2010年01月21日

運転手の王さんです

 移動に忙しいときは、私は運転手の王さんに登場してもらって、車の運転をお願いしているのですが、この王さんは実は女性ドライバーです。上海では女性のタクシードライバーは少数ですが、それでも決して珍しくありません。

 大衆タクシーで運転されていて、4☆の運転手。運転歴は9年の中堅運転手。しかも車種はパサートなので、長距離を走るときは比較的ラクです。職業柄、上海で交通事故に遭われた方のお話を聞くことが少なくなく、10元〜20元の運賃のときはともかく、100元を超えるときの移動には必ずこの王さんに登場してもらっています。

 また、娘を連れて移動するときも、女性ドライバーなら幾分安心です。子供に対しての配慮ある運転をしてくださいますし、空車の時もタバコは絶対吸いません。私も上海人の妻も、タクシー運転手の喫煙には非常に敏感です。タバコのニオイが少しでもすると、私たちが「乗車拒否」をしているぐらいですから。

 また、安全面で考えたとき、上海のタクシーは人命を疎かにしすぎだと思います。さらに、車もよくもまあ、これだけポンコツで走っているものだ、ということが多すぎます。整備不良も度が過ぎています。万博を控えて、多少よくなったように思うのですが。

 さて、この王さんですが、私以外にも常連さんを沢山もっていて、上海から蘇州・寧波・杭州などにもタクシーを走らせています。この日も、私との業務が終わったら、香港人の会社経営者をつれて寧波までいくそうで、片道千元を超える大商い。同じタクシー運転手でも、商売の仕方が違いますね。

 王さんは大衆タクシーのなかでも、いろいろ役職をしていて、タクシー運転手の喫煙を監視する仕事もしています。もし運転手がタバコを吸っていたことを目撃したら、チェックして会社に報告するのだそうです。チェックされた運転手は300元の罰金だそうですから、重いですね。

 でも、逆に彼女自身も他の運転手からの目が光っていて、思いもしないことで会社に連絡が入っていることがあるのだそうです。

 例えば、車を止めるときに、ちゃんと指定の場所に止めているのに、駐禁に止めている、といった通報は日常茶飯事だそうで、同僚のタクシードライバーの仕打ちということが多いらしい。

 運転手同士で脚を引っ張っているのでしょう。

 彼女も万博が始まったら、新たに導入されるVWのTouranタクシーの運転をすることになるそうです。また上海の街角の風景が変わりますね。

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「我が愛しの上海へU」-理想の中医学と漢方を求めて

posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類