2009年09月18日

外国人としての限界

 中国というばかでかい国のシステムの中で生活していると、この国の複雑さについていろいろ感じると思います。そんな中で、中国人は表面上は結構自由に生きているようにも見えますが、私たちの知らないところでの規定や規制は本当に多いものです。

 日本でも、「日本国籍」しかできないような特権はいくつかありますが、この中国でも然り。2005年に外国人である私が中国で医師免許を取得できていますが、私が上海に来た頃には全く考えられないことでした。つまり、その当時は外国人には開放されておらず、せっかく中国で勉強したことを、中国の社会ですら活用させてもらえうことができませんでした。でもいつか可能になると粘りに粘ったら、受験できるようになりました。

 今では、もちろん、学歴など条件を満たしたすべての外国人も中国人同様の医師国家試験に参加することができます。このことは、ものすごい進歩だと思います。

 しかし、医療の分野は資格が多く、その体系も複雑で、外国人が受験不能な資格がまだまだあります。中国人と同じキャリアを持っていても、「外国人」であるから取得できない資格も沢山あります。

 私が受験を考えていたある資格もまた然り。条件は「中国籍」以外はすべて満たしているのですが、結局最後の最後では「No」の一言でした。やはり私のような前例がないのが最大の理由のようです。こんな時、台湾・香港・澳門籍は強い。なにはともあれ「中国人」ですからね。

 でも、そこは中国ですので、何か方法があるはずです。じっくりと関係当局と交渉して実現できるようがんばってみたいと思います。
 キャリアアップをするためにも、外国人に対して様々な資格を開放してもらえたらと切に願いします。外国人だからという優遇はいりません。中国人と同じ試験問題、プロセスで結構です。チャンスさえいただければ風穴を開ける自信はあります。

 「もう中国人になってしまったら?」と冗談交じりでもよく言われますが、そうではなくて、日本人・外国人としてどこまでできるのかチャレンジしてみたいと私は思っています。

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最近、いろんな障壁にぶつかっている私です。
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posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類