2009年11月30日

妻と娘の日本行き

 実は今日、中国で生まれた日中混血である娘の日本パスポートを取得するのと、妻と娘の年末年始の日本行き手続きをするために、いつもお世話になっている上海日本総領事館へ行きました。

 娘は、すでに日本国籍保留の状態でして、中国のパスポートは持っていますし、私の奈良にある戸籍謄本にも名前があります。よって、日本のパスポートの取得はとくに面倒ではなく、戸籍謄本とパスポート申請の書類、そしてパスポート用の写真をもっていってOKでした。1週間ほどで出てくるようです。

 さて、面倒だったのは妻と娘の日本行きのビザ取得の手続き。(娘は今回は中国人として日本に行きます。)

 常識として、まず在上海日本国総領事館ホームページで必要な書類の準備。そして、ビザ申請は朝9時からの午前中にやっていて、人が多すぎるときは入場制限があるなどの注意書きをみて、「じゃあ早めに行こう」ということで、9時半頃に着くようにしました。

 ところが領事館はガラガラ。

 なんてことはない。
 2009年2月以降、領事館では直接ビザの申請を受け付けていなくて、ビザ代行機関のところにまでいかないといけないということを職員の方から伺いました。このときまず「ひえ〜」と思いました。せめてHPのわかりやすいところに書いてほしいと強く思います。

 さらに、必要書類の再確認をするために、4番窓口で準備書類類のリストをもらうと、身元保証人の書類や、さらに結婚を公証しなくてはならない、などなどHPに書いていないこともあるではないですか!2回目の「ひえ〜」でした。

 妻と私は顔を見合わせて、「これはいかん!」ということで、再び虹橋から浦東の自宅にもどって書類を取りに行きました。ところが、結婚証明の公証なんて、すでに使ってしまってないと言うことが発覚。「ええ、こんどは公証役場にいかないといけないの〜」と3回目の「ひえ〜」、と思いつつ代理機関に電話すると、なんてことはない。身元保証人の制度も、結婚の公証の件も、すでに必要ないということを知りました。窓口様!せめて新しい資料を準備してください。お願いします。。。。。

 一連の不手際に、私もかなり困りました。妻も「さすが日本、と言いたかったのに」と今度ばかりはかなりガッカリモード。初めていく日本なのに、イメージよくないですね。

 ちなみに、これだけ上海人も豊かになってきているのに、私との同伴ビザの書類ななにかと細々して大変でした。妻も上海で医者という職業をもっていて、しかも子供もいて、それでもいろいろ疑われているんでしょうね。しかも取得が難しい上海戸籍。そこまで厳しくする必要があるのかと思ってしまいます。
 そのほか、妻も提出するために日本に行くための理由を示す作文も書いていましたよ。「日本の文化を体験する」とか「夫の国を見てみたい」とかいろいろ書いていました。さらに、行程表も、どこのホテルに泊まってとか、どこに移動してとか、連絡先はだれ、とか1日単位でいろいろ細かいことを記入しなくてはいけません。

 日本が政策として中国人からの観光客誘致やらいっているのに、日本人と結婚している配偶者でさえ、日本に行くのがやっかいな現状を今回は自分自身で体験しました。ここまでやって、ちゃんとビザがおりてくるのか結構心配しています。

 10数年前と違って、豊かな中国人が日本に行って、金のない日本人が中国であせくせ働くようになった時代。こうしたやり方も、そろそろ時代錯誤的になってきたのでは?と思った今日のビザ騒動でした。

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いい勉強になりました。
国籍による違いを感じますね。

2009年11月29日

やれやれといった感じですね

 例の日本での漢方薬の国民健康保険はずしの問題ですが、今度は大阪の漢方緑川クリニックの緑川沢樹先生から、長妻厚生労働大臣が保険外しはないようなコメントを出していたよ、とメールをいただきました。

 早速ネットで検索してみると、確かにTBSなどで「漢方薬を保険適用から除外するべきとされたことについて、長妻厚生労働大臣は「問題がある」として、事業仕分けの結果を受け入れない姿勢を示しました。」とコメントしていたので、その心配はないとは思いますが、この事業仕分けというのは、本当に荒っぽい作業だということを痛感しました。

 私も微力ですが、反対するために行動しなければ!と思っていた矢先だったので、とりあえずほっとしました。

 緑川先生とは、上海留学以来の中医学・漢方仲間の先生のお一人です。こういった中国や日本で培ったネットワーク、大切にしていきたいと思っています。


 
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2009年11月28日

同期の研究

 よく使うパソコンが3台、さらにIPHONEとそれぞれの用途に合わせてパソコンを使い分けているのですが、パソコンの台数が増えてくると、厄介なのが同期の問題で、この週末いろいろ試してみました。メモもかねて記録を残しておきます。

1.ATOKで辞書の同期

 物書きをすることが多いため、中医学や上海のローカルな地名など、自分で蓄積してきた単語や用例がたくさんあり、これらがなければ仕事の効率に大きな影響が出てきます。そんなときに重宝しているのがATOKの辞書同期の機能です。

 これは、ATOK Syncといって、それぞれのATOKのユーザー辞書を、インターネット経由で同期させておくというもの。辞書のバックアップにもなりますし、OSを入れ替えてもデータを紛失させることがないので便利です。

 といっても、タダではできません。JustSystemのインターネットディスクのストレージ領域をレンタルする必要があるのですが、これがもっとも安いモノで1ヶ月315円。このスペースに、辞書データが格納されることになります。

 同期は自分で設定することができて、私はとりあえず1日1回保有しているすべてのパソコンで自動的に同期できるようにしています。

 この機能、単語登録の数が多い人にとってはかなりおすすめだと思います。

参考情報:http://www.atok.com/useful/atoksync/

2.スケジュールの同期

 OUTLOOK2007を導入しているパソコンが3台、さらに持ち歩いているIPHONEがあるため、4台でスケジュールを同期させたいとかねがね思っていました。とりあえず、メインパソコンとIPHONEをITUNES経由でUSB接続すると問題は解決するのですが、USB接続をしないと同期できないというのは、やはり不便。理想は、IPHONEなどで登録された予定を、すぐにOUTLOOKなどで反映させたいモノです。

 そこで、いろいろ考えてやはりGoogleカレンダーを活用することにしました。

 IPHONEはGoogleカレンダーとの同期には相性がいいのでMicrosoft Exchangeを使えば、IPHONEで入力されたスケジュールが、プッシュ方式ですぐにGoogleカレンダーに登録されます。

 では、Googleカレンダーの内容を3台のOutlook2007とどう同期させるか?やはり便利なものが出ているのですね。まずGoogle Calender Sync(英語版)を3台のパソコンにそれぞれダウンロードしてインストール。
 私の場合は、3台のパソコンすべてがメイン扱いなので、2-WAY方式で同期する(すなわち3台のパソコンすべてが最新の状態に保持されるしくみ)ように設定して完了です。

 これで、どの端末でも迅速にスケジュールがわかります。

 

 

3.メールの同期

 これは少し試行錯誤しましたが、折衷案でとりあえず同期しました。

 仕事によって、私は基本的に5つのアドレスを使い分けているのですが、それをGmailに転送させて、すべてのメールはGmailで管理できるようにしました。そうすると、IPHONEでは、GMAILをとるだけで、必要なメールがすぐ手元で確認できますし、緊急のメールだったら、IPHONEからその場ですぐに返信できます。

 そうなってくると、ブラウザを立ち上げてGMAIL にログインしてメールをみればいいわけですが、オンライン状態でないとくはメールが読めません。そこで、メインのパソコンに対しては、Outlook2007からPOPをつかってメールを受信し、残り二台の派パソコンに対してはIMAP方式で受信させました。POPだと、メールがサーバから完全にダウンロードされるので、オフラインでも内容をじっくりと読むことができます。

 一方で、自宅や事務所、クリニックなどいつもオンラインの状態まなので、IMAP方式ですぐに最新のメールをダウンロードすることができます。IMAPが便利ということになります。設定方法はこちらから。

 上海で使っているIPHONEでも当然GMAILが出来るので、上海市内のWCDMAの3G回線を使えばこれも迅速にメールがとれます。これでとりあえず、すべての端末でメールの同期ができました。IPHONEの中国にいる私たちにもたらした恩恵はすごい!

 

4.アドレス帳の同期

 携帯電話のアドレス帳、とくに電話番号は無くしてしまったら非常に面倒で、私もいろいろ試行錯誤しながら保存してきましたが、結局IPHONEとGmailの連絡先を同期させることで、メールアドレスと住所、電話番号をGoogleに管理させるのが便利という結論になりました。

 ただ、同期に失敗して中身がすべて消えてしまうと厄介なので、まずメインパソコンとIPHONEをITUNES経由でUSB接続の同期をさせ、IPHONEの連絡先データをパソコンに保存、その後、ITUNESの情報タブにある「アドレスデータを同期」から、「Outlookとの同期」を「Google Contactsとの同期」に変更して、Googleのアドレス帳に同期させました。ここで、ポイントは必ずアドレス帳の「統合」を選ぶこと。「置き換え」を選ぶと、データが消えてしまう可能性があります。

 これで、Outlookのアドレス帳とIPHONEのアドレス帳の同期が完成しました。これも、実はIPHONEで新たに入力された連絡先が、Microsoft Exchange経由でリアルタイムに同期されることになります。詳しくはこちらをご参考に。

 実は、マイクロソフトのHPでも、OutlookとGMAILの連絡先転送の方法があるのですが、こちらはデータをいったんCSV方式に変換して、アップロードするというもの。
 ところが、このCSV方式がくせもので、IPHONEで中国語で入力した名前や住所などは一部文字化けを起こしてしまい、断念。Outlookでは問題なかったのに、GMAILでは正しく中国語の連絡先が表示されませんでした。

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同期、同期、同期。。。。
私の生活もGoogleに支配され始めてきました。