数年前に訪問したときはまだまだ「田舎」のイメージがぬぐえなかったのですが、今回改めて訪問してみると、その変貌ぶりにびっくり。夜、さっさと店を閉めてしまったメインストリートも、いまやネオンが輝くばかりです。
上海人が大挙して昆山を訪れるのもワケありでして、とくに夜は男性に人気なのだそうです。おかげで、裏通りのネオンもすごいことになっていました。
いずれにしろ、気ぜわしい上海に比べると、こうした地方の街は、なにか余裕さえ感じてしまうのは、気のせいでしょうか。
さて、昆山を訪問したときに昆山人にも薦められる、ぜひ訪れておきたい麺の店があります。それが奥灶館(中国語:奥灶馆)です。かれこれ100年の歴史を誇るというこの店が出す、「奥灶麺」は非常に有名です。
特徴は、中国では珍しく、青魚(淡水魚)をベースにした麺スープ。魚のエキスがしっかりとスープに出ています。
さらに、細めの麺。全体的な傾向としては、上海系というより、蘇州系に近い、比較的「コク」を重視したラーメンだと思います。
また、麺にのっけるトッピングもこれまたいい。私は、魚を甘く揚げた「爆魚」が結構好きなのですが、アヒルの肉や牛肉、もちろん野菜も合います。もちろん、この「爆魚」はご当地名物でもある青魚が使われています。アヒルも昆山特産の昆山大麻鴨だそうです。
この麺の味がおいしいか否かは、ひょっとしたら意見が分かれるかもしれません。
でも、熱い細麺をズッといく感覚は、またいいです。
上海の単調な地元の麺に慣れてしまうと、ここ奥灶館の麺は格別においしく感じてしまうんです。
昆山を訪れたら、ぜひ行ってみてください。
【データ】
奥灶館
住所:江蘇省昆山市亭林路155号
電話:0512−57553979
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中国のご当地麺が大好きな私です。
