2009年10月02日

人生いろいろ

 考えてみれば、人の生き方なんて絶対こうしないといけない、というような決まりも無いわけだし、他人と一緒にする必要も全然無い。ましてや比較するのもぜんぜんナンセンス。マイペースでいいと思うんです。

 今日、久しぶりに妻方の親戚と一緒に食事。中国は、こういった関係を非常に大事にしますよね。私は好きです。

 上海市の某区の検察院院長も、妻とは近い親戚で、いつも色々なお話を聞くのですが、今日はいつもになく元気がありませんでした。ガンが見つかり、それが脳に転移しているとかで、いま闘病生活中。以前お会いしたときと比較しても、すっかりと痩せられて、少し心配です。

 一方で、北京の政府中央の某部門で幹部をしていた親戚は、退職後悠々自適の生活。海外旅行にいそしんでおられます。
 中国の公務員というのは、そこそこ退職金ももらえますし、結構なものです。

 今日の集まりには来なかったのですが、妻の兄はいまチベットです。自転車で、格尓木からラサに向けて走っていました。骑众在青藏线---最新图文直播に旅行写真が掲載されているのですが、彼は昔からかなりのアウトドア派。
 私が中国にきたころから、本格的な登山をやっていて、私も連れてもらったことがあります。そういったアウトドアの同好会も結成、上海のアウトドアの世界ではそこそこ有名な存在になっています。さらに、今では自転車に熱中していて、今回のチベット行きが実現したそうです。

 もちろん、本職もあって、外資系企業の営業で中国全国を飛び回っていたのですが、あまりにも忙しい仕事をあっさりと辞めてしまいました。旅から帰ってきたら、また次の人生を考えるようです。

 昨日の整然と行われた閲兵を見ると想像もつかないかもしれませんが、中国人の人生の生き方はものすごく自由です。というか、自由が当たり前なのでしょうね。日本のように決められた線路が殆どないわけだから、その線路に固執する必要もない。ダメだったら、またやり直せばいい。

 どうしてそういうことを思うかというと、医学部時代、演習などで教授が学生に教壇でやらせることが多いのですが、できてもできてなくても大抵みんな手をあげて出て行きます。
 「失敗したらどうしよう」とか「恥ずかしい」といった考え方よりもまずとりあえず「やってみよう」という精神が彼らには非常に強いように思います。「おいおい、そんなんでよく出て行くなあ」というような学生も沢山いました。

 中国のような混沌とした中国人社会では、なにかのきっかけでチャンスがやってくるかもしれない。そうしたチャンスを逃がさないようにアンテナを張っておくことが非常に大切で、思わぬ事で急に自分自身を大きく飛躍させることができてしまう。

 こうした不安定な社会では、次の瞬間に会社や組織が無くなってしまうことはいつでもあるわけです。でも自分自身は死ぬまでは不滅です。結局、一番頼りにできるのは自分自身と私は思っています。

 なるほど!だから会社のためというより、自分で何かしたいという人が多いのだ、と私は納得しています。でもそれは当然といえば当然。我が祖国日本も徐々にそういう方向に向かっているようにも思う今日この頃です。

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親戚づきあいがイヤなら中国人との結婚は難しいと思います。
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posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

北方の月餅と麺

 最近、いろいろなところからいただく月餅のスタイルが変わってきました。

 以前は豪華な箱にはいって来るものが多かったのですが、最近は入れ物がシンプルに。また、月餅そのものをもらうよりも、月餅引換券が増えてきました。中には、月餅以外にもパンやケーキなどの引き替えができるモノも。

 私自身は、めったに自分で月餅を買って食べようとは思いませんが、昨日、食べてみたくなった月餅にめぐりあい、食べてみると意外に美味しかった。

 10月1日に出かけたのはお馴染みの西貝莜麺村(西北民間菜)。娘を連れて行っても気にならないし、家ではなかなか作られない料理なので、我が家ではお気に入りのレストランの一つです。

 で、ここで、北方エリアの月餅が食べられます。

 試食と言うことで、全種類6コのアツアツの月餅をもってきてもらったのですが、これがなかなか美味しい。皮がサクサクで、中に入っている具が甘すぎることがなく、雑穀をたくさん使っています。

 

 西北料理は麺類や羊肉がお勧め。とくに、私はつけ麺が大好きです。
 蒸して出されてきた麺は、燕麦(エンバク)から作られています。蒸籠に入っているのですが、なんか日本のざるそばに似ていますね。

 様々なタレで食べますが、羊肉ベースの暖かいスープや、醤油・酢ベースのタレもお薦めです。



 こちらは、オリジナル豆腐です。木綿よりも堅めの食感ですが、豆腐の味が香ばしくて美味しいです。店内で作られているのですが、作っている様子を見学することができます。

 娘を連れて行ったのですが、ここでも店員さんにかわいがられてヒーローでした。

 連休2日目の今日は、妻の親戚巡りです。

【データ】
西貝莜麺村(西北民間菜)
予約:021−58752999  平日でも行列ができていました、要予約。
上海浦東新区東方路1535号(浦建路の角)
一人50元前後が相場か

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特色ある地方色の強い中華料理が好きです。
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posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

上海の乳ガン発生率急増

 上海で9月27日に開催された中国全国乳ガン会議で、上海市の乳ガン発生率が、中国の都市部の中でも最も高い状態となっており、大きな問題になっていることを警告しています。 上海市の調査では、上海人女性の悪性腫瘍のうち、最も発生が高いのが乳ガンになりました。

 上海市では、職業を持っている女性が多く晩婚が進んでいるほか、きらびやかな都市生活が与えるストレスや緊張が女性の体に影響を与えていることが裏付けされています。以前あまり見なかった上海人女性の喫煙や、女性のアルコールの問題も増えてきているように思います。

 そのほか、最近では、都市部の環境汚染の問題も影響しているのではないでしょうか。このあたりは今後の研究が待たれます。

 このうち、上海市疾病予防コントロールセンターの数字では、上海市民の15万人の女性を対象に行った調査で、乳ガンの発生率が50/10万人を越え、毎年4000人が新たに乳ガンと診断されています。

 特に、35歳以上、初潮が早かった人、子供を産んでいない人、閉経が遅かった人、35歳以上で第一子を妊娠した人、女性ホルモンの使いすぎ、家族で乳ガンの人がいた人、などが発生する危険性が高いといわれています。

 妊娠に関しては、妊娠経験のない人はある人に比べて、乳ガンのリスクが2.5倍高まり、35歳以上で第一子を妊娠した人は、20歳代で妊娠をした人より、乳ガンリスクが2倍高まるというデータは、よく知られています。

 上海で働く女性の皆さん、とくに余計なストレスや気ぜわしい生活だけはくれぐれも気をつけてください。中医学でいう「中庸」の生活、大事ですよ。

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都市発展に伴い、疾患も変わりつつある上海です。
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posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類