2009年10月16日

自分の話を聞く

 先日収録したインタビューの撮影チェックがあり、できてきた影像を編集者の方とまじまじと見ていました。
 入力されたテロップなどもチェックし、本で言うと校正のような作業です。

 テレビの中に映っているのも自分、喋っているのも自分。

 編集されたインタビューは、長さにして30分前後だったのですが、人前で喋ることが多くても、なかなか自分の話を聞くことはなく、「ああ、これはいい経験だ」と思いました。

 自分の録音された声をマジマジと聞くのは、中学校の時に出場した北葛城郡の英語の暗唱大会のとき以来です。アナウンサーなどマスコミ関係で仕事をしている人は、しょっちゅう自分の声を聞いているわけですが、意外と自分自身にとっては馴染みのない自分の声だったので、変な感じです。

 でも、こうやって聞いてみると、視聴者の方にわかりやすく話できているか、説得力あるスピーチができているか、動作はどうか、などなどいろいろなことに気付かされます。

 これからまだまだこうやってインタビューを受けるチャンスが増えてくることでしょう。私の大脳にとってはすばらしい活性になりました。

 このインタビューが、ボイスレターとなって、日本で20分ほど時間をいただいて放映されるということです。
 2009年10月の藤田康介の声、姿がこうして影像として残されました。

 楽しみです。

 

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posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

鶏頭

 「鶏頭牛尾」や「鶏口牛後」など、そんな難しいビジネス理念の討論はしません。

 毎朝見ている浦東世紀公園に植えられている鶏頭がそろそろ終わりなので、中医学・漢方でも使われる鶏頭についてご紹介しようと思います。

 中国語では、鶏冠花といいます。写真のように真っ赤な花で、花の形状が鶏の鶏冠(トサカ)に似ているので、こんな名前がつけられています。

 なかなか栄養価が高い植物でして、薬膳にも使うんです。通りで地元の市民がビニール袋をもって花を収穫しているのを発見しました。ダメですよ!!

 特に、タンパク質やミネラルの含有量が豊富なため、実は滋養強壮にも良かったりするんです。昔の人はそんなことをとっくに知っていて、料理なんかにも使いました。

 さて、中医学・漢方の世界では、処方箋に鶏冠花と書くと出てきます。主な効能は、「涼血止血・止帯・止瀉」です。止帯とは、女性のオリモノの治療にも使います。下痢を止める作用がありますので、赤痢の治療にも使われました。

 また、痔などによる血便の治療にも使われました。これは私の師匠が巧みに使います。また、血を止めるという性質から、月経過多の治療にも使うことがあります。だから、鶏冠が作用する臓腑も「肝・大腸」となっていることも検討がつきますよね。 

 ただ、こうした「止める」作用のある生薬は注意しないといけないこともあります。それは、下痢にしろ出血にしろ、場合によっては出すモノを出さないと邪気が体のなかに留まってしまって、逆効果になることがあるからです。

鶏頭


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朝、太陽がでてきました(書斎の窓から)
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2009年10月15日

ファジーな中国語の発音

 私は中国語のパソコン入力は、「Google 輸入法」を使っているのですが、最近曖昧な発音に対しても、ある程度対応してくれていることに気がつきました。

 中国語って、発音が難しいのですが、その難しい発音を十分に分別できている一般市民は意外に少ないのも事実。普通語の発音が、方言や外国語に侵食されてしまった結果からなのですが、そのために会話している時にとんでもない誤解に発展するこもありますよね。

 有名なケースでは、「四」と「十」の発音。確かにまったく違う発音なのですが、電話口などで聞き間違えが少なくない。こういうときは四声の違いが判断材料になるのですが、でも勢いで聞いてしまうとミスのもとです。生薬を処方しているとき、4グラムと10グラムとでは量がまったく異なるわけですから、私が薬剤師に確認するときは要注意としています。

 そこで、入力時によくぶつかる曖昧な発音としてGoogleが取り上げていたのが、

z=zh 砸 闸
c=ch 藏 长
s=sh 四 十

an=ang 眼 仰
en=eng 嫩 能
in=ing 今 经
ian=iang 闲 祥
uan=uang 转 装

l=n 蓝 男
f=h 福 胡

r=l 然 蓝

k=g 库 顾


こうみると、日本人が苦手な発音も入っていますね。(笑)

 上海で中国語を勉強した私は、いまだに鼻音の違いが分かりません。上海人自体、鼻音の区別ができないわけですから、無理もない。
 ただ、テスト対策はばっちりでして、日本語の音読みのときに「ん」で終わる漢字は、ほぼすべて中国語のピンインの「ng」ではなく「n」なんです。これでマークシートの問題ではクリアできます。日本語と中国語は漢字だけではなく発音でも繋がっているんだ、と実感できる瞬間です。

 こういった問題は、おそらく北方で中国語を勉強された方には簡単に解決できる問題だと思いますが、なんせ上海語など方言の影響を大きく受けている上海では、その点ダメです。だから北方で中国語を勉強すべきだ!というわけではなく、要は、学習者が将来、中国語をどこで使うことが多いのか?というのがポイントだと思います。

 でも、日本で中国語を教えるための学習だったら、やっぱり多少訛りがあっても北方エリアが正解なんでしょうね。

 一つ言えることは、中国人もろくに喋られない普通語なんだから、我々外国人が多少間違っていようと、そんなの関係がなく、要は中国では喋った方が勝ちとでも思っていたほうが気がラクです。わからなかったら聞いたらいいのです。

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私はいまだに田舎からきた中国語です
中国語が使える場所が世界で増えていますね。
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posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類