国慶節中、タクシーの売り上げは最悪だったらしく、「早く連休が終わって欲しい」とつぶやいておられましたが、浦東空港や虹橋空港など並ばないで流しの状態だと、いくらぐらい稼いだら満足いくか?という質問をしたら、1時間に40〜50元は稼ぎたいという答えが返ってきました。
私が浦西から浦東の自宅に戻るときにかかる運賃は、もしタクシーを使うと所要時間30分、だいたい50〜60元程度になりますから、私のような客を捕まえたら、一応心理的には満足するらしいです。
一方で、浦東空港などにタクシーが客待ちで並ぶと、ひどいときは5時間から最高7時間も並ぶことがあるそうですが、それだと100元程度の運賃では嫌がるわけですよね。我が家から空港までがちょうど100元なので、一番中途半端な客となります。この場合は、最低は200元は稼がないと割が合わないことになります。
ということで、最近の近距離の客は私同様に「川沙作戦」を使うようになったとドライバーも言っていましたが、実はこれも乗客にとっては正直命がけです。なんせ、1時間以内に浦東国際空港に戻ってこれないと、優先権は失効してしまいますから、飛ばす飛ばす。
でも、国慶節期間中はビジネス客もまばらで人の動きはほとんどありません。私がこの夜に利用した50元というのは、この運転手(ちなみに大手の巴士タクシーでした)にとってはこの日1人あたり最高の売り上げだったそうです。それ以外は全部が20元以下の短距離が中心。運転手が言っていることが本当だとすると、相当売り上げの悪い1日となりますね。
でも、運転手の一挙一動は乗客の心理にものすごく影響を与えます。運転手によると、元々上海駅までいくつもりだったグループが突如蘇州に行く!と言い出して、タクシーをぶっ飛ばしたこともあったそうです。だいたい上海から400元未満でいけるみたいですね。(私は未体験です。)
このタクシー運転手が一番客待ちをしたくない場所は、1.地下鉄駅、2.スーパー、3.病院だそうです。1.2.はいずれも距離が近いことが多いから。病院は、患者さんがどんな病気かわからないという不安と、なによりも病気で精神的にイライラしている人が多く、運転手にあたられるのが辛いという理由でした。
私を浦東の自宅に下ろした後、「このあと何処に行くの?」と聞いたら、「寝に帰る」のだそうです。連休期間中、商売がさっぱりなので夜10時には家に戻っているということでした。
いよいよ明日から上海の街は動き出します。街が動き出すと、今度はラッシュ時など利用客がタクシーの取り合いするようになります。
11元の初乗りでは私も少し気が引けますが、40元を超えるような運賃だったら、遠慮なく乗ってみてもいいみたいです。
ということで、浦東空港・上海駅から市内各地へのタクシー運賃をまとめてみました。ぜひご参考ください。
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不思議なことがいっぱいのタクシーです。
でも安全第一にしてくださいね。
