています。さらに、43%の人たちが、農民たちと同じように毎日3食を規則正しく食べたいと願っているようです。
私は、こうやってほぼ決まった時間に3食をいただけていますが、そうした人たちが実は意外とこの上海では少ないという実体も明らかになっています。
まず50%のホワイトカラーが朝食をきちんととっていないということも分かりました。昼食に関しても10%が1時以降に食べ始めていて、さらに42%が晩ご飯をちゃんとした時間に食べられていないと答えています。
さらに、仕事が忙しすぎて、健康に関する意識が極めて低いということも分かりました。ろくに食事をする時間もない生活をおくっていて、自分の健康なんてかまってられない、と答えた人が56%。それでいて、いつ病気になってもおかしくないと思っている人が68%。そして、15%は病気になっても医者にかかる必要はないと考えているようです。
以前も、私はこのブログで、街ゆく上海人の心が一部で病んでいると書いたことがありますが、今は心だけでなく、体も病んでしまう状態になってきつつあるというのは容易に想像できますね。
会議が長引いてしまって、食事ができなくなり、その結果、週に2〜3回もお昼をインスタントラーメンやパンなどで適当に食事を済ましてしまうホワイトカラーが少なくないという事実。また、オフィス内に食べ物のニオイが充満するのを嫌う職場では、弁当持参を禁止しているところも多いと聞きます。それは気の毒です。
少なくとも、うちの事務所は私自身がせっせと弁当を持って行っている関係もあるかもしれませんが、じつに半数以上が弁当持参になっています。
お金の節約のためにもやはり弁当は欠かせないと思います。私は大賛成ですし、私も毎朝せっせと弁当を詰め込むことは習慣になりました。
体が健康であれば、何でもできます。20年後、30年後の私の夢を実現するためにも、そして愛しい娘・妻のためにもまずは元気でいなくてはと思う今日この頃です。
しかし、こうしてみてみると、上海ではここ数年後、日本よりはるかに速いペースで健康に関するビジネスが注目を集めてくることだろうと思います。
中国人も、中国伝統医学や漢方医学に関して、もう少し時間が経てば感心を持ってくれるのではないかと期待しています。その前に、過労死とメタボの問題が深刻になるでしょうね。
今や私の周りの中国人を見ても、サラリーマンやOLとして人の下で働く上海人にとって、お金稼ぎよりももっと大切なモノをほしいと思う人が少なくないように思います。
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ビジネスも基本は健康からだと
