2009年10月15日

ファジーな中国語の発音

 私は中国語のパソコン入力は、「Google 輸入法」を使っているのですが、最近曖昧な発音に対しても、ある程度対応してくれていることに気がつきました。

 中国語って、発音が難しいのですが、その難しい発音を十分に分別できている一般市民は意外に少ないのも事実。普通語の発音が、方言や外国語に侵食されてしまった結果からなのですが、そのために会話している時にとんでもない誤解に発展するこもありますよね。

 有名なケースでは、「四」と「十」の発音。確かにまったく違う発音なのですが、電話口などで聞き間違えが少なくない。こういうときは四声の違いが判断材料になるのですが、でも勢いで聞いてしまうとミスのもとです。生薬を処方しているとき、4グラムと10グラムとでは量がまったく異なるわけですから、私が薬剤師に確認するときは要注意としています。

 そこで、入力時によくぶつかる曖昧な発音としてGoogleが取り上げていたのが、

z=zh 砸 闸
c=ch 藏 长
s=sh 四 十

an=ang 眼 仰
en=eng 嫩 能
in=ing 今 经
ian=iang 闲 祥
uan=uang 转 装

l=n 蓝 男
f=h 福 胡

r=l 然 蓝

k=g 库 顾


こうみると、日本人が苦手な発音も入っていますね。(笑)

 上海で中国語を勉強した私は、いまだに鼻音の違いが分かりません。上海人自体、鼻音の区別ができないわけですから、無理もない。
 ただ、テスト対策はばっちりでして、日本語の音読みのときに「ん」で終わる漢字は、ほぼすべて中国語のピンインの「ng」ではなく「n」なんです。これでマークシートの問題ではクリアできます。日本語と中国語は漢字だけではなく発音でも繋がっているんだ、と実感できる瞬間です。

 こういった問題は、おそらく北方で中国語を勉強された方には簡単に解決できる問題だと思いますが、なんせ上海語など方言の影響を大きく受けている上海では、その点ダメです。だから北方で中国語を勉強すべきだ!というわけではなく、要は、学習者が将来、中国語をどこで使うことが多いのか?というのがポイントだと思います。

 でも、日本で中国語を教えるための学習だったら、やっぱり多少訛りがあっても北方エリアが正解なんでしょうね。

 一つ言えることは、中国人もろくに喋られない普通語なんだから、我々外国人が多少間違っていようと、そんなの関係がなく、要は中国では喋った方が勝ちとでも思っていたほうが気がラクです。わからなかったら聞いたらいいのです。

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posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類