沢山の新しい知り合いもできましたし、2010年中盤以降の予定もそろそろ入ってきました。2010年は公私ともにどうやらかなり忙しくなりそうです。キャリアアップできるチャンスですね。がんばります。
先週末は上海日本人医師会の会食が古北エリアにあるイタリア家庭料理の店、ビストロ フィオーレ(古羊路473号)であり、今回も上海でご活躍されている日本人の先生方14人ほどが集りました。今回は上海ファミリークリニックの小林先生が幹事をしてくださいました。さらに、前回の会食でこられていなかったグリーンクリニックの先生方ともお会いできました。ありがとうございました。
そういえば最近、古北第2期エリアに行くことが多く、先日もこの近くの台湾系の拉麺専門店にご招待されたのですが、ほんと、中国にいることを忘れてしまうような場所です。中国語ができなくても、日本語と英語でどうにかなりという環境はなんか不思議な話です。
その中で話題となったテーマの一つに、新型インフルエンザのワクチンを接種するかしないか?というお話です。医療関係者は、当局から接種するように通知が出ていて、順次接種が行われているのですが、この問題に関して、上海人はかなり敏感です。
敏感な理由はいくつか考えられるのですが、やはり最大の障壁は、中国国産の新型インフルエンザワクチンに対して、その信用性がまだ確立されていないのが本音なのではないでしょうか。
中国衛生部では、日本なんかよりもずっとはやく新型インフルエンザのワクチンの研究および製造を行っていて、すでに3歳以上の1000人を対象とした臨床試験を行い、基本的に問題はないと報告しています。
そして、衛生部の最近の発表をみると、すでに30万人が予防接種を済ませ、このうち150人で新型インフルエンザが関係するとみられる副作用的な反応があったとしています。その主な症状ですが、接種後1時間以内に発熱やだるさ、頭痛、喉の痛み、関節の痛み、食欲不振、下痢、アレルギーなどの軽い症状が見られたようです。
上海市では、感染するリスクが高いとみられる人たちを対象に、無料で新型インフルエンザの予防接種を行う方針で、この中に小中学生も含まれています。国内で製造されたワクチンが使われ、こうしたワクチンは国で一括して管理されています。今の段階では、国の管理以外の分は市井に出てこないはずです。
また、当面は海外製の新型インフルエンザワクチンは使わない、というのが中国の方針です。
無料接種とはいえ、強制接種ではないので、新型インフルエンザ接種時には、18歳未満の子供に対しては親の同意書へのサインが必要です。この段階で、子供に接種させたくない上海人の親御さんでは、拒否してしまうケースがすくなくないということです。
もともと上海では季節性インフルエンザの予防接種を受ける人も少ないのが現状です。以前のブログにも私が書きましたが、予防摂取率が1パーセント未満という報告もありました。日本と違って、その必要性がまだ十分に認識されていない点も考慮する必要があるように思います。
さらに最近の上海市での報道をみても、ある市内の中学校ではたった三分の一程度の教師・学生しか新型インフルエンザの予防接種を受けたいという意思表示をしたということです。
予防接種の量産体制も大切ですが、上海ではどうやら、どうやって市民の意識を高めてもらうかのほうが大変なようです。
ちなみに、中国では新型インフルエンザのワクチン接種に関して、3歳以下の子供や妊婦・妊娠を考えている人・母乳を与えている人に関して、ワクチン接種の対象から外しています。
うちの娘もまだ1歳なので、対象外です。。。
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インフルエンザのワクチン問題は複雑です。
まずは精神的・肉体的に元気でいることが基本です。
