今日、久しぶりに妻方の親戚と一緒に食事。中国は、こういった関係を非常に大事にしますよね。私は好きです。
上海市の某区の検察院院長も、妻とは近い親戚で、いつも色々なお話を聞くのですが、今日はいつもになく元気がありませんでした。ガンが見つかり、それが脳に転移しているとかで、いま闘病生活中。以前お会いしたときと比較しても、すっかりと痩せられて、少し心配です。
一方で、北京の政府中央の某部門で幹部をしていた親戚は、退職後悠々自適の生活。海外旅行にいそしんでおられます。
中国の公務員というのは、そこそこ退職金ももらえますし、結構なものです。
今日の集まりには来なかったのですが、妻の兄はいまチベットです。自転車で、格尓木からラサに向けて走っていました。骑众在青藏线---最新图文直播に旅行写真が掲載されているのですが、彼は昔からかなりのアウトドア派。
私が中国にきたころから、本格的な登山をやっていて、私も連れてもらったことがあります。そういったアウトドアの同好会も結成、上海のアウトドアの世界ではそこそこ有名な存在になっています。さらに、今では自転車に熱中していて、今回のチベット行きが実現したそうです。
もちろん、本職もあって、外資系企業の営業で中国全国を飛び回っていたのですが、あまりにも忙しい仕事をあっさりと辞めてしまいました。旅から帰ってきたら、また次の人生を考えるようです。
昨日の整然と行われた閲兵を見ると想像もつかないかもしれませんが、中国人の人生の生き方はものすごく自由です。というか、自由が当たり前なのでしょうね。日本のように決められた線路が殆どないわけだから、その線路に固執する必要もない。ダメだったら、またやり直せばいい。
どうしてそういうことを思うかというと、医学部時代、演習などで教授が学生に教壇でやらせることが多いのですが、できてもできてなくても大抵みんな手をあげて出て行きます。
「失敗したらどうしよう」とか「恥ずかしい」といった考え方よりもまずとりあえず「やってみよう」という精神が彼らには非常に強いように思います。「おいおい、そんなんでよく出て行くなあ」というような学生も沢山いました。
中国のような混沌とした中国人社会では、なにかのきっかけでチャンスがやってくるかもしれない。そうしたチャンスを逃がさないようにアンテナを張っておくことが非常に大切で、思わぬ事で急に自分自身を大きく飛躍させることができてしまう。
こうした不安定な社会では、次の瞬間に会社や組織が無くなってしまうことはいつでもあるわけです。でも自分自身は死ぬまでは不滅です。結局、一番頼りにできるのは自分自身と私は思っています。
なるほど!だから会社のためというより、自分で何かしたいという人が多いのだ、と私は納得しています。でもそれは当然といえば当然。我が祖国日本も徐々にそういう方向に向かっているようにも思う今日この頃です。
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親戚づきあいがイヤなら中国人との結婚は難しいと思います。
