2009年10月07日

潤す秋 食欲の秋

 国慶節連休が過ぎれば、上海はもう秋本番です。あのジメジメした夏の頃を思うと、空気もかなり乾燥してきました。夏の間は、中医の世界でも「暑」」や「熱」や「湿」などの邪気が体に悪さをすることが多いのですが、秋になるとまた次なるものが登場してきます。それが「燥」と呼ばれる邪気です。

 この時期、ノドがイガイガしたり、唇が切れたり、咽が渇いたりすることが多いと思います。女性の皆さんは、肌の乾燥も気になります。こうした症状に少なからず「燥邪」が影響しています。アトピーの方も、これからの皮膚のケアが大切です。
便秘の人も、この時期は増えてきます。

子供なんかは気候の変化に敏感に体が反応します。娘も最近、いくぶん便が固めです。

 季節の変化を重んじる中医学では、それぞれ季節にあった薬材を使うように注意します。たとえば、生薬では百合・枸杞・西洋人参・胡桃・烏梅・棗・芦根なんかが代表選手です。いずれも薬膳に使う材料ですよね。

 食品でいえば、梨やキクラゲ、ダック、鳩、豆類なんかがお勧め。ニンジンや蓮の実、キウィなんかもどうぞ。この時期、中国の山間部に行くと、野生のキウィを売っている農民を見かけます。酸味があっておいしいです。蜂蜜も潤す食品としてよく使われます。サトウキビなんかもシーズンです。

 というわけで、これからの季節は秋の乾燥から体を守り、来る冬の寒さに対応できる体を作らなければいけません。また折を見つけてご紹介していきます。
 

ニンジンをかぶっています


中国ブログランキングへ
個人的には、春より秋の方が好きです。
紅葉を楽しむ予定はございますか?
中国関連ブログランキングへ
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類