2009年10月09日

鎮痛剤

 鎮痛剤の使い方は簡単ではないと思います。

 でも頭痛や生理痛などで止痛剤にお世話になっている方は非常に多いです。もちろん、薬局に行けば簡単に鎮痛剤が手に入るご時世、私が巡り会う患者さんにも、驚くほど長期間にわたって常用されている方もおられました。

 果たしてそういう服用法が本当にいいのか?詳しい討論はここではしませんが、9月4日の英国の新聞『The Daily Telegraph』に、イギリス当局が2010年から市販されているすべての鎮痛剤に対して新しい警告をつけるということを決めた、ということが報道されていました。それは「習慣になる恐れがあるので、3日間しか服用してはならない。」というものです。

 また、この警告以外にも、イギリスでは医師の処方がなくても購入できる鎮痛剤は、23錠以上梱包してはダメということになります。

 鎮痛剤の多くには、コデイン系の成分が含まれていて、咳止めなどにも使われるのですが、習慣性が低いといえども、大量に摂取することはよくない、というイギリス当局の判断だと思います。そのため、この系列の鎮痛剤に対し、咳止めや風邪薬として使えるという広告文句も禁止になりました。

 痛みには何らかの原因があります。中医学では痛みの分類からスタートし、その原因を考えていきます。西洋医学と両方のアプローチができたら、鬼に金棒です。さらに、日常のケアでどうにかなる緩和されるケースもあり、鎮痛剤を使うまでに、まず知識の普及が必要なのかもしれません。

 ちなみに、生薬では植物のほかにも、昆虫類など動物系の生薬に優れた鎮痛作用があるものも少なくなく、今でも広く応用されています。

 でも痒みに比べると、まだ痛みのほうがまだメカニズムなどで解明されていることは多いようです。


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posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類