2009年10月08日

1時間50元の稼ぎ

 昨日の夜、浦西から浦東に戻るのに乗ったタクシーの運転手はよく喋る運転手でした。

 国慶節中、タクシーの売り上げは最悪だったらしく、「早く連休が終わって欲しい」とつぶやいておられましたが、浦東空港や虹橋空港など並ばないで流しの状態だと、いくらぐらい稼いだら満足いくか?という質問をしたら、1時間に40〜50元は稼ぎたいという答えが返ってきました。

 私が浦西から浦東の自宅に戻るときにかかる運賃は、もしタクシーを使うと所要時間30分、だいたい50〜60元程度になりますから、私のような客を捕まえたら、一応心理的には満足するらしいです。

 一方で、浦東空港などにタクシーが客待ちで並ぶと、ひどいときは5時間から最高7時間も並ぶことがあるそうですが、それだと100元程度の運賃では嫌がるわけですよね。我が家から空港までがちょうど100元なので、一番中途半端な客となります。この場合は、最低は200元は稼がないと割が合わないことになります。

 ということで、最近の近距離の客は私同様に「川沙作戦」を使うようになったとドライバーも言っていましたが、実はこれも乗客にとっては正直命がけです。なんせ、1時間以内に浦東国際空港に戻ってこれないと、優先権は失効してしまいますから、飛ばす飛ばす。

 でも、国慶節期間中はビジネス客もまばらで人の動きはほとんどありません。私がこの夜に利用した50元というのは、この運転手(ちなみに大手の巴士タクシーでした)にとってはこの日1人あたり最高の売り上げだったそうです。それ以外は全部が20元以下の短距離が中心。運転手が言っていることが本当だとすると、相当売り上げの悪い1日となりますね。

 でも、運転手の一挙一動は乗客の心理にものすごく影響を与えます。運転手によると、元々上海駅までいくつもりだったグループが突如蘇州に行く!と言い出して、タクシーをぶっ飛ばしたこともあったそうです。だいたい上海から400元未満でいけるみたいですね。(私は未体験です。)

 このタクシー運転手が一番客待ちをしたくない場所は、1.地下鉄駅、2.スーパー、3.病院だそうです。1.2.はいずれも距離が近いことが多いから。病院は、患者さんがどんな病気かわからないという不安と、なによりも病気で精神的にイライラしている人が多く、運転手にあたられるのが辛いという理由でした。

 私を浦東の自宅に下ろした後、「このあと何処に行くの?」と聞いたら、「寝に帰る」のだそうです。連休期間中、商売がさっぱりなので夜10時には家に戻っているということでした。

 いよいよ明日から上海の街は動き出します。街が動き出すと、今度はラッシュ時など利用客がタクシーの取り合いするようになります。
 11元の初乗りでは私も少し気が引けますが、40元を超えるような運賃だったら、遠慮なく乗ってみてもいいみたいです。

 ということで、浦東空港・上海駅から市内各地へのタクシー運賃をまとめてみました。ぜひご参考ください。

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posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

上海蟹を1匹食べると

 上海蟹のシーズンにそろそろ突入です。

 上海で生活していると年に1回はどこかで食べるチャンスはあると思います。私もう2匹食べました。
 確かに晩秋で身がしっかりとついたきれいな水で生息している上海蟹は美味しい。

 そんな上海蟹ですが、よく言われることがあります。

「上海蟹1匹食べると1日のコレステロールの摂取量を超えてしまう」

 ということです。

 特に蟹味噌のコレステロールが高く、蟹味噌100gに含まれるコレステロールの量は460mg。コレステロールの摂取量は1日300〜400mgが理想とされていますから、蟹肉などにもコレステロールが含まれることを考えると、1匹食べると確かに1日のコレステロール摂取量を超えてしまいますね。

 もちろん、コレステロール自身は体にとっては有用なので、なければ大変なことになります。しかし摂取のしかたに問題があるわけです。

 コレステロールには善玉といわれるHDLと悪玉といわれるLDLがありますが、特にLDLの上昇が、動脈硬化の危険因子の一つとなり、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高めてしまうというのは、みなさんご存じの通りです。

 ところが、こうした事実を上海人は殆ど認識していないというデータがあります。

 

 上海料理自体、上海蟹やショーロンポー、湯包、肉のかたまりである「大排」・「獅子頭」なんかに人気があります。これらはいずれもコレステロールが豊富に含まれているリスクが高いメニューです。
 私も会食にいって上海蟹を2匹、3匹とすすめられてしまうとさすがに「どうしよう〜」と思ってしまいます。

 中国では、毎年300万人が脳梗塞や心筋梗塞などの疾患で亡くなっています。おそらく、実際にはもっと多いと思いますが。。。。

 コレステロールに関して、40歳以上の上海市民のうち、4人に一人はLDLに異常があることが分かっています。
 それよりももっとすごいと思ったのは、上海市中心部の住民でさえ、50%の人がコレステロールそのものについても知らなかった、というのです。

 中国で生活している我々日本人も、食生活はどうしても中華料理が多くなります。さらに上海では魚介類が貧弱なため、肉類の生活中心になるという人が非常に多いです。野菜もなんやかんやいって(農薬とか汚染とか)不足がち。

 中国は食の国ですからすすめられるままに食べていると、あとで大変なことになる、ということを意識しながら生活する必要があります。

 我々にせっせと食べ物を勧める中国人ですが、すすめる当の本人の食べっぷりを見ていると、殆ど食べていないことが多いですからね。

 私もこれからジョギングしてきます。

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posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類