その物乞いにも様々なパターンがあります。
例えば見るからにボロボロの服をきて地面を這うようにくるおじさん。この人は、かなりキャリアがあるはずで、私が竜華病院にいたころからよく見かけます。
そして、顔がケロイドだらけになっている子供をつれてやってくる2人組も、近年よく地下鉄2号線で見かける物乞いです。
さらに、目が見えないと思われる人が、楽器を弾きながら、もしくは歌を歌いながら2人組でやってくるのも。
夕方時間帯は電車は混んでいて、だれも相手にはしないのですが、これだけ夜も遅くなると、列車も空いていて、しかも金曜日という開放感からか、こうした物乞いにお金をあげる市民が非常に多かったです。
そう、透明のプラスチックコップ(お金を入れると音がするのがポイント)にあふれんばかりの小銭がはいっていて、これを秘かにポケットに移し替えているのも私は目撃しました。
どういう事情があれ、こうした職業物乞いはかなり前から上海地下鉄にいるのですが、私は彼らにはお金はあげません。
もしあげるのなら、上海市の赤十字の募金活動にまとまった金額を寄付する方が、よっぽど中国の社会のためになるのでは?と思うからです。
夜の上海科技館駅に到着して、いつもの自転車置き場まで歩いているときも、今度は若い2人組の女性に声をかけられました。人通りのあまりないところで、女性と言えども、声をかけられるとやはり気持ち悪い。
「先生!パンを買うためのお金をください。」というパターンです。
これも最近よく遭遇しますね。見た感じは、学生風のそこそこの服装をしている若い女性の二人組ですが、パンを買うためのお金がないらしい。お腹を空かしているのでしょうか。
残念ながら、この手の物乞いも私は「無視」しています。
私が相手の呼びかけに一切答えないと、そのうち2人組の女性は声を荒げ、
「このケチ!」なんてことも言い出すのですから、たまげたもんです。
物乞いをするぐらいだったら、まだ若いのだし、しっかり働けよ!といいたくなりますね。
全然話は変わりますが、以前、上海駅で列車乗車のために並んでいて、私の前に地方からきた若者が割り込んできたので、「割り込むなよ!」と注意をしたら、その返答が、「メガネをかけているからといって、インテリぶるな!」というのがありました。
あ、っそうなんだ、地方ではメガネをかけていることが「インテリ」なんだと、妙に関心したことがあります。
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上海の人間模様はいつでも興味深いです。
