2010年02月28日

アン

 娘がまた我が家に戻ってきました。これからしばらくは我が家にいることになります。

 今、娘は急速に言葉を増やしていますが、最近、とくに「魚」の写真をみると喜びます。「魚」のことを上海語で「アン」というのですが、この言葉はすっかりと覚えたようです。

 残念ながら、この上海の都会生活で、生きている魚の実物をなかなか見せることができず、動いているのを見たのは市場とテレビのなかだけ。それでは、あまりにもかわいそうなので、浦建路×楊高路にあるペット市場で金魚と水草を買ってきました。

 買い物にいったら、店員にしきりに「熱帯魚」を勧められました。考えてみれば、中国人の家庭で「熱帯魚」が泳いでいるところが少なくないですよね。密かに人気があると店員が言っていました。

 さて、我が家ですが、以前、上海カニを飼育していて、そのあとずっと使っていなかった水槽があったので、ひっぱりだしてきて大掃除。
 田舎出身の私は、もともと釣りにいったり、生き物を飼育するのが好きだったので、こういう作業は結構得意です。時間が経つのも忘れてしまいました。

 夕方になって、娘が到着。

 案の定、水槽のそばまで走っていき、ガラスに顔をくっつけて金魚たちをじっと見ています。しかし、まだ「アン」の第一声がないのです。娘のなかに金魚=アンという図式ができあがっていないのかもしれません。でも、微動だにしない娘の様子を見ていると、本物を見せることの大切さを改めて感じました。次は、「キンギョ」という言葉を覚えさせようとがんばっています。

 バーチャルな都会の砂漠での子育ては難しい。。。。

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「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて  
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2010年02月27日

就職活動

 元宵節前後して、出稼ぎ労働者たちが田舎から上海へ戻ってきているのがかなり実感できるようになってきました。上海の地下鉄ラッシュもいつもの雰囲気です。

 そして、彼らの仕事探しもまた本格化しているようです。

 昨日も、あるラーメン屋で打ち合わせをしていたら、前の席に坐った女性は求職に来られた方でした。その過程を見ていると、マネージャーらしき人が手短に面接をして、早速制服を受け取っていました。
 なんか、さっさと仕事が決まっています。

 同じ日、昼下がりの中途半端な時間、上海の繁華街を歩いていたら、いかにも地方からきたという出稼ぎの小姐グループが、日本料理屋の門をたたいていました。求人のポスターを見ていたので、間違いなく就職活動中なのだと思います。
 同郷たちのつながりが強い彼女らは、こうやってグループを組んで仕事を見つけ出すのでしょう。 

 近年、上海にやってくる出稼ぎ労働者の意識が変わってきたといいます。以前は、故郷に仕送りをして、いい家を建てるとかが夢で、上海に根付くことを考えていなかったのですが、最近では、上海に住み着くことを念頭に仕事を探す人が増えているそうです。成功した人たちでは、田舎から両親を上海へ呼び寄せている人も少なくありません。そんな背景もあり、今までのように製造業に多かった単純な作業から、サービス業に転換を試みる出稼ぎ労働者も増えているようです。

 深センを例にとっても、今年の春節以降当局の発表では100万人近い人手不足が発生しています。企業側では経済が回復してきたとはいえ、1300〜1500元という低すぎる月給与設定のためか、人が戻ってこないという現象が発生しています。わざわざ深センまで出てこなくても、地方都市に十分働き口があるというわけです。都市部では、人件費の上昇がますます続くでしょうね。

彼女は無事に仕事が決まったようで、おめでとう!


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「我が愛しの上海へ2」-理想の中医学と漢方を求めて  
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2010年02月26日

無計画な建設だと思う

 地下鉄2号線の竜陽路から張江高科へ抜ける新線ですが、今までは高架でした。旧張江高科駅は、私が上海中医薬大学の大学院へ通っていたころ、よく利用した駅なのでいろいろ思い出がありますが、今はもう封鎖されています。旧駅前にできたシュッピングモールも、すこし誤算だったでしょう。LRT(路面電車)の駅からも、地下鉄駅は離れてしまいました。

 この新線の建設はかなり強引だと思います。

 私はてっきり竜陽路駅から先は、地下トンネルを掘って新線とつなげるのかと思っていたのですが、結果は、一度地上に線路をあげてから、再び地下に潜るという方法が採用されていました。

 後世の上海の鉄道マニアは、どうして竜陽路と張江高科駅の間で、地下鉄2号線が一旦地上にでるのか、討論することだと思います。(笑)



2号線の高架の先はなく、撤去されることに


  もともと、計画では2号線は高架線が先まで伸びるはずだったのですが、ハイテクパーク内の都市計画が予想以上に発展したためか、延長線は急遽地下に変更され、せっかく建設された高架橋は10年ももたずに撤去。ゼネコンは喜びで、お金は潤うでしょうが、すごい無駄遣いですね。ものが安いから可能な技なのかもしれませんが。

 広蘭路の空港線からの2号線乗り換え駅もいろいろ問題が出てきそうですね。

 中国では計画的な開発が難しいというのは、こうした政府の工事をみても実感できます。

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付け替えられたルート
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類