2009年10月13日

中医学の「秋凍」という発想

おはようございます!
 朝起きたら早速15通ほどのメールが入っていました。がんばってお返事を書いたあと、外に運動へ飛び出します。しかし、今日も上海の朝は雨ですね。

 めっきり涼しくなりましたね。というか、朝夕の上海は寒いぐらいです。気温差が激しいと、風邪も引きやすくなります。要注意です。

 中医学・漢方では、一般に、秋の初めは寒いからといってすぐに沢山衣類を着ないように勧めます。理由は、寒さに対して体を慣らす絶好のチャンスだからです。それが中医学の「秋凍」という発想につながります。寒さに対して体を慣らして体を鍛え、免疫力を高めて、冬を元気に乗り越えようという思想のことをいいます。

 だからといって、みんな薄着で大丈夫?といったらそうでもないのです。ここがポイントです。

 とくに、今のように秋本番になり、気温がぐんと下がると「秋凍」にふさわしくなるのですが、昨日も紹介した高血圧の方、心筋梗塞や脳梗塞などの持病をお持ちの場合は、気温の変化・気圧の変化により、血管・皮膚が収縮し、血圧があがってしまったりして注意が必要です。
 こんな場合は、寒さ到来とともに体を温めてあげることが大切です。喘息持ちのかたも、極端に刺激を受けないように気をつけてください。寒さの邪気は、多くの病気を誘発します。


体を鍛えるという観点から考えると、この「秋凍」に元気に走り回って欲しいのは、やはり子供です。気温の急激な変化のときに体を鍛えるので、免疫力を高めることができますし、それこそインフルエンザや風邪の予防にもなります。筋肉を活発に動かして、血液の循環を整え、もちろん子供の体の成長にもプラスになります。

 ただ、汗の処理だけは十分に気をつけてください。そして、体の中でも中医学的に決して冷やしてはいけない部位があるので、そういったところをしっかりと保温してあげることも大切です。(あまり西洋医学では討論されないことですが。。。)

 まずはお腹。秋口の女性のヘソ出しルックなんかは厳禁です。下腹部を冷やすと覿面に生理痛になります。しっかりと温めてあげてください。なんせ、中医学ではお灸を載せるぐらいですから。

 そして、首もしっかりと温めなければなりません。寒さを受けて血管が収縮してしまうと、脳への血の巡りが悪くなりますし、足太陽膀胱経絡が走っているのも首。そういった意味でも、寒さを感じると影響を受けやすいことになります。

 足も冷やさないでください。足裏マッサージで全身の反射区が足の裏にあるということはみなさんもご存じかと思いますが、逆にいうと、冷やすと全身に影響が及んでしまうという発想です。経絡が集っているのも足でありますし、心臓から最も遠い位置にあるのも足です。よって、血流が滞りやすくなってしまいます。

 あと意外に知られていないかもしれませんが、肩も冷やさないように。特に、女性の肩を露出したファッションや、襟のない服をみると、思わず言ってあげたくなります。肩は、お腹などと違って脂肪なども少なく、実は寒さを感じやすい部位の一つ。肩こりの方は特にご注意ください。

 でも、気候のちょうどいいこの時期だからこそ、しっかりと体を動かしたいですね。秋に体を鍛える!これぞ秋凍です。食べてばっかりではなくて。。。。


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posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類